美しさなら私の勝ちだ。————では、武勇ならばどうかな?
プロフィール
真名 | フィン・マックール |
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クラス | ランサー |
性別 | 男性 |
身長 | 181cm |
体重 | 63kg |
出典 | ケルト神話 |
地域 | 欧州 |
属性 | 中立・中庸 |
好きなもの | 美女、正道・高潔・優美 |
苦手なもの | 裏切り |
ILLUST | 森山大輔 |
設定担当 | 桜井光 |
CV | 三木眞一郎(FGO)、楠見尚己(Zero) |
概説
「Fate/GrandOrder」に登場するランサーのサーヴァント。
レアリティは☆4。
「Fate/Zero」ではディルムッド・オディナの回想に老年期の姿で登場していた。
人物
生前よりアイルランド上王のために働いていたこともあり、サーヴァントとして誰かの下で活動することについての抵抗感は一切ない。英雄として人々のために働くことを彼は望む。
また、年若い姿で現界しているが故か、晩年よりも精神の方向性が「若い」(記憶は晩年に至るまでのものを 有している)。
後述した女難の相に基づいたものか、なかなかのプレイボーイであり、ナルシストでもある。
自身の実力に何より絶対の自信を持っており、またその態度を裏切らない洗練された華麗な戦闘を繰り広げる。軽口をたたく優男、――と甘く見ると命を落とすことになる。
ただ女性関係には少々だらしがなく、気に入った女性を見つけると求婚(ナンパ)に奔る辺り、単純に女難と片付けられないところも見受けられる。
ちなみに「冗談はよしこさん」が口癖である。驚くべきことに、幕間だろうが本編だろうがお構いなしに口にする。
洒脱で颯爽とした自信家だが、皮肉屋で怨み深い一面も(無自覚か否かはさておき)ある。
英霊の座に上った後も、かつて複雑な経緯のために裏切った腹心の部下に対しては、依然として色々と思うところがあるらしい。現に、『Fate/GrandOrder』で共闘する機会が多い中、ジョークの体で的確に彼のトラウマを抉りにいくスタイルを貫き、気儘に振る舞ってはその彼を悩ませている。
ディルムットの胃と頭皮が心配である……。
しかし、それらの言動は、彼の誠実さ・実力の高さをフィンが一番知っているが故の愛嬌でもあり、今となっても戦場で背中を預けるほど頼りにしている。
いわゆる残念なイケメン的な言動が多い男だが、時折伝説に名高い英雄らしさも見せてくれる。
メインキャラの一人として出演したイベント「閻魔亭繁盛記」では、宝具とあわせて現状を冷静に分析、最善の対策を立てるなどで活躍した。とある事情でカルデアとの通信が満足にできなかったという状況もあり、味方陣営で最も頼りになるキャラだったといえる。
アニメ版『Fate/Apocrypha』にてダーニックが第三次聖杯戦争で召喚したサーヴァントであることが判明。アインツベルン&間桐陣営との三つ巴決戦にまで持ち込んだらしい事が伺える。
これにより冬木聖杯戦争のランサーは第三次がフィン、第四次がディルムッド、第五次がクー・フーリン…と、ケルト神話出身者が三連続登板となった。フィン自身は冬木ランサーの伝統には当てはまらなかったようだが、ルーマニアの後任者がある意味自害より悲惨な目に遭う事となる。
真名
ケルトの戦神ヌァザの末裔にして、栄光のフィオナ騎士団の長、フィン・マックール。本名は「ディムナ」といい、金髪で肌が白くて美しい容姿から金髪を意味する「フィン」と呼ばれるようになった。
エリンの上王に仕え、栄光のフィオナ騎士団に於いても最も偉大な騎士にして長であると謳われるに相応しい功績を得た男。
眠りと炎を操る邪悪な神霊を倒して都を救い、エリン(アイルランド)の守護者として侵略者や魔物を倒して数多の武勇を打ち立てた大英雄。零落した神霊アレーン、魔猪、冥界の馬、遂には神祖たる戦神ヌァザを戦いにて打ち負かした。
魔術と叡智を修め、本来であれば多くの能力や宝具を有する。
