プロフィール
所属校 | プラウダ高校 |
---|---|
学年 | 3年生 |
担当 | 隊長・戦車長 |
身長 | 127cm |
出身 | 北海道網走市 |
現住所 | プラウダ高校女子寮 |
家族 | 曽祖父・曾祖母・祖父・祖母・父・母 |
誕生日 | 1月31日 |
年齢 | 17歳 |
好きな食べ物 | ボルシチ |
好きな教科 | 音楽 |
趣味 | お昼寝 |
日課 | ぶら下がり健康器 |
好きな花 | カモミール |
好きな戦車 | KV-2 |
CV | 金元寿子 |
概要
プラウダ高校チーム隊長。通称「小さな暴君」、またの名を「地吹雪のカチューシャ」。
劇場版での愛称は「カッちゃん」もしくは「ジェロニモ」(レオポンさんチームとアリクイさんチームが即興で付けた)。
カチューシャ(Катюша)はロシアで見られる名前であり、ロシアの民謡でもある。
容姿
彼女の容姿を語る上で外せないのが身長であり、127cmと女子高生とは思えないほど低い。ちなみに8歳女子の平均身長が128cmくらい。ぶっちゃけガールズ&パンツァーの中でダントツの幼児体型キャラである。『プラウダ戦記』での本人の弁によれば、小学3年生くらいから殆ど背が伸びていないらしい。
瞳の色は青。八重歯がチャームポイント。
金色のショートボブで、両サイドが若干広がっている。試合中は黒いヘルメットを着用する。
性格
前述のとおり身長は低いが、物言いはいつも上から目線であり、自分より背が高い相手に対してはノンナに肩車してもらうことで上から目線を保つ(所謂「ナポレオン・コンプレックス」)。
一方で試合で負けると思わず泣きだす、子守歌が無いと寝られないなどと見た目通り子供っぽい面もある。
ドラマCD1でサンダース大学付属高校と練習試合を行った際はアリサと口喧嘩をするが、最後は泣かされてしまっている。
同じくドラマCD3で冷泉麻子がプラウダ高校に訪問した際、ノンナが麻子を肩車していた時は不機嫌になっていた。
前述のドラマCDではナオミに、劇場版では西住まほに威圧されて大人しくなってしまうなど、不愛想な相手は苦手としている様子。
その横暴かつ子供っぽい性格から、チームメンバーからは「ちびっ子隊長」と陰口を叩かれることも。しかし曲がりなりにも全国優勝の決め手となった実力は誰もが素直に認めており、絶大なカリスマによってチームを率いている。
人との別れ際の挨拶に「ピロシキ~」と言うのが口癖だが、何で食べ物の名前なんか口にしているのか、ぶっちゃけ意味はよくわからない。その後ノンナが「до свидания(ダスビダーニャ:『また会いましょう』)」と付け加えるのがお約束。
というのも、後述するが彼女自身はロシア語はあまり得意ではないとのこと。ロシア語の勉強も苦手そうにしているが、それでも民謡の『カチューシャ』をロシア語で歌い切ることはできる。
交流関係
ノンナを忠実すぎる部下として従えているが、当のノンナには忠誠を誓いながらもおちょくられることが多い。しかもカチューシャ日記なるものを付けられている。
聖グロリアーナ女学院と交流があり、特にダージリンと親しい。
本編
一年前には全国大会決勝戦で黒森峰女学園と戦い、西住みほ率いるフラッグ車を撃破し優勝を決定付けたため今年の隊長に任命された。そのため、西住まほのことは警戒しているがみほのことはさほど気にしていない。
大洗女子学園との準決勝戦ではT-34/85に搭乗し、味方の士気を上げる為にロシア歌謡『カチューシャ』をノンナとロシア語で歌いながら進軍する。
