基礎データ
進化
ミツハニー♀ → ビークイン(Lv.21、♀のみ)
概要
ミツハニーの♀だけが進化する。その名のとおり女王蜂の姿をしたポケモン。
名前もそのものずばり女王蜂(queen bee)から取られていると思われる。
胴体が蜂の巣の形になっており、そこに子供たちが住んでいる。ミツハニーに子供たちの餌となるミツを集めさせる。
ビークインが危機的状況に陥った際、子供たちは巣穴から飛び出し、相手を撃退する。様々なフェロモンを出して子供たちを自在に操り、敵への攻撃・自身の防御、回復を行わせる。
1つの群れにビークインは1匹だけだという。
「子供たち」という存在が地味に謎めいている。
図鑑説明の記述を見るに、ビークイン自身の子供とミツハニーは別物扱いな可能性が高い。ところがビークインを親にして作ったタマゴからは当然ながらミツハニーしか生まれない。
もっとも、ポケモン界には他にも似たような事例が存在するが。
厳選が面倒なポケモンとしてよく名前が挙がる。
メスしか進化しない上にミツハニーの性別比率は♂:87.5%/♀:12.5%と酷い偏りがあるのが原因。
初登場のポケモンDPtでは野生のビークインが出現せず、ミツハニーも「あまりかおりのするき」限定であったため入手自体も手間がかかる部類だった。
現在では野生のビークインこそ簡単に手に入るようになったものの、ミツハニーの性別偏重は相変わらずの廃人泣かせと言える。
ゲームでの性能
HP | 攻撃 | 防御 | 特攻 | 特防 | 素早さ |
---|---|---|---|---|---|
70 | 80 | 102 | 80 | 102 | 40 |
防御・特坊が高く鈍足という、虫/飛行タイプとしては珍しいステータス配分をしている。
高耐久と特性「プレッシャー」で持久戦に向いている……が、タイプに大きな問題を抱えている。
虫/飛行は全タイプで見ても特に耐性が悲惨な複合で、いわタイプに4倍弱点を抱える他、ほのおやでんきなどメジャーどころの弱点も多い。
攻撃面ははがねタイプへの対抗手段に乏しく、これで岩複合の相手となると絶望的。
しかしタイプ以外は個性の塊でもある。
中でも最大の特徴は3つもの優秀な専用技を持つという点であろう。
- 「こうげきしれい」
威力90のむしタイプの物理攻撃で、急所に当たりやすい。
- 「ぼうぎょしれい」
「コスモパワー」と同じく、防御・特防を一段階上げる。
- 「かいふくしれい」
「じこさいせい」と同じく、自分の体力の半分の値だけ回復する。第8世代では削除された。
他にも「みちづれ」などの虫タイプとしては珍しい技を結構覚える。
岩タイプの「パワージェム」を覚えるのも特徴。対炎・飛行タイプのサブウェポンとして使える。
隠れ特性は「きんちょうかん」。
きのみを封殺するのでダブルバトルでなら有効活用できるだろうか。
ただダブルでは「いわなだれ」「ねっぷう」など全体攻撃への弱さが最大の難点。
ちなみに「プレッシャー」も「きんちょうかん」も、威厳ある女王をイメージした特性と思われる。
いつか「じょおうのいげん」が追加される日が来る……かもしれない。
総じてキャラ被りが著しい同複合の中では稀有な特徴を多く備えているのだが、やはり虫/飛行というタイプが足を引っ張ってしまっている様子。
同タイプが数多く不参戦となった第8世代にも続投したが、上述の通り「かいふくしれい」が削除されてしまった上に「はねやすめ」まで没収され、回復技を失うという憂き目に遭う。
これによりただでさえ不安定だった耐久型は致命的な弱体化を受けた他、「おいかぜ」や「がむしゃら」が没収されたことでサポート型も大きな打撃を食らった。
多くの耐久型ポケモンから没収された「どくどく」はどうにか守りきったが、いずれにせよかつて無い苦境に立たされていると言える。
ポケモンGOでは
2019年2月1日に実装。
進化前ミツハニーがレアで、当然♀しか進化できず、入手は困難を極める。
肝心のスペックはというと、原作通り耐久が高いが火力が今一つなのでCPは低め。
ただ耐久が高いのでトレーナーバトルでは活躍が見込めるだろうか。
発生の早い「むしくい」に少ないチャージで発動できる「シザークロス」、ひこう・ほのお対策の「パワージェム」辺りを揃えられればそれなりに活躍できるだろう。
余談
ちなみにミツバチの天敵はスズメバチだが、タイプ相性の関係でスピアーはビークインに勝てない。
よってミツハニー共々下僕にされているイラストが多々ある。
……しかし、そのスピアーも第六世代でついにメガシンカを得て大出世した。
彼女も後々の可能性に期待しよう。
関連イラスト
関連タグ
ニドクイン:同じく女王を冠するポケモン
エンニュート:同じくメスしか進化しないポケモン