わてとお友達になってくれやすぅぅぅ!
概要
CV:塩屋翼(南国少年パプワくん)、遊佐浩二(PAPUWA)
世界最強の殺し屋軍団である「ガンマ団」の団員。
必殺技「平等院鳳凰堂 極楽鳥の舞」を持つ炎の使い手。
初登場時は「シンタローに次ぐNo.2の実力者」として、彼の盗んだ青い秘石を狙う第四の刺客「祇園仮面アラシヤマ」を名乗りシンタローと対決。その肩書きに恥じぬ高い戦闘能力でシンタローを打ち破る。しかし、友達を傷付けられて怒りに燃えたパプワの潜在能力(秘石眼)の前に敗れ去った。
敗北後もパプワ島に残留し幾度かシンタローと再戦するが、シンタローが成長したのか、もしくは技のパターンを学習されたのか、その後は意外とあっさり負けるという「初登場時は目覚ましい強さを発揮した人間もレギュラー化すると弱くなるというお約束」のテンプレをなぞる一面も。しかし、音と虫による奇策で翻弄しようとする津軽ジョッカーに対し、倒れたフリをして術の正体を看破する等、要所要所での実力は健在。
人物像
髪は黒髪で、右目が隠れるほど長い。
ガンマ団として例外でなく整った顔立ちをしているらしく、ロッド曰く「京美人」。
衣装については、初登場時は「祇園仮面」を名乗るだけあり金色の煌びやかな鎧と鳳凰を象った鉢金(仮面?)、鳥の翼をおもわせるマントを着用している。パプワの秘石眼により鎧を破壊されてからは、深紫色の武道着に白いマントを羽織った、どっかで見たような色味の衣装となる。最初に着ていた金ピカの鎧、それに似た手作りの鎧は、その後もギャグシーンでたびたび登場する。
根暗な性格が災いしてか親しい人間がおらず、友人や親友といった関係に非常に強いあこがれを持っている。
同じガンマ団団員たちにすらあくまで同僚としか見られていないようで、友人関係は築けていないようだ。
一応、信頼関係を得るために行動を起こすことはあるが、人付き合いの経験不足から痛々しい行動を全力で行ってしまうため、周囲に受け入れてもらえない結果にしかつながらない。
そのため「俺達、友達じゃないか」などとこちらから歩み寄る態度を取るとあっさり懐柔できたりする。
無論、役目が終われば即撤回されて、切り捨てられるのが「お約束」となっている。
パプワ島の一部のナマモノとは良好な関係を築いており、当人は友人であると言っている(コウモリのテヅカくん、コウモリになってしまった名古屋ウィローなど)。
実際、彼らに命を助けられたり、トランプをして遊んでいたりするので、本当に仲がいいようだ。
しかし、一向に人間の友人は出来ず、物語が進むとついには植物・無生物を友人であると言い始めてしまった。…悲しい。
原作終盤ではパプワ島を守るために全力を尽くし、かつての師であるマーカーらと奥義を尽くして戦った結果、東北ミヤギ・忍者トットリ・武者のコージ、そしてシンタローと真の友情を築いている。
PAPUWAにおけるアラシヤマ
続編『PAPUWA』では、新総帥であるシンタローの留守中に一人でパプワ島へ行ってしまったコタローを連れ戻すため、過去に島での滞在経験があることを理由にミヤギ・コージ・トットリらと共に前総帥マジックに収集され、島の捜索を命じられる。
島に行くことを嫌がる4人はジャンケンで一人目の刺客を選出しようとするが、最初に一人勝ち抜けしたアラシヤマが他の三人の意見一致により刺客として投入されることになる。
相変わらずコミュニケーション下手は直っておらず、記憶を失ったコタロー(ロタロー)からも出会い頭にドン引きされていた。シンタローら4人は、それも彼の個性と認めているようだ。
(ただし邪険にすることも多いが)
刺客の中で唯一中盤以降もずっと出番があるが、シンタローの前に思わぬ形で登場して吹き飛ばされるというのが大体のお決まりである。
ちなみに前作で仲良くなったテヅカくんはじめナマモノの皆様からは、すっかり忘れ去られており(別個体の可能性もあるが)騒動から彼らを守った時などは面と向かって「ありがとう、知らない人」と言われてしまい地味に重篤な精神的ダメージを喰らってしまった。
SFC版におけるアラシヤマ
SFCにて発売されたアクションゲームでは、第3ステージ「アラシヤマ寺」のボスとして登場。
本作は、登場人物の出身地とされる日本各地の名産品が敵キャラとして襲ってくるというシロモノ。
アラシヤマ寺の場合は当然ながら京都をイメージしており、夕やみに古風な寺々の建ち並ぶステージを舞台に、おたべの敵キャラ「イチゴ入りおたべ」、大文字の送り火の姿をした火の玉「大文字焼き」といった京都の名物が敵キャラとして襲撃してくる。とりあえず、「宇治チャチャチャ」のネーミングセンスの良さは異常だと思うのは本項目を追加した編集者だけではないはずだ。アラシヤマ本人曰く「友達がほしいと思ったら(願いの像の力により)突然出てきた奴ら」らしい。
寺院内にも所々にネタが散りばめられており、三十三間堂をおもわせる中ボスステージには、アラシヤマの顔をした大量の仏像が「友」と書かれた扇や「世界」と書かれた地球を手に携えているなど、普段の彼をおもうと非常に涙ぐましい言葉を掲げている。
ステージボスとしてのアラシヤマは、やはり「極楽鳥の舞」による火炎攻撃で襲い掛かってくる。
攻撃パターンとしては床を左右に往復する火柱を発生させ、またアラシヤマ自身も放射状に炎を放ってくるというものが基本となっている。
なお、ジャンプ中のアラシヤマは攻撃を受け付けないので注意。