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AIDAの編集履歴2017/07/23 08:17:29 版
編集者:アザン
編集内容:新たなタグを追加。

AIDA

あいだ

AIDA(アイダ)とは、.hack//G.U.に登場する敵対勢力。ネットワークの海に突如として出現した謎の電脳生命体。

概要

Aritificially Intelligent Data Anomaly』の略称。

直訳すると「不自然の異常な知的データ」で、当初は「The World」内に存在するAIの暴走によって生まれたと考えられていたために、システム管理者である八咫がこのような名称をつけた。

本来「The World」にはシステム上存在しないイリーガルなバグで、その存在は運営会社であるCC社によって隠蔽されている。(しかし、少なからずその存在に漠然とながら気付いている一般プレイヤーもいる模様)。

イリーガルな存在であることに加え、通常のPCでは太刀打ちできず、これを駆逐できるのは現状碑文使いだけである。

その姿はただの黒い斑点が空間に泡が立つような音と共に浮かんでいるように見えるだけだがこれは本体ではない。AIDAの本体は「The World」の外側に存在する異空間に潜んでおり、PCに襲い掛かる際は、この黒泡の穴を媒介にして現実世界の生物のような姿で現界してくる。

碑文使いによる憑神戦では逆に「The World」からAIDAの潜む”向こう側”の異空間に乗り込む形で戦闘となる。本編での戦闘はハセヲがスケィスに変身して異空間の中で行うが、どの個体もただHPを0にするだけでは倒せず、トドメにデータドレインを行わないと完全に駆逐はできない。

AIDA自身は知的欲求の本能で動いている原始的な生命体であり、人間に対して害意があるわけではない。(上記の”襲い掛かる”というのも語弊があり、彼らは単純に人の思考を知りたいがために寄生しようとするだけ。)

だが、彼らの能力の総合的なスペックは八相に匹敵する上に際限なく増殖、成長していくため、彼らが純粋に”知りたい”が為に起こしている事象はやがて、ネットワークを通じて人類を脅かし始める―――。

ネットワークにおける全能的な能力を兼ね備えながらも、その行動原理は無垢な子供同然のもの。

”異邦の神”AIDAはそのような存在である。

感染者

AIDAは”人を知る”ためにプレイヤーの操作するPCに取り憑いて、寄生する。寄生されたPCとプレイヤーは異常な言動、行動を繰り返し他のPCにAIDAを広めてゆく。その様子からAIDA感染者と呼ばれている。

感染者PCの共通点として、感情が高ぶるとPCの周囲に黒泡が出現し、さらに症状が進むとPCの一部が黒色状に覆われ触角のような隆起物が出現。その上から血管のような物が走るというグロテスクな見た目に変化する。

AIDAに寄生され、取り憑かれたプレイヤーは一時的にAIDAを用いたシステムを超越した力を手に入れるが、感情が異常なまでに増幅されて意識がコントロールできなくなり、最悪の場合はプレイヤー自身が命の危機に瀕する事もある。その症状はまさに麻薬中毒者のそれである。

(漫画版でもボルドーが”ヤクでもキメたような快感”であると発言している。)

現実でもAIDAに寄生された人間の脳には腫瘍のようなものが生成され、薬物中毒者のように衝動的に飛び降り自殺をしたり、傷害事件を引き起こす。そのためAIDA感染による間接的な死傷者の実態は計り知れず、本編のニュースでは原因不明の事件として扱われている。

そしてAIDA感染者にPKされたプレイヤーは未帰還者にされてしまう

これはPKされたプレイヤーの脳の電気信号にAIDAが寄生することにより、脳内の情報伝達が阻害されることで引き起こされる現象である。そして、元凶のAIDAを駆逐しない限り回復手段は、無い。

模倣能力

AIDAはネットワークや感染者から得た情報を学ぶために、模倣して再現する習性を持つ。

当初は生物や物体を真似る程度に留まっていた能力であったが、イニスの碑文を得たことで爆発的な成長を遂げ、下記の「The world」のサーバーそのものや、感染者の心的情景を完全にコピーすることが可能になるほどに進化する。

AIDAは人間の強い情念(トラウマを含む)に惹かれ、それを知ろうと再現を試みる。得てしてそれは感染者の心に更なる傷を与え、抉ることが多い。

AIDAサーバー

Vol.2ではThe Worldを模した擬似サーバー、通称AIDAサーバーを作り出しており、ここに閉じ込められたプレイヤーは精神がPCと一体化してしまう。

この状態だとコントローラーを使わずにPCを操作するという、言葉の通りゲームの中に自分が入り込むという体験をする事になるが、戦闘不能等でPCをロストすると未帰還者になってしまうという危険な状態に置かれる。さらにその影響で感情が剥き出しになるために普段ではやらないような野蛮な行為を行い、犠牲者は更に増す。