平時にあっては騎士団の部下と狩猟などを行いながら穏やかに暮らした大人物であったという。
大英雄として申し分ない道程を進んでいた彼にはしかし、女難の運命があった。
美しい姉妹に惚れ込まれ、呪いを受けたことが第一の難である。
その後も災難は続き、第一の妻を巡って妖精と敵対して七年の歳月を奪われ、そして第三の妻グラニアにまつわる諍いにより、栄光の騎士団は瓦解することとなった。
女たちに問題があるのではなく、自分にこそ問題があるのではないか──最後まで、フィン・マックールはそう考えなかった。
一体何を誤ったのか。英霊と化し、サーヴァントとして現界した今でも、彼には分からない。
なお、Fateファンの間では、先に登場しているディルムッド以上にマイナーな存在かもしれないが、ケルト神話での物語では本来フィンが主役であり、ディルムッドは脇役扱いである。
ケルト神話でのフィンにまつわる物語は『フェニアンサイクル』と呼ばれ、世界的には『アルスターサイクル』の主役であるクー・フーリンに次ぐ知名度である。
能力
ランサーとしては槍と癒やしの力を宝具とする。
ステータス
筋力 | 耐久 | 敏捷 | 魔力 | 幸運 | 宝具 |
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B+ | B | A+ | C | C | B+ |
保有スキル
千里眼(B) | 視力の良さ。遠方の標的の捕捉、動体視力の向上。ランクが高くなると、透視、未来視さえ可能になる。 |
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千里眼(麗)(B++) | 詳細不明。強化クエストで「千里眼」から変化。麗ってどういうことですか団長! |
女難の美(A) | 見目の麗しさが原因で女難に遭いやすい―――という自覚が呪いのレベルまで達したもの。 |
華麗奔放(A) | 詳細不明。強化クエストで「女難の相」から変化。華麗奔放とは、極めて華やかで思うままに振る舞うことを意味する。 |
魔術(B) | ドルイドの魔術を修めている。攻撃、補助、回復など戦闘に使えるものは多いが、直接戦闘に作用するものには長けていない。 |
対魔力(B) | 魔術詠唱が三節以下のものを無効化する。大魔術・儀礼呪法などを以ってしても、傷つけるのは難しい。 |
神性(D) | 神霊適性を持つかどうか。ランクが高いほど、より物質的な神霊との混血とされる。ヌァザの末裔とされる彼は低レベルながらも適正を所有している。 |
宝具
無敗の紫靫草(マク・ア・ルイン)
- ランク:A → A+
- 種別:対軍宝具
- レンジ:1〜100
- 最大補足:300人
堕ちたる神霊をも屠る魔の一撃。————その身で味わえ。
邪悪な妖精アレーンを倒したとされる魔法の槍。全長は2mを超える。
自動攻撃機能、精神干渉無効などの効果を持つ。真名解放すれば、戦神ヌアザの司る「水」の激しい奔流を伴う一撃を放つ。
真名は愛剣とされる銘から。この剣はしばしば槍と同一視され、宝具として成立するにあたり神霊アレーン殺しの槍と同化した。
この手で掬う命たちよ(ウシュク・ベーハー)
- ランク:C
- 種別:対人宝具
- レンジ:0
- 最大補足:1人
フィンの手で掬った水は、尽く癒やしの力を得る――――という逸話そのものが宝具となったもの。
泉の水、湧き水、果ては水道水だろうが「両手で掬えば」たちまち回復効果のある水となる。
人間に使用すれば傷は癒えるし、英霊も同様。毒も消える。
普段は掬った水を水袋に入れている。
親指かむかむ智慧もりもり(フィンタン・フィネガス)
- ランク:B
- 種別:対智宝具
- レンジ:0
- 最大補足:1人
知恵の鮭の脂が染み付いた自身の親指を口に含むことで、あらゆる謎を解き明かす知慧を得ることができる。フィネガスとはこの逸話に登場するドルイド僧で、フィンの師。
本人が知り得ない知識を無条件に与えてくれるわけではなく、現在の状況に様々な情報や過去の記憶を照らし合わせ、「最善の答え」を導き出すというもの。
