学校の概要
初登場はTV版ブルーレイ3巻のOVA「スクールシップ・ウォー!」にて(エンブレムが映っている)。現在の学園艦はイルマリネン級がモデルで、マストが巨大なクリスマスツリーになっている。初代学園艦は砕氷船「白山丸」を使用したとされる。
わりと開放的な学園艦で、他校の生徒が普通に来訪しており、フィンランドに因む食べ物や民芸品の露店を開いて商売している。ちなみに、ロウリュ(フィンランド式サウナ)を始めとしたサウナが数多く存在し、バスなどの車両を改造した物も存在する。
校風はさっぱりしており、水島監督曰く敬語を使わない。上級生はおろか他校の人間に対しても対等な立場で接する。
例外としてアキが劇場版で「継続高校から転校してきました」と言っているが、これは言葉通り継続高校の生徒でなくなっていたので敬語を使っているとのことで、決して礼儀知らずではないようだ。
制服は上が等間隔に縦に細い白い線が入った水色のセーターに、下はグレー色のスカート。
モデルはフィンランド軍で、名称はフィンランドがソ連の侵攻を阻止するために戦った「継続戦争」から取ったもの。
戦車道
規模が小さく資金に貧しい高校ではあるが、戦車道は盛んに行われている。貧しいためか所有する戦車はフィンランドの他にソ連、ドイツ、フランスなど各国の戦車も組み込んで構成されている。
しかも、試合ではパンツァージャケットはなくジャージを着用している。ちなみに、下はスカートだが、中にはその上にジャージズボンをはいている者もいる。
また、試合が終わると対戦校の生徒達を招いてサウナを一緒に楽しんでいる。
本編とは異なる世界の物語ではあるが、『リボンの武者』での戦車道ニュースでは、戦車庫に屋根がなかったとまで記載されている。
得意とするのは機動力を生かした迂回作戦で、雪原や湖沼等の戦場で真価を発揮する。
フィンランドはモータースポーツが盛んなこともあって操縦する生徒のドライビング能力はきわめて高く、本来苦手な砂漠での操縦方法を試合中に学習してしまうほど。
車輌は完璧に整備するだけで無く、各種改造を施しており本来のスペック以上の性能を発揮する。
黒森峰他四強に隠れているが、みほがいた頃の黒森峰女学園と練習試合を行い、みほをして「苦戦した」と言わしめている。スピンオフ作品『リトルアーミー』シリーズでは、大洗女子学園に勝利するなど秘めたる実力を持っている。
ただし、基本的には劣勢な戦況になっていることが多いみたいで、『最終章』の大洗女子学園との試合で、序盤に敵を包囲して圧倒的優位になったのは初めてだと語っていた。
第63回戦車道全国大会では、1回戦で青師団高校に勝利したものの、2回戦で黒森峰女学園に敗北した。
『劇場版』にて生徒であるミカ、アキ、ミッコの三人が初登場。大洗エキシビションマッチの観戦に訪れていた。
ちなみにプラウダ高校とは仲が悪いらしく、継続高校が保有しているKV-1について、プラウダ側が何らかの異議を唱えていることが明かされている。
この戦車は、両校の間で定期的に行われている、勝った方が戦車を一輌もらえる「鹵獲ルール」に基づいてプラウダ高校から手に入れたものなのだが、同校からは不正があったと訴えられているとのこと(言うまでもなく、継続戦争および冬戦争の逸話が由来と思われる)。だが、『最終章』第4話で、実際は親善試合でカチューシャが「ウチに勝てたら譲ってあげる」と言い出した上に相手をナメて掛かったことでボロ負けして手放す羽目になっただけとノンナとクラーラの口から明かされる(カチューシャ本人も言われるまで忘れていた模様)。
大洗女子と大学選抜チームとの試合では、他校の面々と共に助っ人として駆け付ける。
みほの指示で、アンツィオ3人組、アヒルさんチーム、カメさんチームと共に「どんぐり小隊」を結成し、カール自走臼砲の周囲を防備している3輌のパーシングを単騎で相手取り、最後は相討ちになるも3輌撃破に成功し、カール自走臼砲の撃破にも貢献する。比較的序盤に試合から退場することになるが、この活躍ぶりからガルパンおじさんたちに強烈な印象を与えることになった。
尚、ミカたちは自分の戦車が撃破されてしまうと試合会場に最後まで留まることなく、三人だけで先に帰ってしまったが、試合の様子はテレビ中継で眺め続けていた。
