曖昧さ回避
- 『ガールズ&パンツァー』の登場キャラクター。本項にて解説。
- 『新サクラ大戦The Animation』の登場キャラクター→クラーラ・M・ルシュコヴァ
- 『ヴァイオレット・エヴァーガーデン』の登場人物→クラーラ・マグノリア
- 『アウトブレイク・カンパニー』の登場キャラクター→クラーラ・ベルバリス
- 『崩壊:スターレイル』の登場人物→クラーラ(スターレイル)
クララとも言う。
概要
CV:ジェーニャ
プラウダ高校の女生徒。T-34/85に搭乗し戦車長兼砲手を務める。
外国人風の登場キャラクターばかりいる本作において、彼女は正真正銘の外国人(ロシア人)の留学生。普段の会話ではロシア語しか話さないためカチューシャによく怒鳴られる。ちなみに、日本語は流暢に話せる。バラライカを弾くことが出来る。
それ以外の素性については不明。ドラマCD5にてそれらしきものが語られたが、これはノンナが彼女とのロシア語でのやりとりを、翻訳と称してカチューシャに伝えたものである。内容は原文と全く異なるものであり、真実であるかどうかは疑わしい。
「カチューシャ様、相変わらずとても可愛いです」
※ドラマCDより。ロシア語での発言。
実は、カチューシャのことはノンナに負けないほど深く心酔し、彼女とカチューシャをどれほど心酔しているか語り合い、彼女から「同志」と呼ばれるほど意気投合している。「私の方が西シベリア平原のように広く、母なる川ボルガのように雄大なカチューシャ様の素晴らしさを知っているかもしれません」
なお、この時語られたプロフィール(ノヴォシビルスク出身・中佐の父親がいる)は中の人のものであり、プラウダに来た経緯はエリア88のパロディである。しかし、父親の素性も謎に包まれており、彼女が赤ん坊の頃のカチューシャの写真を持っている理由を、父親が情報部から入手したと語っている。
彼女の声を担当したジェーニャ氏もまた、ネイティブのロシア人声優。劇場版ではキャストとしてだけでなく、ロシア語台詞全体の監修も担当していた。また、クラーラは中の人であるジェーニャ氏をイメージして誕生したキャラクターであることを、氏がガルパンFebriに寄せたコメントで明かしている。
活躍
- 大洗女子学園と知波単学園の混成チームのエキシビションマッチに参戦する。終始、ロシア語を話せるノンナとだけ会話していた。この時、常に西住みほの動きを警戒しており、フラッグ車の護衛も務めていた。
- ローズヒップのクルセイダー部隊を退けたあんこうチームを発見し、これを仕留めるべく追跡する。だが、あんこうチームの巧みな逃走術により、クラーラの乗るT-34はカーブを曲がり切れず、旅館の玄関前であわや激突という形で停車することを余儀なくされた。
- この直後、あんこうチームを追走してきたローズヒップのクルセイダーが、倒れかけの信号機に引っ掛かってスリップし、停車していたT-34に追突。T-34は旅館に接触すると共に、さらに補助燃料タンクが引火して大爆発を起こし、無残にも旅館は倒壊した。こうして、T-34は瓦礫に埋もれてしまい走行不能となる(分かりづらいが瓦礫の山から白旗が出ている)。ちなみに、追突してきたクルセイダーはボロボロになりながらも無事だった。
- なお、倒壊した旅館は実は以前大洗チームと聖グロリアーナ女学院が練習試合した時にマチルダIIが突っ込んだ旅館である。旅館に突っ込んだ時、そこの主人は「うちの店がー!? …これで改築できる!」と喜んでいた(損害を受けた家屋には多額の補助金が出るため)が、今回はさらに大歓喜していた。
- 大学選抜チーム戦でもT-34/85に搭乗して参戦。
- ひまわり中隊に属し、中央の「203高地」に進行して陣地を確保するが、カール自走臼砲の砲撃に晒されたため、たんぽぽ中隊と合流すべく撤退する。
- しかし、最後尾のカチューシャが敵の追撃を受けているのを見て、彼女を助けるために殿を買って出る(この時に日本語が堪能であることを明かす)。
- カチューシャの制止を振り切って、追撃してくる敵に猛攻を加えるも、カール自走臼砲からの砲撃を受けて奮闘空しく撃破された。だが、クラーラのこの行動が、ニーナらの乗るKV-2とノンナの乗るIS-2が殿に続くきっかけとなり、カチューシャを無事逃がす突破口となった。
- エンディングでは、眠っているカチューシャのそばで子守り歌を歌うノンナに合わせてバラライカを奏でていた。
最終章
『最終章』第1話では、ロシア留学を控えているにも拘わらずロシア語が分からないカチューシャのことを心配していた。
また、そのカチューシャから自身の帰国が近いことが示唆されているが、クラーラ本人は「居心地がいいからもうちょっとだけ居る」模様。
大洗女子学園とBC自由学園の試合では、なんとカチューシャを肩車した状態で観戦していた。
2回戦の黒森峰女学園との試合では、フラッグ車を担当。丘に布陣し塹壕に入り周りを土嚢で固めて守りに入っていたが、黒森峰チームの隊長・逸見エリカが機動戦術に切り替えて迫って来たため退避しようとするも、塹壕と土嚢が仇となって身動きが取れにくくなり、逃げる前に肉薄されて撃破される。
プラウダ戦記
『プラウダ戦記』でも留学前の姿で登場している。当時はプラウダ高校も戦車道も「もどき」と紛い物扱いしていた。戦車道全国大会の準決勝でプラウダ高校が聖グロリアーナ女学院に勝利した時にテレビに映っていたノンナを見て、急遽プラウダ高校へMiG-31に乗って向かい、超低空飛行で進入し管制指示を無視して強行着艦。
スパイと思って捜索していたノンナの前に現れて紛い物ではないか確かめるために彼女に格闘戦を挑む。戦っている最中に、自分に「満たされない穴がある」という苦しみを吐露し、自分と同じだったはずのノンナが何故か満たされていることに気付き、満たされた理由を探しに来たことを明かした。
その時、戦いを止めに来たカチューシャを見た瞬間、穴が塞ぎ瞬時に満たされる幸福感に包まれ、「今までの人生はあなたと出会うためだった」とカチューシャの靴を脱がせて足を頭に当てて感謝した。そして、ノンナともすぐにクラーラと同じくカチューシャの足を頭に当て、ともに悟り合って意気投合し和解した。何が何だが分からないカチューシャ(しかも、ずっとロシア語で会話していたこともあり)は涙目になって悲鳴を上げ、ノンナも翌日には我に返り、自分の奇行を酷く恥じ入ることとなった。その後、帰ったクラーラはノンナに頻繁に連絡をするようになった。
余談
劇中彼女は二度撃破されているが、その二度とも大爆発に巻き込まれている。特に二度めはシャレにならない規模である。それでも試合後は無傷で登場しており、まさに戦車道の安全性を実証してみせた存在とも言える。