発動時には常識を遥かに超えた量のDHAが分泌され、フィンの脳を尋常ならざる勢いでフル回転させている……という、何とも神秘もへったくれもない分析が、スカサハによってなされている。
本人は『親指かむかむ知慧もりもり(フィンタン・フィネガス)』というとんでもない表記で呼んでいたが、誰一人正式な名称だとは信じなかった。残念ながら(?)本作では、未だ実装されていない。本当の真名は他にあるらしい(ただしルビは同一)。
また前述の宝具『この手で掬う命たちよ』の由来もこの宝具の逸話に寄るものとされる。
イベント『雀のお宿の活動日誌〜閻魔亭繁盛記〜』では、この宝具を得るに至った際の師フィネガスとの話が本人の口から語られている。また、その際の出来事からフィン本人が「料理もできるが他人にはあまり披露したくない」と語っている。
ゲーム上での性能
同格のランサーとしては完全にHPに寄ったステータスの耐久型。
のちに実装された鬼将ヴラド三世がそれ以上に耐久型となったものの、ATKがフォウくん頼みでも10,000を超えることがない。
カードもランサーには珍しい《Quick:2/Arts:2/Buster:1》のアーチャータイプ。しかしどの攻撃も2hitが限度のため、そこまでNP獲得量も多くはない。
スキルは、3ターンスター発生率をUPする「千里眼(B)」、自身に1ターン“確率”で回避状態と“確定”でターゲット状態を付与する代わりに魅了耐性が低下する「女難の美(A)」、Arts性能を強化する「魔術(B)」となっている。
「魔術」以外のスキルが判断力を問う代物が多い。「千里眼」は攻撃のヒット数の関係から“気持ち分”スターを増産できるぐらい程度にしかならず、「女難の美」は回避さえ発動すれば強力な防衛スキルとなるものの、発動し損ねると12ターン(スキルLv10でも10ターン)という長いクールタイムを挟むことになるうえ、袋叩きが確定してしまう。一応、スキルLvをMAXである10まで上げれば回避は確定で発動するので、そこが救いとはいえる。
宝具は「無敗の紫靫草」で、効果は【敵全体に強力なダメージ&攻撃力ダウン+自身に3ターン精神異常無効を付与】。
属性はArts。
「魔術」による威力の底上げ、さらに〔宝具(Arts)+AA→EX〕Arts&Braveチェイン(同キャラでカードを揃えてExtra Attackを繰り出すコンボ)によるNPの即行回収も可能と、ランサーとしてはなかなかの回転効率を有している。味方やマスターからのバフ支援次第では、即100%チャージも可能になる。
精神異常無効が付加されるため、「女難の美」の魅了耐性ダウンも無視できる。
2017年8月7日、2周年記念で実施された「サーヴァント強化クエスト第七弾~2周年特別編~」のトリで待望のスキル強化が追加された。
「千里眼」が「千里眼(麗)」へと変化し、スター発生率が上昇した上で味方全体付与へと変貌。さらに味方全体へNP獲得量アップ(3ターン)が追加された。これによりイマイチ効果の薄かった自己強化スキルがサポートスキルへと一新。
カード構成からArts型パーティーと組む機会が多い為、NP獲得量アップはArtsパにとって貴重なスキル。またスター発生率アップもヒット数の多い味方と組ませれば強力なのでArtsやBusterのヒット数が多いサーヴァントやQuick型と組ませる価値も十分にある。
特にArtsクリティカルパに対しての恩恵が大きく、サポート兼サブアタッカーとしての役割が持てるようになった。
更に2019年の元旦に更なる強化クエストが実装され「女難の美」が「華麗奔放」へと変化。
最大のネックであったCTが-3ターンされ、さらにNPチャージまで追加された。
チャージ値は20%〜30%でスキルレベルを上げなくても未凸カレスコ、レベルを上げれば凸虚数魔術からの宝具発動ができるようになったのは全体宝具持ちとしては非常に大きく、周回でも活躍できるようになった。
