曖昧さ回避
- イタリア半島にかつて存在した都市国家群。エトルリア語を用いたとされるが、今も解明しきれてはいない。
- 『ファイアーエムブレム 封印の剣』および『烈火の剣』に登場する国家の名称。
実在のエトルリア
紀元前8世紀頃から繁栄を始めたが、共和政ローマの従属国として組み込まれる形で消滅した。
王政ローマの後期の王はエトルリア人やエトルリア系とギリシャ系の混血であり、優れた土木・建築技術を有したエトルリア人技師による都市改良で住民の支持を集めていた。
共和政ローマ時代にもユニウス・ブルータス一族のようにエトルリアに起源をもつ貴族が一定の勢力を張る、イタリア半島を二分した内乱である同盟市戦争ではルキウス・ユリウス・カエサル(ユリウス・カエサルの伯父)による市民権付与の約束でエトルリア系の同盟市民がローマに付いた事で決着が付くなど影響力を残していたが、同時にローマのラテン語の受容等独自文化を失っていった。
一方、剣闘士等帝政ローマ時代にまでローマ文明の特色として残ったエトルリア起源の文化も存在している。
ローマを含むラテン文化圏やギリシャ文化圏の多くの国では女性は貞淑さと謙虚さを重視されていたが、エトルリア人は女権が強かった事も特徴である。
エトルリア系の彫刻では夫婦像が墳墓等から多く発見されており、愛妻家が称賛されると同時に、家庭の中では正妻の地位が夫とほぼ同等として扱われていた事を伺わせる。
また、上流階級の主婦は夫同様に客人を招いて宴会を主催する権利が認められており、女は宴会を主催する事はおろか出席すら憚られていたギリシャ文化圏とは一線を画していた。
若い女性の体育が奨励されていた事も特徴で、デートの一環として全裸を晒して夫や恋人とレスリングなどのスポーツを行う習慣も有った。
その為、ローマ人やギリシャ人の立場から書かれた文章ではエトルリア系の女子は好色で遊び好きなイメージを抱かれている事も有る。
『ファイアーエムブレム』シリーズに登場する国家のエトルリア
エトルリアとは、エレブ大陸でも最大規模の国土と長い歴史を誇る大国。最古にして最大の王国。大陸一の文明国で洗練された華やかな文化を持つ。
王都アクレイアに世界一の豪華な王宮を構え、王冠に二頭の獅子を国章としており、それぞれ大陸有数の騎馬部隊を率いる騎士軍将と魔道部隊を率いる魔道軍将、それらを束ねる大軍将で統率された大国に相応しき大部隊を保有する。
名称は紀元前の地中海付近に存在した都市国家エトルリアが有力。エトルリアは古代ギリシャとは異なる独自の文化を持ち、後の古代ローマへも活かされる高い建築技術など高度なエトルリア文化を誇った。
モルドレッド王の代ではなかなか世継ぎに恵まれず、年老いて生まれた王子が落馬事故によって急死して以来、国王は抜けがらのようになり、宰相が国を好き勝手に動かしている。
八神将である聖女エリミーヌを祭った聖女の塔がシンボルであり、西方に浮かぶ辺境の島々でも豊富な地下資源の発掘が進んでいるが、こちらも同じく貴族の横暴が続いている。
なお通信闘技場の開催地はエトルリアの王都アクレイアで、王国での催しものとなっている。