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ノワール(プリキュア)の編集履歴

2018-01-08 04:41:31 バージョン

ノワール(プリキュア)

のわーる

「キラキラ☆プリキュアアラモード」に登場する敵キャラクター。

「その思いがある限り、わたしはおまえの力となろう…」

CV:塩屋翼


概要

プリキュア達と敵対するキラキラルをうばう存在黒幕である闇の存在。

ジュリオビブリー等のしもべ達にキラキラルを集めるように命じている。キラキラルを集めるためにジュリオにはロッド、ビブリーにイルを与えた。

なぜキラキラルを欲しているのかは本人の口からはまだ語られていないが、ジュリオは「世界を闇に変えたキラキラルで染めること」が最終目的だと聞かされている。

また、31話でのエリシオの発言によれば“人々の心の光全てを闇に染め上げる事”が望みだとされている。


名前が初めて出てきたのは第18話で、初登場は第21話。プリキュアたちに対する憎悪が頂点に達したジュリオの感情に反応するかのごとく、空間から湧き出るかのように出現し、その姿を視聴者の前に現した。


骸骨を思わせる白い仮面を被っており、その下に隠された素顔はまだ不明。普通の人間の2倍以上はある巨体を漆黒のローブで包み、頭部から長く伸びた闇のような黒い髪や、胴体から手を生やすなど、全体的な造形はとても人とは思えず、確かに「闇の『存在』」と表現するしかなさそうな不気味さである。

また、いかなる場所へも虚空から自在に現れることができる神出鬼没な存在でもある。


第33話で、100年前にも世界を闇に包み込もうと各地で暗躍していたことが判明する。当時のいちご坂も闇に落とされ、人心が荒廃してしまっていた。

しかし最終的には当時のプリキュアであるルミエルがノワールの野望をくじく。ノワールはいずこかへと姿を消し、いちご坂も闇から解放された。

それから100年間ノワールは姿を表すことはなかったが、現代になって再び活動を始めたのである。

ちなみに100年前はいちご山の妖精達も闇の影響を受けていたため、記憶も記録も詳しくは残されていない。なので「伝説のパティシエ・プリキュアがキラキラルで世界を笑顔に包み込んだ」という戦いの結末だけが伝承で残されており、プリキュアが戦っていた相手が何者だったのかは伝えられていない。妖精の最古参である長老でさえノワールについてほとんど知らなかった。


能力

ノワールの力で最も特徴的な点は、「心の闇」を抱える人々から闇のキラキラルを抜き出し、それを闇の力がこもったアイテムに変換して与えることができることである。


ノワールは「そのアイテムに宿った闇の力を使えば心の中にある願望を満たせる」と囁き、その誘惑に乗ってアイテムを受け取った者は超常的な力を振るうことがでるようになる。ビブリーを見る限りは老化などもしなくなる様子、ただし、その力を使えば使うほどに心の闇はより増していく。

このことから、アイテムを形作る根幹は自分自身の闇のキラキラルであっても、ノワールによって闇の力が増幅されているのだと推測される。

ノワールによって超常的な力を授かったものは「ノワールのしもべ」と呼ばれる。


ノワールの分身であるディアブルが人間の心を闇に染めて猜疑心や憎悪を掻き立てることができるので、ノワールもまたそのような力はあると思われる。

しかしノワールが闇のアイテムを与えるのは「心の闇を自ら生じさせた者」に限られる。ノワールによって無理やり心が歪められたわけではなく、自らの意思で「悪の側」に立ったもののみがノワールの力をいただけるのだ。

もちろん、言葉巧みに闇へと誘うノワールが許されるわけではないが、ノワールの力を受け入れた者達は被害者ではなく当事者であるというのは本作の世界観において重要な点である。


また、戦闘面での実力はまだ不明瞭だが、第23話では闇の力で弓と矢を作り出しており、プリキュアのクリームエネルギーと同様に、武具を自由自在に錬成する力があるようだ。


なお、本作のプリキュアの持つ力の意味は「キラキラルを通じて他人の心から思いを受け取り、それの自分の思いを乗せて返すこと」であるとされるが、その意味ではノワールはプリキュアと同じ資質の力の持ち主だとも言える。

キラキラルを通じて相手の心の闇を受け取り、さらに増幅させて「彼らが求めるような闇の力」を与えてあげているのである。

こうしてキラキラルがやりとりされることでその闇は増していき、受け取った人間たちの心はますます荒んでいくのである。


キラキラルを通じて「友情」・「愛」・「幸福」といったプラスの思いをつなげていくのがプリキュアなら、キラキラルを通じて「悲しみ」・「怒り」・「憎しみ」といったマイナスの感情を力に変える手助けをしているのがノワールの本質である。キラキラルは良い思いも悪い思いもともに媒介する物質なので、プリキュアとノワールはまさにコインの表と裏の関係である。