再使用が現実的になったので初手に使って「千里眼(麗)」と合わせて被弾でNPを稼ぐという動きも強い。
そして玉藻の前との相性も良くなり高難易度のArtsパ適性も向上。タゲ集中&回避で敵の単体宝具やクリティカル被害を1ターン完全に無効化できる強みはアキレウスや始皇帝がすでに証明済みである。
本領発揮には幕間の物語に2つの強化クエストをこなした上で「千里眼(麗)」及び「華麗奔走」のスキルレベルをがっつり上げてやる必要があるのでかなりの手間がかかるものの、それに見合うリターンは得られるようになったと言える。
劣悪なカード性能という難点は残っている(むしろカード性能が低いからこそのスキルの盛りっぷりだろう)がかつての低評価からは完全に脱したと断言していいだろう。
関連人物
フィオナ騎士団の部下。部下として信頼していたが、グラニアが彼に惚れた挙句ゲッシュ(ケルトにおける破ることを許されない誓約のようなもの)を強要し、2人して駆け落ちしたことに怒り、彼を殺そうとする。
後に騎士団への復帰を許すも恨みは残り、結局は彼を見殺しにしてしまった。(とある時空でディルムッドと闘い、その技量を認めた大先輩のランサーも、この事について遠回しに非難している)
FGOでは若い姿で召還されているためか、そのようなあからさまな遺恨はなく、共に戦えることを互いに喜んでいる(双方を入手し、マイルームでお気に入り登録して聞けるマイルームトークに嬉しがっているボイスが追加される)。
た先述のように老いた後の自身の記憶自体はあるため、普段は生前ネタの冗談や皮肉を言ってディルムッドを困らせて楽しんでいる節もある。
それでもフィン自身は彼を見殺しにしたことを内心では相当気に病んでおり、ある場面で吐露している。
なお、この件は多数の部下達と孫の強い怒りを招きフィン・マックールという英雄の凋落へ繋がった。
メイヴにとっては最悪に嫌いなタイプの男であるらしい。
嫉妬深い・自身になびかない・他の女のことばかりべらべらと語るなど、受け付けない要素は多岐にわたり、「生理的に無理」とまで言い切られている。
老年期に結婚した三番目の妻。
しかし、老年のフィンとの結婚を拒みディルムッドに惚れてしまったことでフィンとディルムッドの関係に溝ができてしまった。
神話上では接点がないものの、ピックアップイベントのシナリオで霧のロンドンに召喚され、共闘する。また、メインシナリオ第五章では共にケルト陣営に召喚された。
五章で敵対した際、彼女の可憐さと健気な戦いぶりに惚れこみ求婚。
決戦で敗北し退場するまで諦めなかった辺り、割と真剣に惚れていたようである。
TVアニメ版「Fate/Apocrypha」でのマスター。第三次聖杯戦争で、彼に召喚されたということが明らかになった。
ダーニックとどのようなやり取りを行い、聖杯戦争を勝ち抜いたのかは不明。
同じく老いて老害化したサーヴァント。
臣下を殺したことが原因で全てを崩壊させてしまった部分も共通している。
戦神ヌァザの銀の腕を宝具として所持しているサーヴァント。
銀の腕を持っていることに驚くと同時にその銀の腕が本物なのか疑っている。
余談
ZEROでディルムッドが高潔さを見せ悲劇の武人として散っていったため生前のディルムッドを死に追いやったフィンは当時のファンからの当初の印象は最悪の一言であり
「老害」、「昔の栄光に縋りつく見苦しい男」、「女の為に全てを破滅させた馬鹿」と散々な言われようだった。
そんな最悪の印象の中、FGOが始まると幕間の物語の実装により
(あくまで敵としてだが)フィンを望む声が増えて来た。
そして、3章では同類であった男が別の側面を見せたため
「もしかしたら…」と期待する声も出て来た。
そして、第5章で登場。
そこにいたのはディルムッドと仲の良い主君としてのフィンであり仲間としても実装される事となった。
その後もギャグキャラとしてのポジションも見せようやく英雄として正しい評価がされるようになった。
なお、第5章にはアルジュナも登場しており揃って実装前のマイナスイメージをひっくり返している。