「ああ… 一つ言い忘れてた 訂正しろ… ヴェルゴ“さん”だ」
概要
表向きは、世界の均衡を司る三大勢力の一角海軍本部の中将で、部下や市民からの信頼も厚いG-5支部基地長。
しかし、その正体は元王下七武海ドンキホーテ・ドフラミンゴの命を受けて海軍に潜入し、約15年かけて中将にまで上り詰めたドンキホーテ海賊団の最高幹部、初代コラソンである。
ドフラミンゴにとっては、弟ロシナンテを除くとファミリーの中で最も古い付き合いで、「相棒」と呼ぶほどの絶大な信頼を置いており、「ドフラミンゴの最も重要な部下」と称されている(また、ドフラミンゴとヴェルゴは同い年である)。
同じ最高幹部であるトレーボルはかつてのボスにあたり、彼がトレーボルにドフラミンゴを紹介した事で、現在のドンキホーテ海賊団が組織されていく事となった。
最高幹部の中では唯一本名が明かされている人物である。
プロフィール
本名 | ヴェルゴ |
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異名 | 鬼竹のヴェルゴ |
年齢 | 41歳 |
身長 | 247cm |
所属 | ドンキホーテ海賊団最高幹部 |
肩書き | 元海軍本部中将(GL第五支部基地長) |
覇気 | 武装色、見聞色 |
出身地 | 北の海 |
誕生日 | 7月5日(G→《アルファベット7番目》-5) |
血液型 | X型 |
好物 | ハンバーガーセット(ハンバーガー・ポテト・いちごシェイク) |
主な部下 | スモーカー、たしぎ、ヤリスギ |
CV | 諏訪部順一 |
戦闘能力
なんの変哲も無い竹竿を武器として使用しているが、武装色を纏わせる事で凄まじい威力を発揮、それ一本でスモーカーを圧倒するほどの戦闘力を誇る。
また竹竿に息を吹き込んでの遠距離攻撃も行うが、吹き矢のようなものなのか、フランキーの”風来砲”のような空気の弾丸なのかは不明。
また体術に非常に長けており、麦わらの一味のサンジの足にヒビを入れる程の強力な蹴りを繰り出す。さらにサンジの悪魔風脚の蹴りを受けてもさほどのダメージにはならないほど頑丈で、サンジからは「鉄の塊か何かかこいつは」と表現された。
なお同じ最高幹部の面々(ロシナンテ含む)は何かしら悪魔の実の能力を持っているが、彼らと違ってそうした描写がないため、非能力者である可能性が高い。
覇気
海軍本部中将以上であるため、当然ながら武装色・見聞色の覇気を習得している。
特に武装色の覇気の達人であり、怒りが頂点に達すると武装色を全身に纏い黒く硬化した状態になる。
ルフィを制止しようとするシーザーには「奴の武装色には誰も敵わねェ」と言われ、ボスのドフラミンゴも「(オペオペの実の能力でも)こいつの覇気は全てを防ぐ」と豪語するほどの使い手である。
だがその武装色は決して無敵ではなかったようで、ローとの戦いではオペオペの能力によりあっさり両断された。
六式
曲がりなりにも海軍本部中将なだけあり"指銃”、"剃”、"月歩”など"六式"の一部の使用が確認されている。
ほかの六式がどうなのかは現在のところ確認されていない。
技
鬼・竹(オニ・タケ)
武装色の覇気を纏わせた竹竿を振り回し、遠心力を加味した上で力一杯振り抜く。
相手の武装色の覇気を纏わせた武器をそのまま破壊し、振り抜いた衝撃波で少し離れた壁までへこませてしまう。
パンクハザードの研究所の壁は鋼鉄でできている描写があり、その威力が伺える。
人物
荒くれ者揃いのG-5基地長とは思えないほど温厚で物分かりの良い紳士として認識されており、海兵の部下からも部下思いの良き上司として信頼を集めている。その信頼は非常に強固なもので、ヴェルゴが部下を攻撃する光景を目の当たりにしても尚「偽物に決まってる」と言い、彼に裏切られたなど微塵も思わないほど。
