ポンコツ果林姐さん
ぽんこつかりんねえさん
まず初めに一言
あくまで『ラブライブ!』の楽しみ方のひとつなのだから、用法用量に気を付けて、正しく使ってほしいわね。
虹ヶ咲学園スクールアイドル同好会のメンバー12人の最年長、なおかつ『ラブライブ! スクールアイドルフェスティバルALL STARS(スクスタ)』の中で最高身長(167cm)という、自他共に認めるお姉様キャラクター。それが朝香果林である。
お姉さまキャラクターというだけあり、スクールアイドルやモデルなどといった職業的な分野でも精神面でも非常に頼りになる存在で、メンバーの相談にもよく応じている。
いつも冷静で多少なことでは全く動じない。「格好良い」や「セクシー」と褒められて素直に喜ぶ。
色っぽい台詞を女性語でごく自然に話し、公式四コマ漫画では「保健の授業では教えられないような知識」も教えようとからかうこともある。その他プロモーション、声色、所作共々、本当に高校生なのかどうかを疑うレベルでまさに大人な女子。中須かすみを「かすかすちゃん」とイジってからかいながらも可愛がっている。
モデルの仕事も実際にしており実社会に出ているせいなのか、1・2年生組からは言うに及ばず、同じ3年生組(μ's、Aqours、他チームも含む)からも頭ひとつ抜けたお姐様然とした存在ではあるが、そんな彼女からは想像も全くつかぬ意外すぎる一面も往々にしてある。
そんな果林だが、意外なポンコツぶりが見え隠れすることからこのタグが付いた。ポンコツかわいい果林姐さん、ポンコツかわいい果林先輩、縮めてPKKとも呼ばれる。
まず、負けず嫌いな面が大変強く、何かしらの勝負事では勝つまで何度も挑戦する。
スクールアイドル活動では優木せつ菜を「負けたくないライバルよね!」として認識している他、対人ゲームでも勝つまで再戦を申し込んでいる。
特に絢瀬絵里とは、ダンスと美貌の点で最もライバル視している(お互いに認め尊重し合う間柄で、険悪な雰囲気は全くない)。
大人っぽい見た目とは裏腹に女の子らしい嗜好を持っており、ぬいぐるみや可愛い動物を好む。特にパンダに目がない。
子供時代は着せ替え人形などのおもちゃに囲まれて過ごす普通な子だったらしい。実家の地域では駄菓子を買いコインゲームをして遊んだ。
また、ひとりが寂しく、実は誰かに思いっきり甘えたいという願望を持っている。
しかし「かわいい」と言われるのは慣れておらず、スクスタイベント「3人のプリンセス」では渡辺曜作のかわいいプリンセス衣装に「わたしはかわいいプリンセスが似合うタイプじゃないでしょう?着こなす自信がなくて………」と言い、高坂穂乃果にどうかわいいのかを口説き落された。
ちょっぴり幼い面もあって可愛い。
朝は自分ひとりで起きることが出来ないの。同じ寮暮らしのエマ・ヴェルデに毎朝起こしてもらっている。
情報初出のラジオドラマでは中々起きなく遅刻してしまうため、毎朝エマに朝起こしに来てもらい、着替えすらもしてもらっている。ドラマのナレーションで「エマが居ないと何もできない」とまで言われた。
エマ以外のメンバーには内緒にしているが、3年生かつエマにお世話してもらっている繋がりで近江彼方にはバレている。
頼れるお姉さまキャラクターということで、当初は絵里・小原鞠莉・黒澤ダイヤのように勉強もできるキャラクターだと普通に思われていた。
ところが実際には「勉強ができないキャラクター」であり、穂乃果・高海千歌・矢澤にこ・松浦果南以上に勉強に触れたがらない。
『スクスタ』では、「スクールアイドルのきつい練習をしている方が、勉強するよりはるかにマシよ!」と述べたほか、「勉強しないで頭が良くなりたいわね!」「勉強がいつかこの世界から消えることを願いつつ、(テスト勉強を促す絵里・ダイヤ・海未に)従うわよ!」とまで真顔で言い放つ始末である。
「勉強が将来何の役に立つのかわからない」からやりたくないと考えてるフシもあり、「本当に必要なら徹底的に努力するが、不要だと思ったら絶対しない」という極端な合理的判断に基づいているものと考えられる。何だかんだ勉強せずともやってこれたのはその持ち前の機転の速さによるものなのかもしれない。
そして『スクスタ』毎日劇場(2020年4月9日)では、星空凛に「頼りになるお姉さま」と認識されて勉強を教えてもらいたいと頼まれた瞬間に、「えっ?」と思考停止。そして直後に、彼方にヘルプのメッセージを送るという行動にまで出ている。
自分が住んでいる地域内どころか3年通っている校舎内ですらも迷う。どこかの三刀流の海賊剣士ほどではないが、とにかくよく迷う。
一切の迷いなく目的地と反対方向へ歩いていく。地図も読めない。
具体的な逸話も多い。
- ラジオドラマ……「学校への近道を見つけた」と言って後日エマと共に近道ルートで登校するが迷った。
- 公式4コマ漫画……RPGでせつ菜やかすみと冒険するが迷い、なぜか強キャラクターやラスボスの前にひとりで辿り着く。
- イベントストーリー「二人の奏でる音」……津島善子と共に会場へ行く際、お姉さんぶって道案内を自信満々で引き受けたが、やはり迷った。
- イベントストーリー「迷子の子猫ちゃん」……浦の星女学院の校舎の中で迷子になってしまった。
- 「未来ハーモニー」のMV……かすみの居るレインボーブリッジへと8人が走って集合する中、あくびする彼方の手を引いて、意気揚々とレインボーブリッジへの道を逆走している。
