ピクシブ百科事典は2024年5月28日付でプライバシーポリシーを改定しました。改訂履歴
編集者:C
編集内容:恨吾峰を追加

概要

霹靂布袋戲」シリーズの第69作目、全20章。

2017年10月に公開され、物語は前作「霹靂天命之仙魔鏖鋒II斬魔錄」に続く。

霹靂布袋戲」シリーズの主人公である素還真が化身も含め、一切登場していない作品である。

このタグに登録したイラストは数少ないため、

イラスト検索時は登場人物の名前で検索することがおすすめ。

作品解説

タイトルの前半は過去作「霹靂天命」からとったもので、「戰禍邪神」は単体で八歧邪神を指すが、次回作で詳しい意味がようやく判明する。

次回作「霹靂天命之戰禍邪神Ⅱ破邪傳」と合わせて「戰禍邪神」シリーズと呼ばれ、本作はその前編である。公式では前作と前々作「仙魔鏖鋒」と合わせて、四つの作品を「霹靂天命」シリーズとも呼ばれる。

天邪八部眾たちの復活から、邪神の封印を解放するところまで描く。八歧邪神東瀛出身のことから、東瀛ゆかりの和風要素が所々見られる。素還真は本作に登場しないが、現存する彼の弟弟子や義弟たちが同時に出場する作品である。

青陽子が十数年ぶりに主要人物として再登場する部分も、作品の見どころの一つ。

あらすじ

人覺の陰謀により、天跡君奉天など、中原正道の重鎮が命を落としていき、一頁書も身動きが取れなくなった。そんな中、天邪八部眾たちが次々と姿を現し、苦境神州の各地に封印された八歧邪神龍首を解放すべく、中原で戦乱を繰り広げる。雲徽子談無慾ら中原正道が、神州を守るべく、八部眾に対抗する。

道武王谷にて、龍首の解放を阻止する劍子仙跡劍非道。その矢先に、八部眾の一人・收萬劫青陽子と共に現れる。八部眾に加担し、龍首を解放した青陽子は、武林に新たな変化をもたらす。

邪神の体が封印された示流島にて、蝴蝶君が家族を救うべく、邪獄明王率いる勢力に立ち向かう。邪神と対峙する莫召奴、莫召奴の姿をまねる謎の人物「御天者」。各地にて、邪神の復活を巡る戦いが始まる。

一方、西武林では劍族と鬼族の因縁により、謎の勢力「閻羅鬼獄」も密かに動き出す……。

主な登場人物

青陽子

道教組織「聖龍口」の主。

收萬劫と共に行動し、八部眾に加担する。

その真意は果たして……。

雲徽子

雲海仙門の仙人。

「斬魔錄心法」の剣技で、武林各地に潜む龍首の消滅に力を尽くす。

談無慾

月才子の異名を持つ賢人。

邪神復活を止めるべく、武林各地に奔走する。

劍子仙跡

三先天の道教先天。道教の強者を巡って、收萬劫と戦いを繰り広げる。

收萬劫

天邪八部眾の一人「阿修羅王」。青陽子と共に龍首の解放を行う。

道教を中心に動き、その強さで劍子仙跡らを圧倒する。

蝴蝶君

北域一の刀客。示流島で遭難する家族を救うため、劍隨風と共に邪獄明王と戦う。

莫召奴

東瀛出身の美青年。示流島の天照神社に囚われ、八歧邪神の魂と対峙する。

繫雪衣(けいせつい)

西の儒教組織「一筆春秋」の剣士。

姑蘇還劍との出会いで、劍族と鬼族の因縁に関わっていく。

邪神陣営

本作の主な敵。邪神復活のために行動する。

天邪八部眾(てんじゃはちぶしゅう)をはじめとする八歧邪神の部下たち。

天邪八部眾の詳しい紹介は、用語にて説明する。

奈落川(ならくせん)

八歧邪神の側近である忍者。またの名は御天者(ぎょてんしゃ)。

莫召奴をさらい、彼の姿をまねて活動する。

示流島の神社から、八部眾の指揮をとる。

鸑變迦羅(がくへんから)

天邪八部眾の一人「末邪王」。骨の翼を持つ刀使い。

各地を奔走する中で、自分の息子・小樂と再会する。

闇禘(あんてい)

天邪八部眾の一人「御邪王」。闇の結界と妖獣を使いこなす術者。

仲間の復活と龍首の解放を積極的に行う。

馭能天(ぎょのうてん)

天邪八部眾の一人「競邪王」。收萬劫の親友で、刀を武器とする戦士。

前作で一度死亡するが、魂が恨吾峰に憑りつき、乗っ取ろうとしている。

鬼麒主(ききしゅ)

天邪八部眾の一人「鬼龍王」。骨の扇を持つ陰険な策士。

息子の玉離經を仲間に引き入れようとする。

蚩羅(しら)

天邪八部眾の一人「夜叉梟王」。マスクをかぶる梟雄。

白川凌花と歪んだ恋愛関係を持つ。

邪獄明王(じゃごくみょうおう)

天邪八部眾の一人「邪獄明王」。他の八部眾と違い、示流島を中心に活動。

邪神復活のために蝴蝶君の家族をさらい、生け贄にしようとする。

神愆

天邪八部眾の筆頭「眾天邪王」。

天跡の死体に憑りつき、乗っ取ろうとしている。

一部シーンのみ姿が見られ、本格的に登場するのは次回作から。

德風古道

(とくふうこどう)