昭和末期から精々平成初期ぐらいの代物と思しき、小さな画面のアナログテレビで(念のために言っておくが、他校の生徒がごく当たり前にスマホを使っているシーンがある時代設定である)。
……どんだけ貧乏なんだ。
なお、ドラマCD5では、劇場版での戦いを終えて立ち去った後に無人島に漂着し、遭難していたことが判明した。
本当に大丈夫かこの人ら。
なお、『最終章』の様子から見て、無事に帰還した模様。
『最終章』では、ミカが「無限軌道杯」に出場しないようなことを言っていたが、しっかりと出場。1回戦は砂漠のステージでヨーグルト学園と戦い、勝利している。
2回戦は、航空基地のステージでサンダース大学付属高校と戦い、善戦するもののフラッグ車のミカ達が追い詰められてしまうが、そこを白い魔女がサンダースチームのフラッグ車を狙撃して準決勝進出を果たす。
大洗女子学園との準決勝では、得意な雪原が舞台となり、数輌で散発的に攻撃を仕掛けては応戦されるとすぐに撤退する一撃離脱なゲリラ戦を行い、雪だるまの中に隠れて奇襲を仕掛ける等変則的な戦法を駆使する。そして、サンダース戦と同じくヨウコが大洗女子のエース車・あんこうチームを狙撃して序盤で撃破するという大番狂わせを起こす。
しかし指揮官を引き継いだ角谷杏の作戦で包囲には失敗し、更に杏率いるカメさんチームを撃破するもそこから更に指揮官を引き継いだ澤梓によって態勢を建て直される。
梓の作戦でヨウコの車輌も撃破される一方、ミカたちはフラッグ車を囮に大洗女子チームを急斜面に誘いこむことで混乱した大洗女子チームを追撃する。なんとか大洗女子チームが適応した事で互いに急斜面を滑走ながら一進一退の攻防を繰り広げた末にフラッグ車が上下逆さまにひっくり返って窮地に陥るが、そこでかろうじて撃破を免れていたタミに斜面を砲撃させて雪崩を引き起こすというとんでもない奇策を敢行。大洗側をフラッグ車のアリクイさんチームを残して掃討する事に成功。
しかしながら継続側も二輌まで減っており、アリクイさんチームを追って戻ってきた集落で戦車型の雪だるまを発見。集落の地形は事前に把握していたので、その時に無かった雪だるまが怪しいと踏んだのだが、これがなんと筋力自慢のアリクイさんチームが短時間で作り上げたフェイクであった事までは見抜けず、フェイクの雪だるまを撃った直後に隣の雪山に潜んでいたアリクイさんチームにフラッグ車を撃破され、あと一歩の所で敗退となった。
試合後は大洗女子チームの面々を学園艦に招き、自慢のサウナで交流を深めた。
ガールズ&パンツァー 最終章 継続高校はらぺこ食事道
あしもと☆よいか氏による全2巻のスピンオフ作品。ミカ、アキ、ミッコが他校に赴いて様々な食事を堪能するというグルメ漫画となっている。
保有車両
他にも、ファンブック月刊戦車道の記述によればIV号戦車J型、T-34/85、BT-5、BT-7、T-28中戦車等も保有しているとされる。
『フェイズエリカ』の黒森峰との練習試合でこれらの戦車が登場している。
戦車以外にも、GAZ-AAやウイスコ型上陸用舟艇も保有している。
生徒
以下の継続高校の名前は、その豪快な戦い方を暗示しているかのように日本語ではよくある女性名だがフィンランド語では典型的な男性名として使われる(ミカ=Mika、アキ=Aki、ミッコ=Mikko)ものがつけられている。
参考サイト: 欧羅巴人名録・フィンランド語男性名A~ 同サイトフィンランド語男性名M~
水島監督いわく「フィンランドでは男性の名前だというのは知っていましたが、日本の名前のように聞こえるので、確信犯的に使いました。何十年も前、アリ・バタネンの頃からモータースポーツが好きなんです。」
出典:水島努監督インタビュー@フィンランド大使館ホームページ
『最終章』から登場。III号突撃砲G型戦車長兼砲手。
『最終章』から登場。KV-1戦車長。
『最終章』第1話で、リーゼント風の髪型になっている(尚、この髪型の元ネタは世界的にヒットしたフィンランド映画『レニングラード・カウボーイズ・ゴー・アメリカ』だと思われる。)生徒達が登場したため、実は継続高校は不良校なのでは?と憶測を呼んだが、第4話で彼女とその搭乗員だけであり、他は至ってまともな髪型だった。
『最終章』から登場。T-26戦車長。
『最終章』から登場。タミ車の操縦手。
『最終章』から登場。T-34/76戦車長兼T-34部隊(通称「アリ軍団」)隊長。
『最終章』から登場。T-34/76戦車長。