大洗チームを第二次世界大戦のスターリングラードの戦いでソ連軍が用いた包囲戦法(釣り野伏せ)で絶体絶命の状況に追い込む。
この時、独ソ戦で行われた「名誉ある降伏」を準って大聖堂に逃げ込んだ県立大洗女子学園チームに3時間の猶予を与えた上で「全員土下座で降伏」する事を勧告する。ちなみに3時間の猶予を与えた理由はお腹が空いたから。
降伏しないと知るとわざと包囲網の隙を作り敵を誘っていたが、逆に包囲網の厚い所を強行突破され予期せぬ行動に隊員たちが一瞬対応を遅らせたため逃げられてしまう。必死にフラッグ車を追撃するが、一歩及ばず味方のフラッグ車が先に撃破され敗北する。
試合終了後、みほの実力を認め、みほのことを「ミホーシャ」と呼んでいる。
決勝戦ではノンナとともにみほを激励しに行き、その後試合を観戦する。優勝した大洗女子の表彰式の際は「хорошо!(ロシア語で素晴らしいの意)」と叫んでいた。
「エンカイ・ウォー」では、大洗チームに祝電を贈る。
ロシアンティーでジャムを紅茶に入れるのを好まず、ジャムを舐めながら紅茶を飲む事に拘る(実際にロシアではこれが一般的な作法とされる。ただしウクライナなどでは紅茶にジャムを入れても無作法にはならない)。
劇場版
エキシビションマッチ
『劇場版』では聖グロリアーナ女学院と組み、大洗チームと知波単学園の混成チームを相手にエキシビションマッチを行う。全国大会と同じくT-34/85に搭乗。
陽動、分断作戦に惑わされることなくフラッグ車を追い回す。途中振り切られるも、釣り野伏せを仕掛け、海岸に追い詰める事に成功。フラッグ車同士の一騎討ちに持ち込み逆転勝利を狙うみほの作戦を読んだダージリンからの要請を受け、自チームフラッグ車の盾になる形で割り込む。撃破されるも、勝敗を分ける決定的な一瞬を作り出して見せた。
劇中でそれほどロシア語は堪能ではないことが発覚し、ロシア語でしか会話しないクラーラとそれをロシア語で対応するノンナを叱る。だが実はクラーラは日本語を流暢に話せる。
また、劇場版ノベライズでは訛りが酷く何を言っているか分からない津軽弁を話すチームメイト達にも「日本語で話しなさい(※津軽弁も立派な日本語です)」と叱っている。
対大学選抜チーム
大学選抜チーム戦でも、T-34/85に搭乗して参戦。
大洗女子の制服を着て援軍に現れた際、袖がだいぶ余っている姿になっていた。制服を用意したのはダージリンらしいのだが…(ちなみにBDに収録されたミリタリーコメンタリーではこのサイズで発注した犯人はノンナだろうと確信めいて推測されている)。また、一番乗りしていいところを見せようと画策していたのだが、寝坊してしまったため3番目に現れた。
ひまわり中隊の副隊長を務め、中央の高台を「203高地」と命名して陣地確保に進行する。しかし、「203高地」が一体どういうものなのかよくわかっていない(日露戦争においてロシア帝国が凄惨な戦いの末に敗北した戦場であり、ソ連をイメージしたプラウダにとっては非常に不吉な場所)様子で、カバさんチームに「負ける気か?」と心配された。
もしかして、名前を何となく知ってるだけのロシア関連ネタを適当に披露してカッコつけた気になっているだけなのでは……。
「203高地」を確保し、あさがお中隊を突破したアズミの中隊を迎え撃とうとしたが、カール自走臼砲の砲撃を受けて陣形が崩れ、さらに敵が攻勢を始め包囲されたため撤退を余儀なくされる。
撤退の途中、最後尾にいたカチューシャは敵の猛烈な追撃を受け、危機にさらされてしまう。すると、クラーラ、ニーナとアリーナ、さらにはノンナまでもが彼女を逃がすべく反転し、敵の前に立ち塞がる。
