「助手の方は恐怖で気絶したそうだ。1人で頑張るしかないとは、気の毒に…」
「キッヒッヒッヒ…。無駄な人間は減るし、支配した世界は緑に溢れる。一挙両得じゃないか!」
データ
身長/189cm(巨大金庫身長/47.3m)
体重/203kg(巨大金庫体重/507.5t)
犯罪歴/危険物違法販売
犯罪技/ラッキーペンダント
ルパンコレクション/「逃亡せよ~L’évasion~」
概要
幸運を操作する人食い植物を扱うギャングラー怪人。
ウシバロック・ザ・ブロウと共に“ライモン軍団”の一員として、ステイタス・ゴールドのライモン・ガオルファングに仕えている。立場上はライモンの部下であるが、彼に対して「お前」呼ばわりしてふてぶてしい態度をとったりと上下関係はあまりない。
キーウィに似た姿で、植物の葉の意匠が随所に取り入れられた緑の帽子と外蓑に身を包んだ剣士の様な格好をしており、両肩は卵の殻のようになっている。
キーウィ特有の長い嘴をした顔もペストマスクの様な仮面で装飾され、笑い方も「キッヒッヒ」とキーウィに因んでいる。
コルク栓抜きを思わせる螺旋状の刀身を持つレイピア『リスクスクリュー』で武装、鳥足その物の左手から光弾も撃てる。
所持している誘導棒のルパンコレクション「逃亡せよ~L’évasion~」はあらゆる攻撃の軌道に干渉して捻じ曲げ回避する事が出来る厄介な代物(銃弾の軌道は勿論、近接武器の軌道も曲げる事が可能)で、これで自分への攻撃を回避して逃げ回りつつ反撃するトリッキーな戦法を取る。
ルパンコレクションを納める金庫は腹部にあり、暗証番号は「192」。
人間界では怪しげなクラブのオーナーの化けの皮を被り、幸運を操作する力を持つ植物で作ったペンダントを売り捌いていた。このペンダントは身に付けた人間のあらゆる願いを成就させるが、その人間の幸運を使い果たすとペンダントから生やした蔦で人間を覆い尽くし養分にしてしまう。この一連が自身の犯罪技である『ラッキーペンダント』であり、この能力で人間を滅ぼし世界を緑に包もうと目論む。
養分にされた人間はいずれ命を落とす上、VSチェンジャーで蔦を払ってもすぐに別の物が生えて来るため、ペンダントを完全に破壊するにはギーウィを倒すしか方法はない。
緑を愛するエコロジストではある物の、その為に人間を植物の肥料にする自身のやり方を上記の台詞のように悪びれずに語っており、価値観は歪んでいる。
活躍
#23
ギャングラー本拠の洋館に現れ、幹部陣の集まる大広間でライモンとウシバロックと勝手に酒盛りをしていた所ドグラニオ達と対面、相手を挑発した。
その後、ウシバロックの主催する自身の専属料理人選抜戦へ審査員としてライモンと共に付き合う。
しかし、ウシバロックの誘拐した料理人はアジトへ潜入するために囮捜査を決行した透真とノエルであり、ルパンレンジャーとなった二人とウシバロックが交戦。
騒ぎに気づき、ライモンと共に戦いに加勢し半ば遊び感覚で立ち回る。その内にライモンが透真/ルパンブルーを攻撃してチェンジを解除させるが、直後に不利を悟ったノエル/ルパンエックスがXロッドソードの刀身からフラッシュを放ち目晦まし、その隙に逃走された。
直後、料理対決においてウシバロックと透真の料理を実食。因みに彼は嘴で吸って食べていた。
いつも通りの味付けであるウシバロックの料理は自分たちの好みの味を把握していると褒める一方、対する透真の料理はそれ以上に美味しくライモンと一緒に歓喜し料理を完食。
透真を攫ったウシバロックに「よくこんなシェフを見つけてきたな」とすっかり上機嫌で、ライモン軍団の新たな料理人として透真を出迎えた。
これにひどいショックを受け、料理人としてのプライドが傷つけられたウシバロックが透真へ嫉妬して襲い掛かり、ノエル共々快盗としての正体を明かした相手と交戦。そこへルパンレッドとルパンイエローも来たので自身達も加勢、ウシバロックがブルーとルパンエックスと戦う傍らで、腹ごなしにライモン共々レッドとイエローと交戦。
しかし快盗二人へ対しては優位に立ち回り、自身のルパンコレクションでVSチェンジャーの銃撃を逸らした隙にライモンが爪からの斬撃を浴びせる。これをかわせず直撃した相手を見て倒したと確信しその場から立ち去るも、レッドは咄嗟にシザーシールドを召喚、攻撃を防御した事で危機を凌いでいた。
#24
その後、自身のアジトの一つであるクラブに戻り、化けの皮を被ってペンダントを売り捌いていた。
