概要
CV:能登麻美子
継続高校チームの隊長。
BT-42に搭乗し、戦車長兼砲手を担う。
フィンランドの民族楽器・カンテレを携えており、よく弾いている。
誕生日は11月30日。
常にチューリップハットをかぶり、人生訓のような哲学じみたフレーズを口にする。
しかし、ほとんどが否定的に答えるため、アキに「ひねくれてる」と言われる。
その上、単にもっともらしいことを言って、誤魔化そうとしているだけということまであるので、彼女の真意を理解することは難しい。
飄々とした掴みどころのない性格をしているが、戦車道をやっている理由に「人生の大切なすべてのことが詰まっている」と答えるなど、彼女なりの信念を抱いている。
そう謳う割には、後述のドラマCDの例や、プラウダ高校との賭け試合で「快く譲ってくれた」と騙っていた戦車に不正疑惑がかかっている件など、妙に手癖の悪さを匂わせるエピソードが多いのだが……
試合でもカンテレを手放すことはなく、戦う時はフィンランドの民謡『サッキヤルヴェン・ポルッカ』を奏でる。また、奏でながらでも体当たりしてくる敵戦車にいち早く気付いたり、敵の包囲網の罠を察するなど周囲の状況をしっかり確認しているようで、確かな戦術眼も備えていることが窺える。
ドラマCD5では、意外に食い意地が張っていることが発覚。
大学選抜チームとの試合の時にちゃっかり他校のレーション等を抜け目なく持って来てたり、そのレーションや持っていたジャガイモをアキとミッコに黙って食べていたり、ミッコが採って来たアワビやウニをいつの間にか食べていたりしている。
『最終章』では、フィンランド式サウナの「ロウリュ」にアキとミッコとともに入っている時に「無限軌道杯」への出場を見送るようなことを言っており、出場したがっているアキに文句を言われていた。だが、その後の大洗女子学園とBC自由学園の試合の観戦には訪れている。
スピンオフ作品『リボンの武者』にも登場しているが、戦車道の教訓こそを重んじているためか、単なるスポーツとしての色が強い強襲戦車競技(タンカスロン)からは距離を置いていた。
「大鍋(カルドロン)」に関しても観戦にとどまり、西絹代からの協力要請も「(昼食の食材を調達しているので)時間がない」と無碍にあしらい、絹代が土下座までしてきても断っていたが、アキとミッコが美味しいご飯で懐柔されてしまったため、やむなく参戦することになった。
試合中には九五式軽戦車を借り受け、福田にアドバイスを送ったりナビゲートをしたりしたのだが、それ以上は特に働きを見せることなく、ついでにそのまま戦車を永久に借りたことにして逃走している。
地味に「大鍋(カルドロン)」において、単純な勝敗に意味はないということを、いち早く見抜いた人物でもある。
また、絹代のようなタイプが苦手なのか、上述の一件では一方的にまくし立ててくる絹代を見て終始顔に冷や汗を浮かべており、一部のアンソロジー作品などではミカが絹代に対して苦手意識を抱いている。
スピンオフ作品『フェイズエリカ』では、本編から一年前に行われた黒森峰女学園との練習試合にて、当時の隊長トウコから「ウチのエース」と紹介されている。トウコ達とともに黒森峰に試合前の挨拶に赴いた際、ずっとカンテレを弾いていただけだが、西住みほから「きれいな人」と評され、西住まほからは少し気に掛ける一面を持たせた。
試合では、『劇場版』と同じくアキとミッコとともにBT-42に搭乗し、機動力を活かして黒森峰チームを終盤まで翻弄し、フラッグ車を仕留める直前まで迫るが、間一髪駆け付けたみほに撃破される。試合後は、みほのもとに訪れて彼女を讃えた。
その雰囲気はどことなくスナフキンを思わせる。
「エンカイ・ウォー」では名前のみ登場し、全国大会で優勝した大洗女子学園に祝電を送っていた。
学年は明確にされていないが、『ドリームタンクマッチ』で大学選抜チームの副官で継続高校のOGのルミと面識があり、アキとミッコは入れ違いで卒業したため面識がないことや、『フェイズエリカ』で去年から3人と一緒に戦っていることなどから、3年生の可能性が高い。
活躍
- 大洗のエキシビションマッチでは、アキが参戦したがる意向を見せる一方、ミカはまだその時ではないとして観戦に徹していた。
- その後、大洗女子学園と大学選抜チームの試合が決まり、試合前日にダージリンから『お茶会』の誘いを受ける。この時、試合への参加に意欲的なアキに対し、「刹那主義には賛同できない」と参加には否定的だったが、いざ当日になるとアキ、ミッコと共にBT-42に搭乗して参戦した。本人は「風と一緒に流れてきた」と嘯いていたが、その真意は果たして…?