なお、シューティングゲームで明後日の方向に撃つというネタもあるが、操作に慣れないと誰でもこうなるので、方向音痴扱いできるかは不明。
いつも冷静で多少なことでは全く動じない彼女も、良くも悪くも天然でおっとりしているエマにはツンデレな一面も覗かせている。
1期
アニメ版では当初、生徒会室から生徒名簿を盗み出し、当時の同好会メンバーでも気づかなかった「せつ菜の真実」を見抜いたり、自己紹介の練習をする歩夢に軽くお節介をかけるなど、そのポンコツぶりは全く見られず、視聴者からは「かしこい」とも評されていた。
しかし、第5話以降、少しずつ果林のポンコツぶりが垣間見えることに…
第5話では果林の自室が登場したが、まず部屋の中が服で散乱している。エマは片付けようとしていたが、果林は「そのままでいいのに」と、散らかっていることは気にしていない様子。
また、果林が誤って(エマに譲った)スクールアイドル雑誌に挟んでしまった、モデル仕事で使うアンケート用紙に書かれていたのは「応●えん」と、「援」がどうしても書けず、塗り潰してひらがなで書くといった、「勉強が苦手」という要素をさりげなく露呈することに。
第9話では、撮影の仕事が終わり、次の目的地に向かおうとするが、スマホの地図を見ても目的地が分からないという事態に。偶然居合わせた高咲侑・歩夢・せつ菜に、「分かりにくい場所にあって…」とスマホを3人に見せると、なんと目的地は現在地から道路を挟んで目の前にあり、スマホで目的地を検索しておきながら全く地図アプリを使えていないことが判明。歩夢からは「地図見ても分からないなんて…」と呆れられた。
2期
第1話ではPVのNGシーンがうっかり流れてしまい、他のメンバーのNGを見て楽しんでいたが、自身がエマに甘えるシーンが流れたのを見ると慌てて「今すぐ止めて~!!」と絶叫。周辺の後輩たちに一斉に振り向かれる事に…。NGが流れたのはうっかりだが、このシーンが撮られたのは見たところ中須かすみが何かしらのネタにしようとした可能性がある。
第3話では「QU4RTZの4人でお泊まり会をすることになったので、しばらく朝起こしに来れない」という話をエマから聞くが、果林はエマを気遣って「大丈夫よ」と言う。
その後エマが席を立ち、入れ替わるように愛がやってくると「明日朝7時に電話くれる?」と愛にモーニングコールをお願いするのだった。
第4話でも、愛から起きるようメッセージを送られても「眠い」「あと5分」とかなり自堕落な返信をしており、直前の美里とのシリアスな会話とのギャップもあり印象に残ったファンも多い模様。
第9話ではエンディング後のオチ担当。部屋にやってきたエマとランジュに起こされることに。毛布の上に服を散らかしたまま潜り込んで寝ていたようで、相変わらず部屋の片付けはできていない様子。
第11話ではやはり勉強嫌いだったことが発覚。前学期の試験が赤点ギリギリだったことがエマの口から語られている。絶妙にカッコよさを保ったままプライドを放り投げてミアの助けを得る様はなんと表現したらいいのか……結局2学期の試験ではそこそこの点はとれたもののミアからはあれだけ教えてその程度かと呆れられていた。
一言にまとめると「日常生活においては一人で何もできない」あるいは「よくいえば極度な甘えん坊、きつ目にいえば誰かに付き添っていて貰わないといけないレベル」。
方向音痴や大ピンチで困り果てると半泣きになる。頼りになるお姉さまという印象や雰囲気に反して、ギャップが非常に凄まじい。
宮下愛の「見た目と遊ぶ姿はガチガチなギャルの一方で、中身は人柄運動勉強どれも超優等生」というギャップとは正反対で、果林が所属するユニット「DiverDiva」をある意味象徴している。
プロポーション抜群なお姉さんに目いっぱい甘えてもらうのも悪くはないはず…多分。
彼女本人はこれらの弱みが露呈するのがイヤで、バラされると非常に慌てたり強がったり開き直ったりもする。
ただし実は包容力も持ち合わせており、見た目通りな「面倒見が良く甘えさせてくれるお姉さん」という一面もある。つまり、「甘えん坊でありながら、甘えさせてくれる」という、非常に愛情深い性格の持ち主である。
ここでの説明は割愛するが、勉強嫌いでも頭の回転はむしろ早い部類に入る。
良くも悪くもお姉様キャラクターでありながら、彼女もまた年相応な可愛さとポンコツぶりを有する、可愛いお姉様でもある。
また少なくともアニメ版においては、これらの要素は今までの作品のようなギャグ要素としての一面は残しつつもそこを過剰にはプッシュせず、どちらかというと1期5話などでも描かれていた心(と身体)の成長だけ先走った彼女自身が残す精神的な未熟さ、もとい変化・成長余地としての一面をやや強調して描かれていた節がある。(実際勉強嫌いな一面が描かれた第11話では、その一方で仲間の力を借りず自力で朝7時に起床する描写が挟まれていた。)メインヒロインである上原歩夢が1期において既に精神面での隠れた強さを持っていながら心の成長がそれに追いつけずにいた節があったのとはどこか対照的である。もっともその点がアニメ内で強調されたことは無いのだが……
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