概要
ディズニーパークのアトラクションとしては、米国カリフォルニア州の「ディズニーランド」、同フロリダ州の「マジック・キングダム」、日本千葉県の東京ディズニーランドの3ヶ所でダークライド型施設として稼働。
この他同コンセプト・派生施設として、フランス「ディズニーランド・パリ」の「ファントムマナー」と、香港ディズニーランドの「ミスティック・マナー」というアトラクションも存在する。
「カントリーベア・ジャンボリー」(『カントリーベアーズ』)、「カリブの海賊」(『パイレーツ・オブ・カリビアン』)に続いて2003年に映画化がされた。2023年にはストーリーを一新した2度目の映画化がされる。
テーマ・ストーリー
999人の亡霊が潜んでいる、古びた洋館が舞台。ゲストはプレショーとして、「年老いていく肖像画の間(ホワイエ)」※と「伸びていく肖像画と壁の間(ストレッチングルーム)」に通された後、ドゥームバギー(死の車)と呼ばれる3人乗りの黒い椅子型のライドに乗り込む。亡霊たちは、館に訪れるゲストを1000人目の仲間に迎えようと、ゲストをあの手この手で恐怖に陥れる・・・。
※カリフォルニア版のアトラクションのホワイエには肖像画はない。
主な登場キャラクター
ゴーストホスト
館の主人にしてアトラクションの案内役を務める亡霊。
基本的に声のみ登場するが、ストレッチング・ルームの天井裏で首を吊っている彼の白骨死体が姿を現す。
枯れゆく紳士
ホワイエ※の肖像画に描かれている男性。本名は不明。
初めは若い姿だが次第に老いて最終的に白骨化する。
一部の媒体では彼をゴーストホストとする記述がある。
彼もまた館に住まう亡霊の1人で、非常に時間に正確でプライベートなことを話したがらず、他の亡霊からは謎に包まれた存在として一目置かれている。
※東京ディズニーランドとフロリダのマジック・キングダムにおいて。カリフォルニアではストレッチング・ルームを出た直後のローディングエリアに他の肖像画と共に飾られている。
サリー・スレーター
ストレッチング・ルームに飾られている4枚の肖像画のうちの1枚に描かれている女性。日傘を持って綱渡をしているが、下にワニが口を開けて待ち構えている様子が描かれている。
その優れたバランス感覚から、彼女は亡霊たちの間では人気者なんだとか。
マダム・レオタ
水晶玉に頭部だけが映っている霊媒師の女性。
降霊術の呪文を唱え、亡霊たちを呼び出している。
マリリン・オハラ
映画撮影中の事故で亡くなった女性。
ハリウッドの古い体質と相性が合わなかったという。
死後に訪れたこの館で良き理解者ハーランドと出会い、グランドホールで彼とワルツを踊っている。
ハーランド
アメリカで息苦しさを感じていた画家の男性。愛する彼を残し自由な表現の場を求めてヨーロッパへと旅立ったが、航海の途中で事故に遭ってしまう。
死後は館でマリリンと出会い、彼女とワルツを踊っている。
ピックウィック
パーティーが大好きな楽観主義者の男。
踊っている最中にシャンデリアの下敷きになり亡くなった。
亡霊となった現在は、グランドホールのシャンデリアにつかまり館での宴を楽しんでいる。
ヴィクトル・ガイスト
館の亡霊の1人。
オルガニストとしての卓越した才能におごる日々が続いたが、ある少年との出会いで音楽の持つ純粋なパワーに心を動かされ、亡霊になってからは館のグランドホールにあるパイプオルガンで情熱あふれる演奏をしている。
コンスタンス
館の屋根裏部屋にいる、強い野望を持つ花嫁姿の亡霊。
心臓が赤く光っている。
タイガー・レディ
冒険好きな女性。
ジャングルで動物用の罠に足を捕われてしまったとき、ある虎が目の前に現れ助けようと尽くしてくれたが、その甲斐なく命を落としてしまった。
カリフォルニアとフロリダのアトラクションでは虎の獣人と化していく彼女の肖像画が存在しており、東京でも期間限定で屋根裏部屋に彼女の肖像画が置かれている。
墓地の管理人
館の墓地を管理する生きた初老の男性。墓地の正門前で愛犬と共に亡霊に怯えている。
だが、彼も最終的に…
シンギング・バスツ
墓地で陽気にグリム・グリニング・ゴーストを歌う5人組の胸像。唯一壊れかけている個体がメインボーカルである。
出口付近で聞こえる歌声も彼らのもの。
ハッチハイキング・ゴースト(フィニアス、エズラ、ガス)
墓地を抜けた地下室に現れるヒッチハイク好きの亡霊の3人組で、ドゥームバギーに乗り込みゲストについて行こうとする。
メンバーはカバンを持ってシルクハットを被っているのがフィニアス、骸骨のような人相で帽子を持った禿頭の男がエズラ、囚人姿の老人がガスである。
リトル・レオタ
出口付近にいる小さな女性の亡霊。
ゲストたちに死亡証明書を持って戻ってくるよう促し、1000人目の亡霊になるよう勧誘している。
ハットボックス・ゴースト
カリフォルニアとフロリダに登場する亡霊。
骸骨のような人相に、山高帽とケープを身につけている。
手にした帽子用の丸箱に瞬時に自分の首を移す。
レイブン
館に住み、亡霊からのメッセージをマンションスタッフに伝えてくれるワタリガラス。頼れる存在だが、飛んでいるときに物にぶつかる傾向がある
以下、東京ディズニーランドの期間限定イベント『ディズニーストーリービヨンド』に登場するキャラクターで生きた人間。
ザビエル
娘のZ.J.と共に館のマンションスタッフを男性務める男性。
Z.J.
