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宇宙暴走族ボーゾックの編集履歴

2020-01-31 20:42:53 バージョン

宇宙暴走族ボーゾック

うちゅうぼうそうぞくぼーぞっく

宇宙暴走族ボーゾックとは『激走戦隊カーレンジャー』に登場する悪の組織であり、珍走団である。

概要

読んで字の如く宇宙の暴走族。

地球の車によく似た飛行車両を駆って宇宙空間を暴走しまくり、さらに他所の星とそこの文明に対して破壊活動や略奪行為を繰り返す族は族でも盗賊に近い傍迷惑な奴ら。


拠点は「バリバリアン」という無数のハイウェイが絡まりあったような外観の人工惑星で、団員はもっぱらその内部にある酒場風の空間に屯している。


単刀直入に言えば、歴代戦隊に登場する悪役の中では最も異質な敵キャラ集団である。

物語の開始当初、ダップの故郷であるハザード星をはじめ数々の星を面白半分で荒らし、最後は花火にして破壊するという歴代悪の組織の中でもかなりの外道な一面を見せ、如何に凶悪な軍団なのかと視聴者の緊張感や恐怖感を大きく煽る様な悪行ぶりをみせた。


しかし、次の標的として定めた地球に来てからというもの、徐々にその威圧感・凶悪性・邪悪性は回を重ねる毎に著しく低下。

中盤になってくると知性、カリスマ性もかなり欠如している(カリスマ性だけならもっと下回っている首領は居るのだが)事実が露見し、稀に真面目な理由で部下をけしかける事はあっても、中には弁当を買いに行かせる祭り用のスイカを手に入れに行かせるキムチを買いに行かせる等、明らかに雑用としかいいようがない理由で部下を地球に派遣する事が多くなるなど、次第にバカバカしさ溢れるどこか憎めない悪の組織へと成り果ててしまった。

そのせいか、作中後半になってくると地球人達からも『宇宙一弱い暴走族』と認識されて、新聞記事でネタにされるなど、半ば笑い者にされていた。

また、暴走族なのに何故か月給制。しかも「実家を継ぐ」「もうボーゾックをやる歳ではない」と言った妙に世知辛い理由で退職(?)する者もいるらしく、人材不足に悩むシーンもあった。


終盤では真の黒幕(後述参照)が登場した事で、一応は本来の悪役らしい活躍を見せた回もあったが、最終回でなんと、自ら手を差し伸べる形でカーレンジャーと和解してしまい、黒幕が倒れた後はそのまま地球の住人として溶けこんでしまうという、最後の最後まで悪の組織らしからぬ異端ぶりを見せてくれた。

ちなみにメンバーに地球人は存在しない。それに加えて元々が多種多様な異星人により構成された組織である事も手伝って、何とカーレンジャーの姿が彼らの素顔だと考えており、終盤まで地球の一般市民が強化スーツを来たものだとは夢にも思っていなかった

その為に一般市民を襲ってカーレンジャー達をおびき出そうとして、襲った相手がカーレンジャーの変身前だったなんて事もちらほら。最後には彼らの正体を知ってショックを受ける者まで出る始末であった。


メンバー

総長ガイナモ

声:大竹宏

親分肌かつ俺様的な性格で、当初は悪役らしく暴れていたのだが、中盤からはその頭の悪さだけがクローズアップされ、完全にギャグキャラに。根は誠実らしく、地球へ来た際には一般市民に「こんにちは」と普通に挨拶している。ゾンネットにベタ惚れしているが、全く相手にされておらず、いいようにパシリにされている。肩から破壊光線を放ち、頭部は胴体と分離可能という能力、念力のような力で自動車を武器に改造、相手を氷漬けにして破壊など多彩な能力を持つが、その立ち位置から本領を発揮する事はほとんどなかった。

リッチハイカー教授にボーゾックを乗っ取られてしまった際は、ゾンネットとの結婚資金の為に密かに貯めていた定期預金をリッチハイカー教授に勝手に下ろされ、「熱い友情で結ばれていた」筈の部下にあっさり金で裏切られ、パチンコ屋や焼き肉屋でバイトするハメになるなど不幸体質である。