- 試合前の作戦会議ではテントの中にはいたが、一切発言はしなかった。
- 試合ではたんぽぽ中隊に配属され、「203高地」の右翼を進行していたがルミの中隊と交戦する。
- 「203高地」にいたひまわり中隊を襲った謎の砲撃を正体を突き止めるべく、カメさんチーム、アヒルさんチーム、アンツィオチームとともにどんぐり小隊に組み込まれ、捜索して干上がった河川の中州にカール自走臼砲とそれを護衛するM26パーシング3両を発見する。
- カール自走臼砲を撃破するためにアヒルさんチームから「殺人レシーブ作戦」を提案されると、いつもどおり「意味があるとは思えない」と否定的に応えつつもこれを承諾。
- 『サッキヤルヴェン・ポルッカ』を奏でながらカール自走臼砲がいる中州に突撃を敢行。大きく飛び越えて中州に着地して奇襲すると同時にパーシング1両を撃破し、他の2両を河底に誘き寄せて交戦する。
- そのうち1両をカールの砲撃で崩れた橋の落石で砲塔を潰すことで撃破するも、残りのパーシングに体当たりを受けて横転し、履帯が破損して走行不能………かと思いきや、なんと転輪で走り出して復活!
- (WWⅡ時代の)戦車とは思えないほどの速度で相手を翻弄し、最後は左側の転輪を破壊されながらも片輪走行で正面に回って突撃し、パーシングを撃破する。しかし、そこで右側の転輪も破壊されて力尽き、走行不能となる。そして、後の試合を他のみんなに託し、自分達は足早に会場から姿を消した。
- ちなみに、大洗連合チームの中で大学チームの車両を3両撃破したのはあんこうチームのⅣ号戦車と継続高校のBT-42だけで、しかも継続は単騎で3両を撃破しており、その強さがわかる。
名前について
「ミカ」の名前の由来は天使ミカエルで、フィンランドでは一般的に男性の名前に使用される(例えば元レーシングドライバーのミカ・ハッキネンなどがある)が、女性に使用される例も少ないものの無いわけではない(ただし、女性の場合は「ミカエラ」などのほうがより一般的である)。
ちなみにソーシャルゲームにおいては、「継続高校隊長の名無しだよ。みんなからはミカって呼ばれてる」という、衝撃的な名乗りを披露している。
適当に格好つけたことを言っているだけなのか、あるいは本名が別にあるのか……?
いずれにせよ、他人に自分の本名を明かすつもりがないことだけは確かなようである。
本名を名乗りたくない、または名乗れない事情でもあるのだろうか?
『島田ミカ』説
一部のファンの間では、ミカが島田家の関係者、しかも家元である千代の長女で大学チームを率いていた天才少女愛里寿の姉という『島田ミカ』説が噂されている。
ミカと島田母子の髪が同じグレー系の長髪で目元もよく似ているためと思われるが、あの人の名前に絡めたネタという意味合いも強い。
実際、現時点ではみほと面識がある事以外に大洗女子学園の面々と明確な繋がりが見当たらないミカ達は大洗連合チームの中では異質な存在であり、ミカが試合への参加を決意した理由も判然としない。
劇中でも招集を受けた時は参加を渋るようなことを言っておきながら当日には会場に駆け付け、参戦時の挨拶を車長の自分ではなくアキにやらせていたり、自分達の戦車が行動不能になるや否や即会場を後にしたりとミカの行動には不可解な点が多い。
そのため、考えられる理由は様々だが、ミカは大洗女子学園を助けるためと言うよりも大学選抜チーム、ひいてはそのバックにいる島田流と戦うために参加したのではないか?と考えることも出来るのである。
その他にも、一年前に行われた練習試合で西住姉妹を擁する黒森峰女学園を苦戦させ、スピンオフ作品では相手側のアクシデントがあったとはいえ大洗女子学園に勝利するなど隊長として確かな実力を持っている事や、劇場版で見せた変幻自在の戦法や単騎で複数の敵を撃破するという島田流を連想させる戦い方も主な理由として挙げられている。
また、上述したソーシャルゲームでの自己紹介が『不思議の国のアリス』及び『鏡の国のアリス』の主人公アリスの姉に名前が設定されていない、つまり名無しであることにかけたものではないか?という見解も存在する。
もし、この説が真実だとすれば、姉が家元を継ぎ妹が出奔した西住流に対して、妹が家元を継ぎ姉が出奔した島田流という対比も興味深い。ソーシャルゲームでの自己紹介についても、ミカが「島田流家元の娘」として見られることを嫌ったものだとすれば、(常識的かどうかはさておき)一応納得がいく。
この説を受けて作られたカップリングを表すタグ「ミカあり」も存在している。
ただ、試合会場からさっさと姿を消した件については、上述したドラマCDの内容を踏まえると、レーションを盗んだのがバレる前にトンズラしたかったという可能性が高そうである。
関連イラスト
本編を見る限り、アキ及びミッコと比較すると胸がやや大きめであることがわかる。
特にカレンダーの水着イラストでは、かなりご立派に描かれていたため、二次創作ではこの点を強調した絵が少なくなく、R-18絵も他二人より多い。