「今怖気づいたヤツは…頭撃って自害しろ! おれの部下に弱卒は要らん!」
概要
東西南北の海の治安を守る組織海軍支部。
その海軍「東の海」支部で大佐に属していた。
名前の元ネタはヘンリー・モーガン。17世紀に実在した海賊である。ただし、その実力を買われて祖国大英帝国から私掠船認定を受け、海賊引退後は裁判官にまでのし上がった(その後、汚職がばれてクビになりアルコール中毒で病死した)異例の経歴を持つ。
プロフィール
容姿
かなり色黒な巨漢で、短く刈り込んだ金髪が特徴。
その二つ名が示す通り右腕は切り落とされ、巨大な斧が埋め込まれている。
顎はかつてクロに砕かれ、「Möwe」(カモメ)と描かれた金属製のギプスをはめている。また、かなり愛煙家なようで常に葉巻を咥えている。
能力
「おれはこの腕ひとつでのし上がってきた」と断言する通り、完全な武闘派。
右腕に装着された巨大な斧を武器としており、その斬れ味は一振りしただけで近くにあったフェンスが真っ二つに切れる程である。
階級変遷
軍曹(海軍第7支部)→少佐(海軍第153支部)→大佐(海軍第153支部)→除名
性格
昔は海賊と果敢に戦い、海賊に命乞いをするくらいなら迷わず死を選ぶ誇り高く真っ当な海兵であったが、海軍第7支部の軍曹だった頃(ルフィと遭遇する3年前)に海賊"百計のクロ”との戦闘に敗れ、部隊全員を皆殺しにされた。瀕死の状態で啖呵を切った彼の気骨を気に入ったクロが自分の死を偽装する計画に利用するため、部下のジャンゴに催眠術を掛けさせたモーガンに自分の身替りを基地へと連れ帰らせ、そして処刑させた。
クロ(の偽物)を捕えた功績と腕っぷしによってモーガンは軍曹から一気に少佐へと昇進し、やがて大佐へと登り詰めたのだが、催眠術の影響か人格が変わってしまったようで、やたらと階級や地位にこだわる発言(「貴様は、俺より偉いのか?」など)が多い。
本編初登場時は海軍支部の大佐という地位を振りかざし、自分に逆らう者は例え民間人でも容赦なく処刑する独裁者として君臨していた。
その一方で、息子のヘルメッポが父である自分の権力を笠に着た小悪党であった時は「何故俺がお前の揉め事に首を突っ込まなければいけない」「殴る価値もない馬鹿息子」と見放す、後述する脱走の際に人質に取ったヘルメッポから啖呵を切られた時に何を思ったのか殺さずに解放する等、いくらかかつての誇り高い海兵時代の性格が伺える場面もある。
活躍
初登場は東の海のシェルズタウン編。当時はシェルズタウンにある海軍第153支部を統括する人物であり、己の権力と暴力による恐怖政治で町を支配していたが、モンキー・D・ルフィとロロノア・ゾロの連携技により倒され、牢獄に入れられた。
その後、海軍本部のモンキー・D・ガープ中将に引き渡される予定だったが、ガープの隙を突いて脱走。あろうことかヘルメッポを人質に取って小舟で脱走を図るも、ヘルメッポが涙ながらに「かならずお前を超えてやる!!」と言ったことで感銘を受けたのか、突然彼を解放しそのまま逃げ去っていった(この際、かつての仇敵であるクロネコ海賊団副船長ジャンゴとすれ違っているがたまたま寝ていたので気が付かなかった)。
現在の消息は不明である。
余談
『銀魂』のアニメ第50話では志村妙が挙げた映画の案として、明らかにこいつをモデルにしたであろう悪者が出てくる「つかめ! DRAGON BLEAPEACE」というパクリ企画が出ていた。