対エグゾス戦にて自ら芋長の芋羊羹を食べ巨大化し戦おうとするが期限切れで傷んでいたために縮んでしまい断念。だがエグゾスの圧倒的なパワーの前に絶望的な状況の中、傷んだ芋羊羹を食べさせるという奇策により状況を逆転させた。

最終決戦後は前述の経験を活かしてか焼肉店に勤務。後のVシネマ『電磁戦隊メガレンジャーVSカーレンジャー』では本人は登場しないものの弁当屋を開いたような描写がある。


副長ゼルモダ

声:津久井教生

ボーゾックのNo.2で戦闘隊長。ガイナモとはマイナー暴走族時代から共に艱難辛苦を乗り越えた仲であるが、金で裏切るなど割と現金な一面もある。得意技は「ぱちき」と「ランニングヘッドバッド」で、トランプを重ね合わせたデザインの剣を武器としている。VRVマスターに扮してダップを完全に騙すなど意外にも変装が得意。旗色が悪くなると「撤収!」の掛け声と共にさっさと逃げてしまう。戦闘員を詰めた壺に乗り浮遊して登場する事が多い。又、この壷は10円玉が大量に詰まっている。バイクに乗る時は、服の背中部分の飾りが頭を覆ってヘルメットになる。初期は冷酷かつ残虐なキャラ(でもコギャル言葉を使ったり)だったが、実は『支配者』の意味もわからない程のバカであり、中盤以降は真面目な顔でトンチンカンな事を言って周囲を呆れさせる場面が多くなった。

最終決戦後は学問に目覚めグラッチと共に小学校に通っている。


発明家グラッチ

声:長嶝高士

ボーゾックの発明家だが、機能よりも趣味とノリでデザインばかり重視するため、発明するものはほとんど役に立たない。さらにガイナモの逆鱗にビビり、市太郎が目の前で泣きだした(実はウソ泣き)だけで慌てふためく臆病な性格。食べる事が大好きで、芋長の芋羊羹による巨大化作用を偶然にも発見(特に解明したわけではないのがこの作品らしい)。念力で相手を転ばせる事が出来る。服の顔の辺りとへその辺りにそれぞれ窓が付いており、開く事が可能(本人曰くへそはずっと掃除していないらしく、強烈な臭いを放つ)。リッチリッチハイカー教授が奪ったRVロボをボーゾック乾電池で悪の尖兵としたことも。

戦闘能力は低く、一般市民であるペガサスの天馬社長とその息子に負けていた。

番組後半は暴走皇帝エグゾスの出現と、彼からの雑誌による武器供与により印象が薄いが、ノリシロンの組み立てにも立ち会った。しかし、腕の割りピンを付け忘れるという失敗をし、エグゾスからお仕置きを受ける。

芋羊羹を買いに行くのは大体彼の役目で、どこで換金したのかは不明だが毎回ちゃんと代金500円を払っていた。

最終決戦後は学問に目覚めゼルモダと共に小学校に通っている。


ゾンネット

演:七瀬理香

ボーゾックのアイドル。詳細はリンク先参照


宇宙ゴキブリ・ゴキちゃん

声:桜井敏治

元々はボーゾック基地の内にいた宇宙ゴキブリだったが、グラッチに芋長の芋羊羹を食べさせられ巨大化。ゴキブリだが、ボーゾックの中では床掃除をしていたりも。

15話ではグラッチの発明品である「パワフルダンサー製造機」によって「GGゴキちゃん」となった事も。その後も準レギュラーとして最終回まで登場した。「ゴキ!」や「ゴキー!」といった言葉しか話せない。実は養殖ゴキブリで、終盤では口に装備したグラッチ特製の「エネルギー吸い取り唇」から相手のエネルギーを吸収出来る「IIゴキちゃん」となった事も。


暴走戦隊ゾクレンジャー

戦隊史上最低視聴率の回に登場したいわゆる悪の戦隊。

リーダー(レッド)のSSパマーンがヒーロー研究家だけあって

むしろカーレンジャーより戦隊的な行動をしている・・・がやった悪行は結構しょぼい。

ちなみに専用曲も存在。


兵士ワンパー

ボーゾックのカラフルな下級戦闘員。赤・青・緑・白の4種類がおり、白のワンパーは落ちこぼれ的存在で、常に1人しかいないが人間の姿に変身する能力を持つ。カラフルな為、カーレンジャーと乱戦になると、どれが誰だか分からなくなる。

