概要
CV:藤村歩
体中に包帯や絆創膏、縫い目など痛々しい姿が目立つ熊のぬいぐるみ。
アニメ本編では特に詳しい説明がされていなかったが、『劇場版』で設定が説明された。
キャラクター設定としては、とにかく非常に弱い。
みほ「それが、ボコだから!」
何もしていないのにやられたり、声援を受けても悉く返り討ちに遭う。それなのに喧嘩っ早く、喧嘩を自ら売りに行ってはボコボコにされる。外見に違わぬほど非力である。だが、それでも立ち上がり、どんな相手にも果敢に(懲りずに?)立ち向かっていく勇気の持ち主。そして、いつか勝てると信じて頑張る姿が特徴。
しかし、逆にいえばそういう姿が魅力であるため、ボコは勝ってはいけない。もっといえば、少しでも良い活躍をしてはいけないという暗黙の了解がある。仕方がない、それがボコだから。
本編では、主人公の西住みほが熱烈なファンであり、部屋中にボコのぬいぐるみが置かれている。一応全国的に展開している(みほの熊本の実家の自室にもボコがある)みたいだが、一般的な人気はいま一つ。武部沙織曰く「ボコのどこがいいか分からない」。
実際、ドラマCDでみほがボコのぬいぐるみを買おうとした際、85%OFFで590円(定価はおよそ3930円ほど)という明らかに投売りの値段をつけられていた。
また、OVA「愛里寿・ウォー」ではボコの着ぐるみパジャマも登場している。
このことについて、舞台挨拶でみほの中の人である渕上舞氏がスタッフに質問したところ、「ボコは昔少しだけ流行したが、今は微妙」「人気が下火になったのは、ある組織からクレームがあったからで、お蔵入り映像もあるらしい」と回答されている。
しかし、みほや島田愛里寿など、戦車道では非凡な才能を持つ人に愛されるなど、ある意味潜在的な魅力がある。島田愛里寿曰く、ボコと戦車道との間には大きな関わりがあるのだとか。ベルウォール学園にもボコのファンがいる(エミのチームメイトである白鳥渚と鷹見優)が、彼女達が戦車道に非凡の才能を持つのかは、定かではない…。『リボンの武者』の鶴姫しずかもボコに魅入られて感銘を受けることとなる。
『劇場版』では、「ボコミュージアム」というテーマパーク施設が存在するが、上記の人気の無さに中も外もかなり寂れ果てており、廃館寸前であった(ある意味雰囲気は出ていたが…)。
しかも、館内にあったアトラクションは、「イッツ・ア・ボコワールド」、「ボコーテッドマンション」、「スペースボコンテン」など、どこかで聞いたことがある夢の国のアトラクションに因んだ名前が多い。……本当に大丈夫か?
なお、ほかのメンバーが引いている中、みほは終始作中最高のテンションを保っていた。
ちなみに、動くボコのぬいぐるみや着ぐるみショーの時の声優は藤村歩。さらに、「おいらはボコだぜ!」というテーマソングも存在する(その歌詞の中で、どこかで聞き覚えのあるセリフが…)。
その後の話が描かれた『リトルアーミーII』2巻に収録されたオマケ漫画によれば、『劇場版』のエンディングでとあるスポンサーを得てリニューアル。その後、そこそこ繁盛するようになったらしい…
尚、どこかで見覚えがあるアトラクションのせいかみほの異様なハイテンションのせいかはわからないがあの秋山殿があきらかに引いていた。
『最終章』では、第2話でリニューアルしたボコミュージアムが登場。リトルアーミーと同じくそこそこ繁盛しており、『劇場版』では見られなかった従業員や他の来客の姿が見えた。
余談
- 1話冒頭に登場するサンクスには「あのボコられシリーズが、ついに一番くじに登場!」というポスターがあったり、後に「ボコのどこが良いのか分からない」と発言した沙織がボコをみて「かわいい」と感想を述べるシーン(2話)があったり、通行止めの標識に登場していたり(4話)、当初は劇中の人気アニメシリーズという設定だったと思しき描写はあったものの、現在の設定に変更されたのか、当初から前述のような「少しだけ人気があった」キャラクターとして設定されていたのか定かではない。
- また、アニメの本放送中では体中にケガが目立つキャラクターを見た視聴者から「何かの伏線か」と訝る声が多かった。
- 現実においてはぬいぐるみ、キーホルダー、マグネットシール、クッキー、パジャマ等の衣服と多彩な商品展開が行われており、ファンの間でも人気が高いマスコットキャラクターである事が窺える。
関連イラスト
pixiv内では、ボコに対して理不尽な暴力を加え、それをみほや愛里寿が喜ぶというイラストが少なからずある。
みほ「それが、ボコだから!」
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ボン太くん似て非なるもの