概要
愛知県西部、尾張地方の中心都市で、中部地方最大な市である。人口は約226万人。
特別区を除くと、日本では横浜市、大阪市に次ぐ全国第3位の人口を有する市で、大都市でありながら東京・京阪神とは違う独特な文化を持つ。
端的に言うと、良い意味でも悪い意味でも「巨大な田舎」「日本最大な地方都市」と言われ、洗練されていない田舎臭い気風(普段の生活はつましく、そのくせ冠婚葬祭はやたらと豪華だったり)、田舎風のライフスタイル(クルマ社会など)がよく揶揄の対象となる。
自動車文化に関しては同市がある愛知県に「トヨタ」、「NGK」、「デンソー」、「アイシンAW」と自動車関連の大工場が集中すること、中心市街地の道路が広い(名古屋空襲後の区画整理による)こと、地上にまとまった土地が無いため鉄道路線の拡充がままならなかったことも要因である。(よって、地下街、地下鉄が多く地下の街と呼ばれることも)。
所謂「名古屋走り」と言われ運転が荒いのが有名であるが、自動車が身近過ぎて自転車感覚で使用するという特殊な市民性(もっとも、雑な運転はクルマ社会の田舎にはしばしば見られるものではある)からである。
また上記と反するようではあるが、『旧車』『クラシックカー』の動体保存に熱心であり、空冷ビートル、ビートルバス、スバル360、シトロエン2CVなどはかなりの確率で見かけられる。
当然ながらこれらを整備できる工場も他都市に見られないほど多い。
古来、名古屋といえば圧倒的な美人の産地という固定観念がある。名古屋美人が江戸美人の原型となり、名古屋美人が日本美人の標準型とされ、無論近場の犬山美人も岐阜美人も名古屋出身であったらしい。
中世ではお市の方、近代では桂可那子公爵夫人や中券番の金廣のぼる、現代では名妓連のひこ乃やSKE48の松井珠理奈が代表的と思われるが、一方で最近になってこのブランドをまっ逆様にした「名古屋は日本三大ブスの一角」というデマが、本来の固定観念とのギャップによって面白がられている。
なお、名古屋女子は美しいだけで意気に欠けるというが、これは事実という。名古屋美人は意気がらないことを信条として、特に金に対しては徹底した意見を持っているというのである。
あと、名古屋市または愛知県はフィギュアスケーターとオリンピックアスリートを大勢輩出している一大都市で、浅田真央・吉田沙保里・室伏広治・イチローなど超一流アスリートを輩出したアスリート王国でもあり、東京よりもある意味タレントの宝庫とも呼べる都市である。