元はらしく、普段は「NO FUTURE NO WAY」と書かれた蛸壺に入っており、倒されると蛸の姿になってしまうことも。また、たまに日干ししないとカビ臭くなってしまう。

ゼルモダやボーゾックの荒くれ者の号令で一気に飛び出し、口から吐く墨やビーム砲にもなる剣を武器にして戦う。


リッチハイカー教授/リッチリッチハイカー教授

声:田中信夫(31話で人間に変身した姿も本人が顔出し出演)

ボーゾックの悪事を成功させるべく、ガイナモが呼び寄せた犯罪コンサルタント。自分の名前を名乗る際には何故か「リィィッチィハイカー教授」または「リッチリィィッチィハイカー教授」と奇妙なイントネーションを入れる癖があり、後にガイナモや実もそれが伝ってしまっている

インテリ系な性格でプライドが高いが、実際はとんでもないドSで短気なスケベオヤジ。

後にボーゾック祭りにおいて、手違いで全宇宙の邪悪エネルギーを一人で浴びてしまい、顔の色が金に変わってパワーアップ。リッチリッチハイカーと名乗り、ガイナモとゾンネットを追っ払い、その他の構成員を金で買収し2代目総長としてボーゾックを牛耳った。

自分の手持ち資金に加え、ガイナモがゾンネットとの結婚資金として貯めていた秘密定期預金を勝手に下ろし、強力な怪獣メカ「ブレーキング」を製作した。この「ブレーキング」でRVロボを打ち破り奪い去ったが、2話後に登場したVRVロボのビクトリーツイスターによってブレーキングごとぶっ飛ばされて幹部の中で唯一の死亡者となった。


暴走皇帝エグゾス

声:小林修

終盤から本格的に登場した黒幕で、ハザード星の正義の星座伝説と対を成す悪の星座伝説の力を持つ。5つの車型星座を全て飲み込んでしまう等宇宙人と言うよりは惑星レベルの怪物と言わんばかりの計り知れないスケールを見せる一方、宇宙の悪人達向けの『宇宙ランド』なる雑誌を発行している等庶民派な一面も。

「全宇宙を暴走族専用のハイウェイにしよう」などと、デカいのかショボイのか良く分からない夢を持つ。

最終決戦ではより醜悪な姿エグゾス・スーパーストロングとなってカーレンジャーに挑み、圧倒的な戦闘力で彼らを窮地に追いやった。この形態では右腕が変質した刃や、口から吐き出す破壊光線、両手にエネルギーを集めて非常に強力な光弾を放つ能力などを用いて戦う。VRVロボを串刺しにし、RVロボに痛恨の一撃を喰らうも一瞬で再生し、逆に返り討ちにした。このように戦隊史上最強クラスの戦闘能力を持つが、腐った芋羊羹を食わされて弱った所をやられたというやられ方の情けなさも戦隊史上最強クラスだったりする(主に馬鹿馬鹿しさという意味で)。


巨大化方法

芋羊羹、それもペガサスの近所の和菓子屋「芋長」製の物に限られ、略奪行為もせずちゃんとお金を払って買っている。しかしコンビニ(本当に余談だがファミリーマート)で売られている物では、逆に手の平サイズまで縮小してしまう。この芋羊羹をフィーチャーしたエピソードが作られた他、最終決戦において重要な役割を果たすなど、単なる巨大化アイテムの域を越えた存在となっている。


ちなみにグラッチ(を初めとするボーゾック構成員)が芋羊羹を買いに来た時でも、レジは(異形の化け物が目の前に居るにもかかわらず)至って普通に対応

店を出て暫くして漸く客が化け物である事に気付いた店員が「何か今変な奴が芋羊羹買ってった!」と驚いてひっくり返る(らしい)。


ボーゾックの荒くれ者

詳しくは当該記事を参照。


ボーゾックの装備

バリッカー

ボーゾックが使用する巨大な車両。

動物を模したデザインと世紀末感あふれる外観が特徴で、ウシ型の「モーバリッカー」、ネコ型の「ニャーバリッカー」、サソリ型の「ジョキバリッカー」、ゾウ型の「パオバリッカー」、ブタ型の「ブヒバリッカー」の5機が存在する。