大規模な儒教組織。繫雪衣が所属する「一筆春秋」もその支部にあたる。

龍首を保有しており、襲いかかる八部眾と戦う。

玉離經

德風古道の主事。フランクな性格。

実の父・鬼麒主の復活に動揺する。

俠儒無蹤(きょうじゅむしょう)

德風古道上層部「昊正五道」の侠儒。剣術を得手とする侠客。

動揺する玉離經を助ける心強い味方。

御鈞衡

德風古道上層部「昊正五道」の法儒。君奉天の役目を引き継ぐ。

法儒の就任から、慕靈風と距離が縮めていく。

慕靈風(ぼれいふう)

德風古道北支部の主。おおらかな女剣士。

もう一つの肩書が「昊正五道」の鳳儒・映霜清(えいそうせい)。

正体が御鈞衡に見抜かれ、距離が縮めていく。

皇儒無上

德風古道の皇帝。「昊正五道」の最深部に鎮座する。

保有する龍首を自身が鎮座する場所に移し、暴走を抑える。

劍咫尺(けんしせき)、邃無端

德風古道上層部「昊正五道」の劍儒。劍族出身の兄弟。

命夫子の役目を引き継ぐ。

示流島

(じりゅうとう)

苦境神州と東瀛の間に存在する島。東瀛の植民地。

八歧邪神の体が封印されており、邪神復活に向けて戦火が起こる。

公孫月古小月

蝴蝶君の家族。示流島で遭難し、後半から邪獄明王に生け贄としてさらわれる。

劍隨風

蝴蝶君の相棒である天然ボケが剣客。

邪獄明王を無力化させる「血闇之力」の能力を持つが、使うたびに命が削られる。

秋山笑英

示流島の君相。示流島を守るため、蝴蝶君らと共に邪獄明王と戦う。

西川龍鳴(にしかわりゅうめい)

示流島一の剣豪。養父から真相を聞き、秋山笑英らと和解。

以降は味方として、蝴蝶君らと共に邪獄明王と戦う。

祖司命(そしめい)

示流島の開国者である陰陽師。秋山笑英の師匠にして、西川龍鳴の養父。

邪獄明王を倒すために奮戦する。

精靈天下

(せいれいてんか)

精霊たちの組織。前作で蚩羅の攻撃を受けたことから、天邪八部眾と関わるようになる。

步軍殤(ほぐんしょう)

精霊天下の若き獣王。蚩羅を追って中原に入る。

碧雪妍と行動をともにしながら、一頁書の様子に関心を持つ。

碧雪妍(へきせつけん)

精霊天下聖脈の姫。わがままな食いしん坊。

步軍殤と行動を共にするうち、徐々に心が惹かれていく。

御少流(ぎょしょうりゅう)

精霊天下御脈の当主。医術を得手とする。

步軍殤と碧雪妍の関係を応援する。

中原武林

無限恨

幽界聖族の青年。優れた瞳術の持ち主。

「殉道之眼」の能力で、各地に隠された龍首を見抜く。

恨吾峰(こんごほう)

啟示國度の英雄。孤高な刀使い。

馭能天の魂に憑りつかれ、体が乗っ取られるが……。

淒城(せいじょう)

白い笠をかぶる謎の侠客。葉小釵の技「活殺留聲」を使いこなす。

一族滅亡の因縁から、步軍殤に挑む。

飄撇浪子(ひょうへつろうし)

「玻璃救星(はりきゅうせい)」の二つ名を持つ道楽者。

未知と出会い、行動を共にする。

幽界と何らかの関わりがあるようだが……。

用語

龍首(りゅうしゅ)

邪神復活の要件の一つ。本作のキーワード。

かつて八歧邪神が戦いに敗れた際、剣士たちに切り取られた八つの龍の首。その首は苦境神州に持ち帰られ、各地に封印された。邪気を放っており、解放すれば邪神の復活につながる。破壊が難しく、特定の技でないと消滅できない。

本作に登場しない疏樓龍宿の敬称と無関係である。

八歧邪神

東瀛百妖巻に登場する最強の妖怪で、八つ首を持つ邪竜。通称「邪神」。

本作のタイトルに深く関わる。「厄禍」という強大な邪気を駆使し、天邪八部眾を率いて世を乱した。かつての戦いで退治され、体が示流島に封印される。八部眾が次々復活したことで、邪神復活のために動き出す。苦境神州の破滅を目論む。

モチーフは日本神話のヤマタノオロチ

天邪八部眾(てんじゃはちぶしゅう)

八歧邪神の部下にして、本作の主な敵。「天邪眾」、「八部眾」とも呼ばれる。

一度死亡しても「邪魂策王」の能力で他人の体を乗っ取り、復活することができる。

第一章のプロローグでは、八人の存在が少し紹介される。

モチーフは仏教の「八部衆」。

名称肩書き読み方立ち位置
神愆眾天邪王しゅうてんじゃおう八部の勇
鬼麒主鬼龍王きりゅうおう八部の智
鸑變迦羅末邪王まつじゃおう八部の厲
闇禘御邪王ぎょじゃおう八部の闇
馭能天競邪王きょうじゃおう八部の残
邪獄明王邪獄明王じゃごくみょうおう八部の暴
蚩羅夜叉梟王やしゃきょうおう八部の雄
收萬劫阿修羅王あしゅらおう八部の艶

関連記事

編集者:C
編集内容:恨吾峰を追加