古に遺る伝説の創造者 新たなる漆黒の創世者ノワールデコレーション


配下への対応

上述したように、ノワールにはしもべと呼ばれる部下達がいる。彼らはノワールによって闇の力を与えられた者達である。

闇の力を与えられると自動的にしもべとして支配されるわけではないようで、しもべ達はさらなる闇の力をノワールからいただくことを自ら望んだ者である。いわばこれは支配ではなく契約である。


ノワールはしもべたちの「心の闇」をとても愛おしく感じているようで、怒り・憎しみ・妬みといった強い負の感情を抱く者への支援を惜しまない。

しもべ達はノワールから任務が与えられた時はそれを遂行する義務があるが、自分の欲望のままに闇の力を振るうこともノワールは咎めはしない。

ジュリオがノワールのしもべとしての使命よりも個人的な動機を最優先したときも、それを咎めるどころかあえて肯定して新たな力まで与えている。それを嫉んだビブリーが「なぜわたしだけを愛してくれないのか?」と突っかかってきた時は「嫉妬か。素晴らしい」と賞賛し、やはり力を与えた。

言葉づかいも柔らかめで、プリキュアシリーズでは珍しく部下に対してあまり強権的な態度を取らない首領格である。しもべ達からも忠誠心というよりも親近感を持って慕われている。

しかし実際にはノワールがしもべ達を愛おしく感じているのは「楽しいおもちゃ」だからにすぎない。楽しめるならばしもべ達が壊れても気にしないようで、心の闇を刺激するためにわざとしもべ達を追い込むこともある。実例としてはビブリーがキュアパルフェに敗北してから後は徹底的に無視し続け、彼女の中にある孤独感を限界まで高めていた。そして「次にプリキュアを倒せなければ用済み」と最終通告を突きつけても、ノワールの言葉を待ち続けたビブリーはその命令にこそ救いを感じ、彼女は歓喜の中で自滅の道を歩むことになる(最終的にはプリキュアに救済されたが)


このように他者の心の闇を弄ぶことを好むノワールだが、一方で自分が見出したものが心の闇を乗り越えてしまった時は、偽りの闇として自ら粛清することも厭わない。

Noir Decoration【ワンドロ】黒き者


ラスボスとして

過去のプリキュアシリーズに登場した黒幕たちは、何らかの理由で自由に動けないために、野望の達成に必要なアイテムの捜索と入手や邪魔者であるプリキュアの排除を部下たちに任せ、自分は後方に控えているパターンが多かった。中には自分が直接命令を出せない状況にあるために代理の指揮官を立てていたケースもある。

それらに対して、ノワールは自らが積極的に動いて配下の勧誘や助力などを行なっており、本拠地に佇んで指示を出すだけの存在ではない。その行動力の高さはまるで魔王自らが動くようなものであり、この点は大変な脅威と言えるだろう。

ノワールの活動範囲は作中で明示されているだけでも日本のいちご山からフランスのパリにまで及んでいる。


ただ、ノワールは自由に行動している反面、普段はどこにいるのか一切不明である

部下たちのアジトらしき場所にも基本的には居ないようで、またビブリーへの最後通告以外ではノワールが部下に直接命令を下すシーンも今のところ皆無である。

ジュリオビブリーはノワールとこちらから連絡を取ることはできないことははっきりしており、エリシオグレイブにノワールからの指示を伝えるシーンはあるが、エリシオがノワールと会話する描写はグレイブがカード化(詳細は彼らの個別記事にて)した後、最終クールからである。


正体

過去

首領としてはアクティブながら謎多き彼であるが、46話にてようやくその正体があかされた。

元は人間であり、ものすごくざっくり説明するとルミエルの生前の知り合いである。

外見上の特徴として若干癖のある黒髪とかなり悪い目つきをした男性で、髪さえ伸ばせばエリシオそっくりである。


時は100年前。戦場で生まれ育った彼は、ある日ルミエルの工房前で倒れていたところを発見された。

客人として寝床や食事でもてなすルミエルの愛情に感動し、その愛を自分だけに向けてほしい、自分だけにスイーツを作ってほしいとお願いする。

が、プリキュアとしてみんなの笑顔を預かる身であるルミエルが承諾するわけがなく。

ノワールのただでさえ闇に染まっていた心は完全に折れ、『大好き』の気持ちは憎しみや悲しみを誤魔化すいつわりのものと見なしてしまう。

そして、こんな偽善だらけの世界なんて壊れてしまえばいいと強く強く願ううちに、彼の中にある心の闇のキラキラルは増大して行き、やがて自らの肉体を捨て去り「闇そのもの」と化身として生まれ変わった。それが現在のノワールである。

一方、抜け殻になった体にはエリシオという名前と偽の人格を与え、世界を憎しみや悲しみで染めるのに必要な大量のキラキラルを奪うための「しもべ」として利用することになる。