カーレンジャーのレンジャービークルと互角に張り合える性能を持つが、向こうが合体したRVロボには敵わない。


他には幹部、怪人、戦闘員用のバイクやバギーなど様々な種類の乗り物を保有している。自転車もあるけど


外部からの協力で得た装備

ブレーキング / 改造ブレーキング

ボーゾック祭りによって知能が向上したリッチリッチハイカー教授がガイナモの預金をちょろまかして開発した怪獣型メカ。教授自身が頭部に乗り込んで操る。武装は口や目から放つビームおよび尻尾を相手に絡めてからお見舞いする高圧電撃。

RVロボ以上の戦闘能力を誇り、一度は完勝してRVロボを強奪した。VRVマシン戦ではあっけなく撃退されてしまったが、すぐに強化を施し、頭部にカッターブーメラン、胸部にキャノン砲を搭載した改造ブレーキングとして生まれ変わった。しかし、最終的にはVRVファイターおよびVRVロボの性能の前にリッチハイカーもろとも粉砕された。


スカイギギューン / マリンザブーン / ランドズズーン

遅々としてチーキュ爆破が進まないことに業を似やしたエグゾスがボーゾックに特別に貸し与えた「陸海空の覇者」と称される3大ロボット。猛禽類型のスカイギギューンは高速飛翔能力に加え目や口からの破壊光弾を武器とし、サメ型のマリンザブーンは優れた海戦能力と豊富な火器を持ち、そしてライオン型のランドズズーンは格闘戦に長け、さらに取り込んだ対象のエネルギーを取り込んで変換し、それを他の二機に供給する機能を有する。自動制御と有人制御を使い分けられ、それぞれボーゾックの小型乗用車が連結し、そこから操縦が可能となる。

ボーゾック幹部が各機を操り、しかも捕らえたダップをズズーン内部に組み込んでそのエネルギーを利用していることからカーレンジャーのマシン全てを上回る性能を発揮、カーレンジャーを大いに苦しめるが、最後はダップとカーレンジャーの絆の前に形勢を逆転され全滅した。


ノリシロンシリーズ

エグゾスが発行している雑誌「宇宙ランド」の付録という形でボーゾックに提供された鎧騎士風のロボットで、パーツの段階からペーパークラフトの要領で組み立てる。

大きな斧を得物とし、胸部からのビーム、角からの雷撃といった武器に加え、超高速で動ける加速装置を備えている。必殺技は高速移動しながら斧で斬りつける「ノリシロン暴走切り」

宇宙ランド12月号についていたノリシロン12がグラッチの手で作られ、実戦ではサイレンダーやVRVロボすらしのぐ戦闘能力を見せつけるが、一部分の糊付けが甘く、戦闘中に分解してしまった他、修理しての再戦では味方の攻撃に巻き込まれて元のパーツに戻ってしまった。

次に機体色が赤いノリシロン最終が登場。ガイナモ以下ボーゾック幹部総出で乗り込んで操る。基本性能は12以上で、特にVRVロボのビクトリーツイスターを真似た二丁のバズーカから撃つ必殺技「ファイナルツイスター」はそのVTと互角の威力を秘める。

もはや後がないガイナモ、ゼルモダ、グラッチの三人によるカーレンジャーとの最終決戦で使用され、向こうと一歩も引かない激戦を繰り広げるが、結局は敗北した。


関連イラスト

「副長ゼルモダ」


関連タグ

激走戦隊カーレンジャー

マシン帝国バラノイア宇宙暴走族ボーゾック邪電王国ネジレジア


憎めない悪役

ギョダーイ キャンデリラ ラッキューロ・・・光落ちした幹部繋がり。しかも三名ともの勝利にも貢献した点も共通。

宇宙海賊バルバン・・・宇宙を荒らして財宝を強奪しては星を破壊する荒くれもの繋がり。しかし凶悪さはこっちが上。

デスガリアン・・・ギャグ要素を抜き取ったボーゾックと言える外道集団。

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