概要
『えいがのおそ松さん』に登場するゲストキャラクターで、6つ子達の同級生の1人。後述の展開により先行上映会で配布されたパンフレットや公式HPでは未登場で、完全版のパンフレットのみに詳細が記載されている。
冒頭の同窓会で、チョロ松はトト子からこの同級生が出席していない事を知るが......?
「やっぱり来てないねぇ・・・」
「来てない?誰が?」
「高橋さん」
「高橋さん?・・・?」
「会えると思ったんだけどなぁ」
※この先は、本編に関する重大なネタバレが含まれております。閲覧の際には充分ご注意下さい。
写真の中に写し出せなかったもの(ネタバレ注意)
「またいつか、何処かで会えると良いな。
最後にもう一回だけ。松野くん、皆、ありがとう。
さようなら。 高橋のぞみより」
CV:佐藤利奈
何処か天然でマイペースな一面があるものの根は心優しい女の子で、実は卒業式の前日に6つ子達へ手紙を宛てた人物である事が中盤で明らかになった。封筒にあった差出人は苗字だけで、作中では主に"高橋さん"と呼ばれている。
過去のトト子によると、高3の時はおそ松と一松と同じクラスだった模様(なお、それ以前の学年のクラスはクレジットから推測すると高1は6つ子全員、高2はチョロ松&十四松&トド松(作画担当の一人・渡邊葉瑠のツイートから判明)と同じだった可能性が高い)。
彼女は高校の頃から6つ子達に興味や好意を密かに抱いていたが、内気で自ら話しにいく機会が殆ど無かった上に卒業後にはとある事情で"遠い所"へ行かなければならない事になっていた。そこで、赤塚区を去る前に今までの感謝やとある願いを綴り"松野くん"へと宛名を記した手紙を松野家の扉の間に挟み、いつか彼らがその内容を読んでくれる事を心から待ち詫びていた。
しかし、当時は卒業式の後に6つ子達の間で起きた大喧嘩がきっかけで手紙が失われてしまい、その意図は知られる事が無いまま終わってしまった。
元の時代に戻るには彼女の手紙が鍵になる事を確信した大人の6つ子達は、高校生のトト子や女子の同級生達からある程得た情報から当時の自分達からその手紙を先に回収して中身を見る事を決意する。そして、翌日の卒業式では大喧嘩をしてしまった18歳の自分達の前に"黒歴史予防お兄さん 思春期バスターズ"として乱入し、彼らからの激しい抵抗や世界の崩壊に遭いながらも何とかゲットする事が出来た。
しかし、その手紙には肝心の内容が書かれていない白紙だったという予想外の事態と一松の考察からそもそも当時に誰も読まなかった時点で内容は分からないままである事が判明し、謎のままで終わるしかないというオチになりかけた。だが、6人の前に何度も現れては寄り添っていた黒猫が彼女の家まで導くフォローをした事によって、紆余曲折を経て18歳の6つ子達は遂に本人との対面を果たす。
そして、一時は彼女のマイペースさに呆気にとられたものの最終的には記念写真を撮りたいというリクエストを受け入れて、皆で笑顔の1枚を取る事が出来た。
6つ子達が夢から目覚めた頃、街の何処かでは大人になった彼女が思い出の場所を巡りながら手紙の内容を振り返っていた。高校3年間で沢山思い出が出来た事や卒業後には遠い所へ行かなければならない事、いつも面白くて元気な6つ子達が大好きで皆に会えて本当に良かった事......更に、彼女のとある願いは『彼らの思い出の中に私も入れてもらいたい』という本音であった事を。
そして、思い出の高校から去り始めた次の瞬間、自身の名前を呼んでいる聞き覚えのある声にハッとする。思わず彼女が振り返った先には、何と彼女と同じように大人になった今の6つ子達が待っていた。
「ありがとう、高橋さん!!!!!!」
そして、卒業前に手紙を渡してくれた事や最初にうっかりと無くしてしまった事、本来ならお礼を伝えなかればならなかった事も告げ、最初で最後の彼らからの言葉に心を打たれた彼女は涙ぐみながらも満足しながら光の中に消えていった。
一方、赤塚区から遠く離れた地方に戻って来た黒猫が最後に見たのは......ベッドで涙を流しながら静かに眠る彼女の姿と、大切に飾られたあの日の記念写真であった。
余談
- 因みに、本予告でも一瞬だけ彼女が登場しており、更に第3弾のティザーイラストにも上空の何処かに彼女の家が浮かんでいる。
- 6つ子達が活躍した過去の思い出の世界は、記憶が曖昧な所では背景が少しずつドットで消えかかっていたり、人物や動物の顔がへのへのもへじになるという特徴を持っていたが、彼女の顔ははっきりと見えていた。
- 更に、EDクレジットの写真の絵では彼女が時折6人を遠くから見守っているシーンだけでなく、たまに彼らのうち誰かの近くに居るシーンが見られる事から厳密には接点が全くゼロという訳では無かったようだ。つまり、6つ子達は......。
- 完全版のパンフレット内に記載されている藤田陽一監督と松原秀のスペシャル対談によると、彼女は"お客さんの立ち位置に近いキャラクター" "6つ子の動機になる(なら)女の子"として考案し、それを基に浅野直之がデザインしたとコメントしている。
- 2019年11月6日から、『へそくりウォーズ』のガチャで☆4『高橋のぞみ(思い出の世界)』として登場。HPと攻撃力が高い一方で、APがやや高い事から再出撃するまでに少し時間がかかりやすい性能となっている。また、18歳シリーズの味方を強くする補助の性能もある。
- また、同日に☆4『黒猫(思い出の世界)』も実装された。
- 今までのゲストキャラクターは名前か苗字のみのパターンが定例となっていたが、フルネームを持つゲストキャラクターは珍しい事例となっている。
- 『えいがのスタッフ本』では、初期設定で下の名前が"けいこ"だった事が明かされている。