こうして『キラキラルを奪う存在』が生まれたのだ。


散々引っ張っといて他人の痴情のもつれかと侮るなかれ。

上記の通り彼は戦場で生まれ育っており、許されない罪(ボカされているがおそらく殺人や窃盗の類)を重ね続け、挙句流浪者にまでなっているのである。

そんな時に1人の女性が無償で提供した愛は、何よりも有り難かったのだろう。

その愛をあっさり否定された(ように感じた)とあれば一気にこじらせてしまうのもそう非現実的ではない。

なおルミエルもこのことをかなり後悔しており、だからこそ後々ディアブルに町を襲われた際は一対大勢ながら孤軍奮闘し、最終的に人々の笑顔を取り戻している。


今週のプリアラらくがき

一部ではさっそく痴情のもつれつながりでハピネスチャージプリキュア!と絡めたネタが挙げられている。


なお、幼児向けアニメなので詳細な描写はないが、ノワールというフランス語圏の名前を持つことや、100年前という帝国主義の時代であり、第一次世界大戦の最中という時代設定を考えれば、「戦場で生まれ育った」というのは、欧州(フランス)で起きた第1次世界大戦やその他の戦争に従軍していたか、戦火に巻き込まれたものと考えられる。

ちなみに第1次世界大戦中、フランス国土は数年にわたり消耗的な戦闘を繰り返す主戦場となり、フランス軍も大きな損失を出すなど犠牲も多く、挙句の果てに大規模な兵士の反乱、脱走事件まで起きるなど、かなり悲惨な状況であったとされる。


末路

46話で世界を闇に染めるだけのキラキラルを集め終わったノワールだが、100年越しの因縁に決着をつけるべくまずはプリキュアを倒すことにこだわりを見せる。

最後の戦いは自らの手でというわけで、彼は自分が捨て去った物理的な肉体をもう一度取り戻した。

つまり、エリシオを吸収して100年前の姿に戻ったのである。


さてキラパティを襲ったノワールだが、プリキュアも彼らの事情を知るや「ルミエルさんとノワールの笑顔を取り戻す」ために奮起する。

やがて戦力差が縮まったところで、なんと吸収されて消滅したたはずのエリシオの人格が復活し、ノワールの魂を追い出すように肉体の支配権を取り戻してしまう。

驚くノワールをよそに、エリシオはプリキュアとの戦いを通じて知ったことを語る。全ての人は心に闇を持つが、同時に光も持つ。どちらかだけを完全に消すことなんて不可能だ。人間に心がある限りは光と闇の戦いに終わりなどないのだと。

だからこそ、心が空っぽの自分だけがこの戦いを終わらせる資格があるとして、なんとエリシオはルミエルとノワールを同時にカードで封印。究極の光と究極の闇の力を同時に展開させたがいを喰い尽くさせながら世界中にその力を拡大させて、心が存在しない『空っぽの世界』を作り上げてしまった。

痴情のもつれとはよく言ったものだが、ならばこそ愛も憎しみもなくなれば誰も戦わなくてすむのだから……


余談

名前の由来はフランス語を意味する「ノワール」から。


担当声優の塩屋翼氏は、2か月前まで1時間前の「宇宙戦隊キュウレンジャー」にて、刺客と呼ばれる敵幹部イカーゲン役でレギュラー出演しており、今度は悪の黒幕役としてニチアサキッズの前に再登場した。

以前には玄田哲章氏が、戦隊バディロイドプリキュア悪の皇帝を、大塚芳忠氏がライダーのナレーションとプリキュア悪の王を同時期に並行して演じていたことがあり、塩屋氏も彼らに続き、同じ年に特撮とプリキュアをはしごして、後者の敵首領を演じることになった。


塩屋氏はプリキュアシリーズ初出演だが様々なアニメにレギュラー出演しており、コラボネタが注目される。ちなみに、翼氏の実兄である塩屋浩三氏は初代でベローネ学院の校長を、フレプリ劇場版およびDX3トイマジンを演じており、兄弟そろってプリキュアの敵キャラを演じることになる。


なお、真っ黒な体に白い仮面をつけている外見や、胴体から直接手を生やせるなどの点から、一部のファンの間では「カオナシみたい」と言われている。


関連タグ

キラキラ☆プリキュアアラモード キラキラルをうばう存在

ジュリオ(プリキュア) ビブリー グレイブ(プリキュア) エリシオ ディアブル(プリキュア)

黒幕


イカーゲン:ノワールの中の人が、一時間前(後に1時間後)に出てくる、敵組織の幹部。

口調が似ている(?)

彼が死んでから、ノワールが登場したため、一部のファンからは、ノワールは彼の生まれ変わりかとのうわさがある。

アラシヤマ:完全に一致(一人称を除けば)

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