国名および歴史的・地理的な地域の名称。
マケドニア共和国
マケドニア旧ユーゴスラビア共和国。マケドニア共和国とも。東ヨーロッパのバルカン半島に位置する。
元々はユーゴスラビア社会主義連邦共和国に属していたが、現在はセルビア、ボスニア・ヘルツェゴビナ、クロアチア、スロベニア、モンテネグロとともに6ヶ国(コソボを入れて7ヶ国とも)に分裂、マケドニアは1991年9月8日に独立(ユーゴスラビア軍は速やかにセルビアへ撤退し、クロアチアなどのような戦争状態に発展せずに済んだ)。
国名は「マケドニア共和国」としていたが、ユーゴ時代よりスラブ系の国がマケドニアを名乗ることに反対していたギリシャとの間で論争を呼び(古代におけるマケドニア王国や自国における地域的名称としてのマケドニアと類似しており、アイデンティティが損なわれる等の批判)強い反発を受けてしまう。そのため1993年4月に「マケドニア旧ユーゴスラビア共和国」(かつてユーゴスラビアの構成国であった「マケドニア」)として国連への加盟が承認された。現在正式名称は元に戻したものの、そちらの名称で承認している国も多い。
国旗も当初は古代マケドニア王国のシンボルだった「ヴェルギナの太陽(ヴェルギナの星)」と呼ばれる紋様をモチーフとしたデザインだったが、これも前述の理由でギリシャに批判され(しかも、ヴェルギナは現在はギリシャ領)、現在の国旗には赤い背景の中央にその名残と見られる黄色い円とその周り八方向に放射状に広がる黄色い線のデザインが採用されている。
マケドニア地方
前述のマケドニア共和国全域と、ギリシアの北部、そしてブルガリアの南西端。
ヨーロッパにある地域は、現在の国境線が引かれるより古い時代から存在している事が多いため、一つの地域が複数の国に跨っているのはごく普通である。東隣のトラキア地方も、ギリシアとトルコとブルガリアに跨っている。
マケドニア王国
古代に存在した国。ギリシア系の民族が中心となって構成していたが、共和制の都市国家が普通だったギリシア本土とは違い、封建君主制の領域国家だった。領土の中心は現在のギリシア領。
アレクサンドロス3世がギリシア本土やペルシャ帝国(アケメネス朝)を征服して巨大国家になるが、王が後継者を定めず「最強の者が国を継げ」とだけ遺言して早世したため、遺領を巡って将軍達の内乱「ディアドコイ戦争」が勃発した。
その最中に暗殺によって王族は全滅、内乱の結果分割された諸国はのちにローマ帝国やパルティア帝国に征服され滅亡した。
『ファイアーエムブレム』シリーズにおけるマケドニア王国
『暗黒竜と光の剣』および続編の『紋章の謎』(ともにリメイク版含む)、『アカネイア戦記』に登場する架空の国家。
アカネイア大陸南西部、ドルーアの南に位置する王国である。
アカネイア暦503年、反乱軍を率いてドルーア軍と戦った奴隷出身の若者・アイオテが建国した。
飛竜とペガサスの産地であったため、それらを用いた飛行型の騎乗ユニットが多い。
マケドニア王国出身の女性ユニットも妙に多い。
『ガンダム』シリーズにおけるマケドニアコロニー
『機動戦士Vガンダム』に登場する架空の国家。
サイド2に存在する独立コロニーである。
勃興したザンスカール帝国の勢力圏内に位置することから、事実上の保護国状態にある。
マケドニア政府軍の主力装備は旧式MSのヘビーガン(マケドニア仕様)であり、登場時はファンを喜ばせた。
もっとも劇中での扱いはカテジナ・ルースやルペ・シノのゲドラフに一方的に踏み潰されていく「やられ役」である。
ふたば☆ちゃんねるのネタとしてのマケドニア
ふたば☆ちゃんねるにおいてクソコテネタ 所謂"マジレス"ネタが投稿される際、
前述の国旗に酷似した配色の旭日旗のような背景を用いる事が定番となっており、
それに親しみを込めてマケドニアと呼ぶ。
pixivなどでもこの風潮はふたばネタに限らずあらゆる絵の背景に用いられ、
主に閲覧者によって「マケドニア」のタグが付けられる事が多い。
pixivではこの意味での使用が最も多い。