概要
徳島県海陽町の海部駅と高知県東洋町間8.5kmの阿佐東線を営業している第三セクター鉄道会社。
元々国鉄の計画線であった阿佐線の未開業区間の一部を利用しており、全線が高架となっている。終点の甲浦駅は、その先室戸市を通り土佐くろしお鉄道阿佐線(ごめん・なはり線)と繋がる予定だったが、延伸の見通しは無い。
また徳島県唯一のJR以外の鉄道会社でもある。
路線が短い上に、牟岐線の末端区間であることや沿線人口の減少が影響して、2011年度の営業係数(100円を稼ぐのに必要な運行経費)は「916」と、全国の鉄道路線で最も高い数値となっている。
運行形態
平日、土曜・休日共に上り(海部方面)19本、下り(甲浦方面)18本の列車が運行されている。
主に線内運転の普通列車が中心で、大多数の列車が海部駅にて牟岐線列車と接続するが、朝の2往復は牟岐駅まで相互乗り入れを行う。
また宍喰駅に車両基地があるため、一部宍喰止まりの列車も存在し、一部は車両入れ替えで乗り換えが必要な列車も存在する。
かつては特急「うずしお」が乗入れていた時期もあり、その時期は特急料金も設定されていた。
車両
全線非電化のため、車両は全て気動車である。
現役の車両
- ASA101「しおかぜ」:阿佐鉄唯一のオリジナル車両。土佐くろしお鉄道TKT8000形をベースに製造。車内は転換クロスシートを備えたセミクロスシート。
- ASA301「たかちほ」:元高千穂鉄道TR201形。2009年、無償譲渡を受け導入。車内はボックスシート。
過去の車両
2017年、徳島県が線路と道路両方走行可能なバス「DMV」を2020年までに国内初の営業運転を行うことを発表した。甲浦駅から室戸岬方面へ、鉄路では成し得なかった乗り入れを行う予定である。
駅一覧
※阿佐東線には「阿波室戸シーサイドライン」という愛称がある。
関連動画
関連項目
任侠ヘルパー:同社が撮影に協力。