カチューシャは仲間を見捨てることが出来ず立ち止まってしまうが、ノンナたちに後を託され、苦渋の末、単身での撤退を決断。無事に逃げ切ることが出来たが、ノンナらは全員撃破されてしまった。そのことで悲嘆に暮れていたが、ダージリンに励まされて元気を取り戻す。
遊園地跡地に後退後は南正門の守備に就いて敵からの攻撃を防いでいたが、目の前の部隊が少数の囮部隊と気付くと反撃に出て、M26パーシング1両を撃破する。
味方が野外音楽堂の包囲網に追い詰められた際には、救援に向かうものの見張りに付いていた敵にこれを阻まれる。しかし、包囲されていた味方が敵陣を突破することに成功。その後はレオポンさんチームとアリクイさんチームと行動する。ノンナたちへの負い目と意地からか単独で戦おうとするが、両チームから諭されて共闘する。
ウェスタンゾーンに進入し、セットの建物をレオポンさんチームに強引に突破させて敵の背後を突かせ、パーシング1両を撃破させる。敵からの反撃は割り込んで防ぎつつ、自らも攻撃、1両撃破する(この際レオポンさんチームとアリクイさんチームから「ジェロニモ」とあだ名をつけられその度にムキになっていた)。
終盤、撃破されたアリクイさんチームに代わって加わった逸見エリカと協力し(ついでにこの人もいたのだが、残念ながらあっさりやられてしまった)、バミューダ三姉妹が島田愛里寿と合流するのを阻止しようとする。レオポンさんチームのスリップストリームを利用して突撃し、ルミに体当たりして隙を作り撃破に貢献するも、メグミに撃破される。ほぼ同時にエリカの方もアズミに倒されてしまうが、ここで三姉妹の一角を落としたことが、最後に残った西住姉妹に勝算を与えたのは間違いない。
…以上、自分の直属の部下達は試合の序盤で早々に失ってしまったものの、中盤以降はその場の流れでたまたま共闘態勢に入っただけの他所の学校のメンバー達の実力を巧みに引き出す、高い指揮能力を発揮しており、よーく見れば見る程、実はかなり活躍しているという、なんともいぶし銀な戦いを繰り広げていた(台詞だけ見るとコント同然だが)。ノンナたちが捨て身で守り通した甲斐はあったと言える。
最終的に大洗女子チームが勝利しメンバーが沸く中、カチューシャは何故かその場にいたエリカに肩車させていた。最後の連係プレーの一件でエリカのことが気に入ったのだろうか?(よく見るとエリカの方も意外とまんざらでもないような顔をしていたりする)
後日談
劇場版の後日談であるドラマCD5では、ノンナとクラーラにより「お風呂上りにこっそりぶら下がり健康器を使用していること」「牛乳を一気飲みしていること」「お昼寝の際子守唄がないと寝付けないこと」が発覚した。
この際、赤ん坊の頃の写真がクラーラの手に渡っていることが判明。入手経路についてクラーラは父親に情報部から手に入れて貰ったと話している……いくら有名校の戦車道隊長とはいえ、たかだか日本の一女子高生のプライベートな写真なんぞを何の目的でどうやって入手したんだ……。
ロシア語で話すノンナとクラーラに憤慨した彼女はニーナとアリーナを呼びつけ、「何を話したか言わないとこの二人を酷い目に合わせる」と脅迫(?)するが、全く通用しなかった。次にニーナたちに「じゃあノンナ達を酷い目に合わせなさい」と命令するも「そんだら事できるわけない」「ノンナ副隊長に後から何をされるか」と全力で拒否される。
ニーナらに「隊長がやったほうがいいんでねーが?」と提案されるが、震え声で「そんな怖いこと出来るわけないでしょ!」と即刻拒否する。ノンナたちは「怒ると怖い人」という認識が、彼女にも一応あったようだ。勿論「自分でできねーことをわだすらにやらせてほしくはねーじゃ」と猛抗議された。