しかしこれは正体を隠すための演技にすぎず、本性は市民や部下の事など何とも思っていない冷淡な男であり、自らを慕う部下達を一切の躊躇いなく始末しようとする非情な人物である。
一方でドンキホーテファミリー、ひいてはドフラミンゴへの忠誠心は非常に強く、今際の際で彼に自分の不手際を謝罪され、最期の別れを告げられた時には黙って笑顔を見せるなどの強い信頼がある。
また礼儀に厳しい一面があり、かつての仲間であるローに対して事ある毎に「さん」付けを強要する。
非常に用心深く、犯罪の臭いに敏感なスモーカーでさえすぐ近くに居ながらその正体に気付く事はできなかった。しかしながら長年のスパイ生活で周囲を欺いて嘘の自分を演じ続けているせいか、度々自分に無いはずのキャラ設定を堂々と口走るという癖を持つ。
これはスパイとして騙さなければならない相手に対してのみではなく、仲間に対しても大真面目にありもしない設定で語りかけては訂正されている。
ヴェルゴ「全てを切り裂いてやる…!! ん?変だな剣が見当たらない…!!」
モネ「あなた剣士じゃないじゃない…」
ヴェルゴ「そうだおれは剣士じゃなかった」
また、飲食後のスプーンや食べ掛けの食品が丸ごと顔の周りに貼り付いているという珍プレーを度々披露(本人は至って無意識である)し、特にハンバーガーやフライドポテトなどのジャンクフードが好物で、朝食にそれらを食する事が多いらしいが、その際に食べかけのハンバーグ(半分以上残っている)やフライドポテト(一本や二本ではなく何本も)が頬に貼り付き、そのまま海兵としての任務に赴く事も日常茶飯事。食品を顔に張り付けるのは少年期の頃から続いている癖である。
活躍
幼少期は当時のボスであるトレーボルや仲間のピーカにディアマンテの三人と共に北の海の果てにあるゴミ山に暮らしていた。
29年前にドフラミンゴと出会い、彼をトレーボルに紹介する(また、この出来事がきっかけでドフラミンゴと主従関係を結び、現在のドンキホーテ海賊団が組織されていくこととなる)。
16年前の時点ではすでに海軍の兵士だったようで、10年前の段階では大佐の地位となっていた。
初登場であるパンクハザードでは麦わらの一味と同盟を組んで島に住み着く元・世界政府科学者のシーザー・クラウンを捕獲しようとしていた王下七武海のトラファルガー・ローの前に現れ、彼の心臓を握り弱らせ、更に武装色で硬化させた竹竿で殴りつけて気絶させた後に牢屋に放り込んだが、その場で別の場所でシーザーに敗れて投獄されたモンキー・D・ルフィを含む麦わらの一味の一部や自分の部下であるスモーカーやたしぎと出会い、自らの正体をルフィ達に明かした。
その後、ルフィ達が研究室から脱出して麦わらの一味やロー、海軍G-5支部の共闘で反撃に転じると自らも戦いに参戦し、戦いでは部下のたしぎを含むG-5支部の面々相手に大立ち回りをした後は助けに現れたサンジと戦い、蹴り技同士の戦いで彼の足にヒビを入れた。
その後は単独行動をしていたローの元へ現れ、手に持った心臓を利用しながら攻撃しローを追い詰める。彼の助太刀に来たスモーカーと戦いになり激闘の末スモーカーを撃破するが、その戦闘の最中、わざと的を広げ囮となっていたスモーカーにローの心臓を奪い返されており、ローが戦線復帰する。
電話越しにドフラミンゴを挑発したローに激怒し、全身を武装色で硬化して突っ込むもオペオペの実の一撃により胴体を両断されて敗北。その後、ローにより体をバラバラに分解され、毒ガスが立ちこめるパンクハザードに放置された(ドフラミンゴの発言を信じるなら、この際モネと共に死亡したと思われる)。
なお、過去編ではコラソンことドンキホーテ・ロシナンテの内通を暴いたが、彼のことは他のメンバー同様信頼を置いていたようで、彼が海軍のスパイだと知った際には珍しく驚愕したような様子を見せていた(もっとも、一瞬で冷徹さを取り戻し攻撃したが)。