しかしAIDAが作り出したサーバーであるが故に、その元凶たるAIDAを駆逐できれば一時的に未帰還者になった者達は全員回復する。

ちなみにこの模倣サーバー内部では現実世界との時の流れが異なり、サーバー内で体験した数日分もの時間は現実世界では数分の出来事でしかない。

上記の能力はストーリーを追うごとに力を増してゆき、「The world」と世界のネットワークシステムは徐々にAIDAに浸食されてゆく

これにより世界規模のシステムトラブルが発生するようになり、交通事故の多発や武装ロボットの暴走、果ては国際宇宙ステーション「ヴィレッジ」(実はアトリのプレイヤーの父親、日下義男が搭乗している)が日本へ墜落する危険事態にまで発展する。

AIDAの種類および使用技

Anna(アナ)

ミジンコのような微生物の見た目で透き通った紫色の身体と、その中心に濃色の核が配置されている。AIDAの最も基礎的な形態であり、体躯は4mほど。

アルゴルレーザー光線により照準を定めたあと、核から放出するレーザーで対象を狙い撃ちにする。
コボルブリッド対象に複数の光球を放つ。スラッシュの他、ダッシュで容易に回避が可能。

Gatekeeper(ゲートキーパー)

Annaの強化版。見た目も前者と酷似しており、Annaの内部に骨片が生成されて萌芽が生えたような見た目をしている。大きさも一回り大きくなった程度で体色は緑色。AIDAサーバーの守護者として立ち塞がる。

アルゴルメーザー複数の角度へレーザーを射出する。ある程度近づいて左右に移動すれば回避しやすい。
コボルブラストコボルブリットの強化版。大した違いは無く、光球の数が増えた程度。

Oswald(オズワルド)

クモの姿をした形態で他のAIDAよりも醜悪な容姿をしている。全長は10mを越え、高い耐久力と巨大な歩脚を振り回し豪快に殴り掛ってくる。ボルドーに感染していたAIDAがこの姿になってハセヲ達に襲いかかった。

アニケルショット命中すると移動力の低下する粘液を射出する。威力は低いが他の技が避けにくくなる。
アラクノトラップ多方面に直線状の糸を張り、命中した相手を捕えて歩脚により切り裂く大ダメージ技。ダッシュよりも通常移動の方が回避しやすい。

Glunwald(グルンワルド)

Oswaldの弱体化個体。前者よりも体色が赤く、耐久力も低い。

ヘテロ三人衆にが無理矢理感染させたAIDAの正体。

使用技はOswaldと同じ。

Helen(ヘレン)

ウナギやアナゴなどの円筒形の魚類に近い姿をした形態。低攻撃力ながらも素早い動作と複数の技を組み合わせたコンボ攻撃を放つ。

アトリの碑文「イニス」を奪い、その能力で様々な被害をもたらした。

パスカルブリッド泡状の光弾を多数放つ。追尾性は低いが直後にタックルをかましてくる。
リスプタックル相手に急突進し、タックルを行う。光弾に気をとられて喰らいがち。
フォトラルスピン近距離に近づいた相手に尾びれを打ち付け、吹き飛ばす。
プロログレーザー体内に配置された核から4列直線のレーザー攻撃を行う。纏まってる分、Gate Keeperのアルゴルメーザーより避けやすかったりする。

Victorian(ヴィクトーリアン)

カラスのような姿をした形態。

が自ら感染させたAIDA。登場個体の中でもっとも人型に近く、Osuwaldを越える体躯を持つ。回避が困難な技を多数持つが、スケィスのショット攻撃によりスタンしやすいためダメージを与える事自体は容易。

碑文使いのように榊が操っており、技名も彼の幼稚な本性を反映したものとなっている。

ロイヤルブリッドおびただしい量のコボルブリットを射出する。ダッシュによる回避はほぼ不可能なためスラッシュで切り裂く必要がある。
ロイヤルスラッシュ突進からの翼による斬撃を放つ。左に避けなければ確実にダメージを喰らう。
エレガントオーブ全スラッシュコンボを叩き込まないと跳ね返せない光球を放つ大ダメージ技。タイミングを合わせて切り返すことで、逆にVictorianをスタンさせることができる。
エクセレントレイアルゴルレーザーを3回連続で放つ。だが、彼の背後をとれるほどに回避が容易。

AIKA(アイカ)

とあるゲームのお嬢様NPCの姿をしている。

.hack//linkに登場する、G.U.の時代を生き延びた無害なAIDAが成長し、人間並みの知能を獲得した個体。宿主の天城彩花と共生しており、言動は幼いが、穏やかで心優しいAIDA。