最終章
『最終章』第1話では、卒業後にロシアへ留学する予定とのことで、クラーラからロシア語が分からないことを心配されていた。一応、ノンナにロシア語を教わっているそうなのだが、すぐに寝てしまうらしい。
試合では手影絵を用いて指示を飛ばすようになるが、これは手影絵にハマった影響であり特にメリットがあるわけではなく、ノンナやクラーラに「しゃべればいいのでは?」、「その情熱をロシア語の習得に傾けてほしい」と苦言されている(ロシア語で)。
「冬季無限軌道杯」の二回戦で因縁の黒森峰女学園と対戦し、丘に布陣し高所からの地の利を活かして黒森峰チームの重戦車軍団を圧倒していた。しかし、機動戦術に切り替えた隊長のエリカの別動隊を迎え撃とうとしたが、突破されてクラーラのフラッグ車を撃破されて敗北。その敗北に、かなり驚愕して変顔を見せていた。
準決勝の大洗女子学園と継続高校との試合では、自分が寝坊してしまったことで、あんこうチームが撃破された時にノンナとクラーラとともに遅れて観戦に駆け付ける。試合中、ユリ達が搭乗するKV-1を「あれは自分達の戦車では?」と試合そっちのけで疑いの目で見ていた。その後、KV-1の砲塔の装甲が一部剥がれたところにプラウダ高校の校章が露わになったことで自分達の戦車と確信して盗まれたと激怒したが、ノンナからあのKV-1は以前、継続高校との親善試合で勝ったら譲ってあげるとカチューシャが提案し、しかも舐めてかかったことでボロ負けしてしまったため譲ったことを明かす。ノンナに言われて初めて思い出すと、ばつが悪そうに誤魔化した。
『リボンの武者』での活躍
彼女の教育を受けたニーナが、圧倒的物量に基づいたスチームローラー作戦を展開していた。全国大会の時とは大きく様相が異なるが、本気のカチューシャの戦法は、むしろこちらであるとのこと。
「大鍋(カルドロン)」では、ニーナら「カチューシャ義勇軍」とは別にノンナ、クラーラを従えて覆面チーム「礼儀正しい少女たち」の隊長して参戦する。正体を隠すために目出し帽を被っている(だが、バレバレ)。
『もっとらぶらぶ作戦です!』での活躍
基本的には本編よりも幼稚な内面が強調されており、頻繁にノンナとクラーラにいじられたりしている。また、よく間違ってノンナじゃない人(現時点ではエリカ、西住しほ、ムラカミ)の肩に乗って肩車させてしまう。
『プラウダ戦記』での活躍
本作ではノンナとともに主人公を務める。物語はプラウダ高校の新入生の時から始まり、当時からノンナを凌ぐ首席入学者であることが判明する。だが、当然その見た目でガラの悪い新入生達に絡まれるが、体格が上回る相手に一歩も引かない気概と知恵を駆使してボロボロになりながらも返り討ちにする実力を持っていた。
なお、物語冒頭で優勝した全国大会の場面が描かれているが、川に落ちた味方車輌を救出するために無防備になった黒森峰のフラッグ車を撃破したことで、その優勝の正当性に賛否両論が上がり、否定派から「汚れた王者」、「勝利の簒奪者」と罵られていた。
その他
「朝まで生戦車!」ではわがままを繰り返して進行を遅らせ、見かねたノンナに粛清(教育的指導)されてしまう。再登場時はすっかり落ち込んでしまい優等生発言しかしなくなっていた。因みにカチューシャ不在時には彼女の席にボコのぬいぐるみが置かれていた。
余談
基本的にノンナとセットで扱われることになっており、隊長たちの集合写真や抱き枕のイラストにおいても、必ずノンナとセットで登場するようになっている。