しかしペンダントを購入した客の3人がビストロ・ジュレへ来店、ペンダントの事を話したのを切っ掛けに彼とライモンの行方を追っていたルパンレンジャーが勘付き、それを確かなものにするべくクラブへ魁利が直々に乗り込んでくる。当初は客を装って現れた魁利へ応対、ペンダントを渡すが、「こいつ使って何企んでんの?」と自身の正体と目的を問われ、はぐらかそうとするとそのタイミングでアジトの場所を割り出したパトレンジャーが強制捜査の為店内へ現れる。
そんな事態に余裕なギーウィは化けの皮を脱ぎ、スタッフに化けさせていたポーダマンと共に店内でパトレンジャーと交戦。しばらくやり合った後、ポーダマンにその場を任せてその場を去ろうとするもパトレンエックスがルパンエックスに快盗チェンジし交戦するも、ルパンエックスが放った銃撃をルパンコレクションの力で難なく攻撃を逸らし、死角から銃撃を撃ったパトレン1号とパトレン2号の攻撃をもかわし、エックスを遇うと左手からビームを放って目眩しし「運が良ければ、また会おう!」と悠々と立ち去る。
しかし交戦中、ペンダントを持った魁利がつかさ/パトレン3号の手で店の外へ連れ出された事でペンダントを一つちょろまかされてしまう(ペンダントは直後、つかさが魁利から取り上げて持っていた)。
この一件でアジトの場所と化けの皮の顔も割れてしまった為、ザミーゴに連絡を取り新しい化けの皮を購入。
その一方でバラ撒かれたペンダントが次々に発芽して犯罪技が発動、所有者を蔦で飲み込み被害を瞬く間に広げた。その間ルパンレンジャーはコグレが集めたギーウィのアジトの関係のある不動産情報から場所を割り出し、ギーウィの元へと駆けつけ快盗チェンジし交戦する。
一方パトレンジャーもジム・カーターが町中の監視カメラの映像から化けの皮の姿を探した事で居場所を特定して駆けつけるがすでに戦いが始まっていた為、警察チェンジしそのまま戦いへとなだれ込む。
両戦隊と交戦する事となったギーウィだが、今回もルパンコレクションの力で相手の攻撃をかわしながら悠々と立ち回る。それに対し、つかさが変身した3号が以前取り上げたペンダントが犯罪技の起点である事を見抜いたレッドは3号が取り出していたペンダントをひったくって自分が装置。そのままVSチェンジャーを発砲すると、ギーウィが捻じ曲げた弾丸が跳弾してギーウィに当たると言う幸運が発生。その状態で銃撃を浴びせ続けギーウィの動きを止めるが、その反動で自分も蔦に飲み込まれて行く。
だがそのチャンスを逃さなかったブルーが接近、金庫へダイヤルファイターを押し当てルパンコレクションを盗り出す。
これにより無敵の回避能力を失い無防備になった所を、パトレンエックスから渡されたグッドストライカーの力でチェンジしたパトレンU号の『イチゲキストライク』と、パトレンエックスがXロッドソード十手モードから放つ『エクセレントエックス』を同時に撃ち込まれ敗北。同時に蔦が枯れ、レッドを含め取り込まれた人達も助かった。
直後に現れたゴーシュから、「アンタまでやられたら、ライモンが寂しがるわよ」と言われつつ巨大金庫を施され復活。パトカイザー、エックスエンペラーガンナーと交戦するもガンナーのガトリング砲に圧倒され、苦し紛れに左手より放った光弾もエックスエンペラースラッシュにチェンジされてかわされ更に追撃される。
結局手も足も出ないまま、最後は『パトカイザー弾丸ストライク』と『エックスエンペラースラッシュストライク』を同時に喰らい、「俺の緑の楽園がぁぁッ!!」と言い残して爆散した。
しかしこの巨大戦は、傍らのビル屋上で取引をしていたライモンとザミーゴに見物されていた。そして直後、「さっむ~!ギーウィの奴負けちゃったよ」とザミーゴになじられ、配下の不甲斐なさにライモンは憤慨、自ら超巨大化して2体のロボへ攻撃を仕掛けた。
余談
名前の由来はそのままモチーフとなったキーウィと、それを国鳥とする国ニュージーランド。キーウィをモチーフとした戦隊怪人も今回が初。
ギャングラー共通の骨の意匠は背骨と両肩(卵の殻)にある。また、レンズのような目をよく見ると、キーウィの名前が由来になった果物のキウイの断面図になっている。
スーツはピッチ・コックの改造。全身を纏う外蓑により分かりにくいが、特徴的な左手や足元のデザインはリペイントされつつもそのまま残っている。
ルパンコレクションのモチーフは烈車戦隊トッキュウジャーのユウドウブレイカー。
また、トッキュウジャーが戦ったシャドーラインの幹部・ネロ男爵はギーウィと同じく顔がペストマスクになっている。
東映公式サイトのあらすじや説明などの文章では「ギーウィー」という誤字で紹介されている。
演者が人間態と声を兼任するギャングラー怪人としては6人目だが、こちらは初登場が声のみの出演で人間態での出演が次回と言う変則的な登場の仕方となった。