呼びたければ『名無し(ネームレス)』でいい
概要
『Fate/Grand Order』第2部第3章「Lostbelt No.3 人智統合真国 シン」で初登場したサーヴァント。
同第4章「Lostbelt No.4 創世滅亡輪廻ユガ・クシェートラ」ではカルデア一行に同行して出撃することになる。
彷徨海に居付くも協力者は得られず、護衛及び労働力を欲したシオン・エルトナム・ソカリスが、カルデアのシステムを覗き見し、自己流でアレンジして一騎だけ召喚できたという存在。
ターバンを頭に巻き、近代の軍服を着ている少年の姿をしており、霊基再臨かと思われる別の姿では水兵の服装をしている。
シオンは英霊召喚に適した聖遺物を有さなかったため、新宿の幻霊サーヴァント達と同じく、幻霊を掛け合わせることでその霊基を成立させている。
人物
シオン曰く「私以上の人見知り」。
誰に対しても不愛想で口数も少ないが、見知った顔には必要に応じて言葉を交わすことはする。
本人由来か複合された幻霊の影響なのかは不明だが、船に対して相当繊細な感受性を持っているらしく、ダメージの酷かったシャドウボーダーを見た時には「サンゴの死滅のように痛ましい」「悲鳴が聞こえる」「すぐに修理しないと僕の気が狂いそう」という感想を述べた。
マスター同様に捉えどころのないサーヴァントだが、任された仕事に対しては精力的に対応しており、所々で職人気質な面を垣間見せている。
第4章1節においては「明らかにこの艦(ふね)には快適性が足りていない」という利用者側の観点に立った指摘をしており、その根拠として「搭乗員の健康を守るのも一流の船長の仕事」を主張している。
ただ観察眼は時折鈍るようで、ゴルドルフ新所長をオーラの無さから平所員と思い込み、彼の部屋にただの倉庫を当てがってしまい、その後、わがままな発注をすべて受領して改めて部屋を用意し始めている。
能力
軍勢を召喚するのか、分身するのかは不明だが、多くの人員を呼び出すことが可能。
その人員により、古典的な秘密基地に近かった彷徨海のエントランスをたった2週間で旧カルデアとほぼ同じ状態に仕立て上げた。
戦闘能力も今までの幻霊サーヴァント同様、英霊相当のものを有していると思われる。
余談
ショタ好きで知られるマシュ役の高橋李依は早速、このキャラの場面のスクショ保存を多く行った。
2018年11月30日放送のカルデア・ラジオ局にてキャプテンを意識してなのか頭にタオルを巻いて冒頭数分を収録した。
なにやってんだあんたは。
また、男の娘や性別不詳のサーヴァントにご執心だったカルデアスタッフも「すっげえかわいい子」と早くも評価している。
関連タグ
キミたちは僕の知る"人間"だ。
困難を前にしてへこたれながら船を造り、無謀にも荒波にこぎだす旅人だ。
さあ行くぞぉ――前進一杯!
プロフィール
真名
正体は『海底二万里』に登場する潜水艇ノーチラス号の船長「ネモ」に、ギリシャ神話の海の神「トリトン」を掛け合わせた幻霊と神霊の複合サーヴァント。古き神秘と新しい伝承を意図的に組み合わせたもの。
ファンの間では、そのターバンや軍服、「船長」「王子」と呼ばれた来歴や、本人の言動から、ラテン語で『誰でもない』を意味するネモの名が早々に挙がっていた。
クラスは明言されていないが、ライダーの可能性が極めて高い。
いつもは偏屈で物静かだが、船長として航海する際には陽気になり口調も「海の男」風になる。この人物像は、一般に伝わっているネモ船長のイメージとも一致している。
能力
上述の能力に加え、シオンから伝授された「分割思考」を独自発展させた分身能力を有する。
分身と表現しているが、本質は「キャプテン・ネモの能力を細分化・擬人化し、自立稼働するよう調整した人型端末」といえるもの。
劇中ではノーチラス号の作業員として何体も存在する賑やかな性格の「ネモ・マリーン」、烹炊所担当の調理師で温厚な性格の「ネモ・ベーカリー」、ダ・ヴィンチちゃんの医務室での補助担当のお淑やかな「ネモ・ナース」、機関室の整備・調整でべらんめえ工員の「ネモ・エンジン」、上陸時の探索と学術的解析を主務とする能天気な「ネモ・プロフェッサー」らが登場した。
マリーンは性別不詳だが、ほかのメンバーは女性寄りの容姿をしている。
宝具
彼の愛船である潜水艇「ノーチラス号」を宝具として持っているとのこと。
かつて北欧異聞帯直前で虚数潜航しているシャドウボーダーに接触しサポートしようとしたが、当時は正体不明だったため警戒されて目的を果たせなかった。
その後シオンが彼の霊基とシャドウ・ボーダーの動力を同調させる処置を施した事で、先頭部に彼の愛船「ノーチラス号」を模した衝角を取り付けることで因果を遡り、「この衝角を持つ船はノーチラスである」と定義を付与する能力を得た。
これによりシャドウ・ボーダーは「すべての嵐を越える万能の艦」ノーチラス号の能力を獲得し、「鋼・人体・そして霊体さえ容易く溶かす毒」とされる乳海を通行できるようになった。これほどの毒の前でも、上記の定義を被せたことで「(感覚が)ピリピリする程度」まで抑えこめている。
のちに、インド異聞帯の特定地点でしか行えない証憑機構の励起儀式を完全に済ませたことで、インド異聞帯以外でもこの定義を使えるようになり、荒れ狂う神代の海などを航海することができるようになった。
さらに大西洋異聞帯においては、現地に眠る神々の遺物「テオス・クリロノミア」によって宝具の再臨を可能とさせる強化が施され、その霊基は膨大な拡張を果たす。彼の宝具を竜骨とし、シャドウボーダーを内核とし、鍛冶神ヘファイストスの「テオス・クリロノミア」を最大限活用した船へと生まれ変わる。
海を駆り深海を制覇する、その名も「次元境界穿孔艦ストーム・ボーダー」。内部は現行の大型原子力潜水艦より広く、ダ・ヴィンチちゃんが受け持つ電算室への負担の増大も最小限にとどめる親切設計で、それに加えて「キャプテンが受け持つストームボーダーと元々あったシャドウボーダーを分離させる運用」をも可能とした。
また、異聞帯の嵐の壁さえものともしない強度を持つため、異聞帯の内外への自由な出入りも可能になったとみられる。
人間関係
かつて同じ反乱を戦った者同士だが、彼は途中でインドから逃げてしまったため負い目を感じている。