外部出演

プロジェクトクロスゾーン2においても登場。登場する個体は「Anna」のみであるが、本編同様の凄まじい感染力と模倣能力によって、様々な世界に被害を及ぼした。

作中の被害状況をまとめると

  • はるか未来の世界に存在する高層都市「バーゼル」周辺に生息するモンスターを感染して操り、特殊部隊「スターグラディエイター」の神崎ハヤトを感染時のショックで裏人格「ブラック・ハヤト」化。
  • 未来の電脳空間にまで分布を拡大。感染者となったVAVAがAIDAを操り、エックスの宿敵であるシグマの復活に利用される。
  • 「Shinobi」シリーズに登場する敵のサイバネティック忍者「黒鋼a」を模倣能力により2度も復活させる。また、スケィスの劣化コピーを複数生み出す。
  • ゼロが感染。(この状態でゼロが倒されると即ゲームオーバー
  • 自身の黒泡を媒介にして分布を広げ、とある吸血鬼達が住まう魔界に出現。その一区画を12分ほどで危険レベルに達するほどの空間汚染を行う。(12ターン経過するとゲームオーバー

間接的な被害も含めれば登場する敵の中でも特別危険な存在の一つであったため、多くの味方キャラ(ウィルス繋がりでバイオハザード勢からは特に)警戒されている。

ちなみに飛竜はAnnaのことを「紫色の大型AIDA」と形容していたが、これでもAIDAの個体の中では最小の大きさである。

関連動画

戦闘BGM 「AIDA」

AIDA「Anna」駆逐動画

関連タグ

.hack//G.U. The_World 蒼炎のカイト 三爪痕

パラサイト(最初は本能に従い人を襲うが、やがて知性を獲得して共生の道を歩む点が寄生獣のそれによく似ている。)

プロジェクトクロスゾーン2

※この先は.hack//G.U.の最も重要なネタバレが存在します

「”お前”は―――妹だけでは飽き足らず、俺から何もかも奪っていくのか!!」

Triedge(トライエッジ)

オーヴァンの左腕に寄生している、突然変異体のような形で誕生した異常個体。

元々AIDAは無害な存在であったが、狂気とも言えるほどの異質な性質(知的欲求の方向性が嗜虐に寄っている)を持ったTriedgeが誕生したことで全体にその性質が広がってゆく。

そして「創造主の部屋」にいたオーヴァン達を襲撃。彼に寄生してアイナを未帰還者にしたことを皮切りに、AIDA全体が人類に対し牙を剥き始めるようになってしまった。

つまり全てのAIDAが凶暴化した原因であり、.hack//G.U.のすべての元凶である。

先端がのような形状と化した触手の姿をしており、戦闘時にはその身体を伸縮させて目にも止まらぬ速さで振り回し、攻撃を仕掛けてくる(フォルムの元ネタであるパラサイトの攻撃モーションに近い)。個体としては登場せずに普段は左腕の巨大な拘束具の中に封印されていた。

際限のないAIDA生成能力や一撃でPCを瞬殺する斬撃を放つなど、他のAIDAとは一線を画す能力を兼ね備えている。TLILOGYでは特にその描写が顕著であり、急襲や死角からの攻撃をいともたやすく受け止め、某英雄王が使用していたような圧倒的物量攻撃にも触手一本で凌ぎ切るといった芸当を見せるほど。

それに加え、一度はハセヲにデータドレインされるもオーヴァン自身の『再誕』の碑文に深く寄生していたため除去することは不可能であった。

オーヴァンの侵食部位に合わせてコルベニクの左肩にも寄生しており、憑神空間では禍々しい3本爪の化け物のような異形の姿となる。寄生された影響でオーヴァン、コルベニクともに左腕を侵食しているものの、Triegdeが己の能力を駆使して自律的にサポートすることで、それを感じさせないまでの圧倒的な戦闘力を彼に与えていた。

しかし、決してオーヴァンの味方などではない。戦闘などにおいて協力してくるのも彼に興味を抱き、自身の欲求をさらに満たすための宿主として守っているに過ぎず、実際は彼の精神と碑文を汚染し続けている。

そのためオーヴァンの中ではTriedgeと自身の精神が常にせめぎ合っている状態であり、その侵食に飲まれた時はオーヴァン自身が三爪痕として操られ、更なる悲劇を生むことになる。これこそが、志乃を意識不明に陥れた”三爪痕”の真実であった。

これほど危険なAIDAであったが、オーヴァンは強靭な精神力とコルベニクの力を実体化させた拘束具により押さえつけ、全てのAIDAを滅ぼすその時まで共生を可能にしていた。

彼にとってTriedgeとは、ある程度の利害が一致した友人であると同時に、妹と仲間を奪い去り、己を蝕んでゆく宿敵でもあるという、いかんとも形容しがたい関係で結ばれた隣人であった。

ちなみにシステムの守護者達はこの個体を含む全てのAIDAを排除するために生み出された存在であり、彼らもまたAIDAを駆逐可能である。

(流石に通常のデータドレインで消滅させることが不可能なTriedgeは駆逐できなかったが。)

関連タグ

オーヴァン

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