概要
1987年に東映まんが祭りの1作として公開された長編アニメ映画。同時上映は『聖闘士星矢 邪神エリス』『超人機メタルダー』『光戦隊マスクマン』。
クリリンと悟空の亀仙流弟子入りのエピソードを拡大解釈した物語であるが、悟空に尻尾がまだ生えている、ブルマ達が悟空の大猿化を知らない、悟空が大猿化し尻尾を切られてしまうことなど、アニメ本編とは矛盾する描写がある。また、矛盾とまではいかないが、ブルマとの再会が早すぎるという問題もある。因みに前作『神龍の伝説』との矛盾は殆どない。
内容的には亀仙流修業編と悟空とブルマ編のピラフ一味編をベースとした形となっている。
あらすじ
亀仙人の下に弟子入り志願した悟空とクリリンは、亀仙人から「世界一の美女と呼ばれる『魔神城のねむり姫』を連れてきてくれたら弟子入りさせてやる」と無理難題を押し付けられる。クリリンの妨害もあって難航するものの、悟空は何とか魔神城のある「悪魔の掌」まで辿り着く。
一方、夏休みということで悟空を捜してカメハウスを訪れたブルマ、ヤムチャ、プーアル、ウーロンの4人は、亀仙人の嘘八百に騙され、悟空たちが遊園地に向かったと勘違いし悪魔の掌に向かう。
それを知った魔神城の主・ルシフェルは、ブルマを騙して拉致すると、生贄の祭壇へと彼女を誘う…。
オリジナルキャラ
魔神城の主。ドラゴンボールにしては珍しく正統派イケメンで、ブルマもメロメロになるほどの美貌の持ち主だが、ひとたび憤激すると醜悪な悪魔の相貌となる。戦闘力もそこそこ高く、最後まで正攻法では勝てなかった。この男の計画(太陽の破壊)がもし成功していたら、ドラゴンボール世界は間違いなくこの映画で終わっていた。
ルシフェルの手下。赤鬼のような姿をしており、魔神城に乗り込んできた悟空&クリリンと鎬を削る。最期はクリリンを食べかけていた怪物に食われる。
魔物たち
ルシフェルに仕える下っ端の怪物。人間を好物としており、日光を嫌う性質を有する。恐らくは魔族(ナメック星のクリーチャー)ではなく、占いババの手下たちのようなものであろう。暗黒魔界の住民かどうかは不明。
余談
この映画のオチは、魔神城のねむり姫の正体は兵器であり、それゆえに連れてこれなかったため代わりにランチさんを連れてきたという終わり方となっている。