父のザビエルと共に館のマンションスタッフを務める女性。
ホーンテッドマンション・ホリデー
カリフォルニアのディズニーランドと東京ディズニーランドにて毎年9月から翌年1月まで行われている、映画『ナイトメアー・ビフォア・クリスマス』をモチーフに、同アトラクションの内容や外装を大幅に変更した上で、ジャック・スケリントンやサリー達が登場する全く別のアトラクションとして運行する期間限定スペシャルバージョン。
年跨ぎなのは本作にちなんでクリスマスとハロウィンを兼用しているため。
東京ディズニーランドではホーンテッドマンション・ホリデーナイトメアーという名称となっている。
トリビア
裏設定?
途中の水晶玉に浮かぶ女性はマダム・レオタと言う名前で、この屋敷の住人を次々に殺害して呪いの屋敷に変えたというストーリーがあるが、これはアメリカのディズニーランドのキャスト(スタッフ)の創作である。キャストによるストーリーであるため、公式とは言えないまでもそれに準じたものとして扱われることがあるようだ。
ちなみにマダム・レオタとアトラクション最後に登場するリトル・レオタは、かつてディズニーに在籍していた『レオタ・トゥームズ』という人物がモデル。
キャストの衣装について
キャストの衣装は女性は屋敷のメイド、男性は執事をイメージとしており、特に女性キャストの深緑色のエプロンドレス風ワンピースとコウモリが特徴的な白いのカチューシャ姿は人気が高く、Pixivでもよく描かれている。
伸びる部屋
「年老いていく肖像画の間」に「伸びていく肖像画と壁の間」に案内される。ここでの部屋の伸びる向きで上か下かで人により意見が分かれるが、アトラクションの立地条件により異なる。
カリフォルニアのものはエントランスの後ろにディズニーランド鉄道が通りそれを避けるため、「ファントムマナー」はエントランスが高台にあるため、これら2つは「下に降りる」エレベーター方式となっている。
反対に、マジックキングダムと東京のものは、特にそのような事情はないため、単純に「上に伸びて」いる。
様々な技法を駆使して表現された亡霊はクオリティが高く、やはりというべきかモノホンがいるとかいないとかの都市伝説がささやかれている。例えば東京ならば、「蝋燭だけが浮かんでいる長い廊下のところにピノキオの人形を持った男の子がいる」など。
映画
2003年にエディ・マーフィ主演の映画。ジャンルはホラー・コメディ。ひょんなことから呪われた“幽霊屋敷”に足を踏み入れてしまい、999人のゴーストに迎えられた一家が遭遇する恐怖の顛末をユーモラスに描く。日本語吹き替え版主演の山寺宏一のアドリブ振りも必聴。
ストーリー
不動産業を営むジム・エヴァースは仕事中毒で家族サービスもままならない。それでもなんとか今度の週末に家族旅行に行こうと妻サラと約束を交わす。ところが、旅行前日になって、かつてない大きな取引の話が舞い込んでくる。
それは、南北戦争以前に建てられた名家の豪華な屋敷を売りに出したいという依頼。仕方なく翌日ジムは家族旅行の途中、一家でその屋敷に立ち寄ることに。
しかし、いざ屋敷に着いた途端一家は突然の嵐に見舞われてしまう。そこで彼らは、不気味な執事に促されるまま、一晩をその屋敷で過ごすことにするのだったが…。
2023年にラキース・スタンフィールド主演で2度目の映画化。
当初は2003年年版のリブート作品とする予定であったが、監督の降板・交代の末に脚本を新たに書き直し、ゴシック・ホラー映画として製作される。
アトラクションにも登場する「ハットボックスゴースト」がメインキャラクターかつディズニーヴィランとなっている。
ストーリー
シングルマザーのギャビーとその息子トラヴィスは、新天地としてニューオリンズの片隅で破格の値段で売られていた豪邸に引っ越す。
だが、そこは持ち主が次々と命を落としている訳あり物件かつ、999人の亡霊が棲まう幽霊屋敷だった。
ギャビーは藁にもすがる思いで語彙にしているケント神父に悪魔祓いを頼み込み、さらに彼のつてで心霊写真家のベン、女霊媒師のハリエット、歴史学者で心霊オタクのブルース教授にも協力を依頼し、屋敷の謎と呪いを解くべく奔走する。
関連項目
(ファンタジーランド内にあるのはここのみ)