路線概要
1898年に豆相鉄道として開業。以降会社名は変遷を重ね、1957年に伊豆箱根鉄道の路線となった。
路線名は「駿河国」と「伊豆国」を結ぶことが由来だが、現在は旧伊豆国内で完結している。かつて御殿場線下土狩駅が三島駅で、そこに乗り入れていた時代でも、駿河国はかすめる程度であった。
運行形態
普通列車
線内折り返しの普通列車はラッシュ時最短8分間隔、最長12分間隔、日中は15分間隔で運行されている。
三島-修善寺間の直通運転が基本だが、早朝には大場発三島行・修善寺行、最終三島発は大場行の区間運転がある。
使用車両
自社保有車
元西武鉄道新101系。改造工事を西武鉄道系列の西武車両で施工された状態で伊豆箱根入りしている。駿豆線唯一のオールロングシート形式。3両編成2本が在籍する。
2201編成は西武鉄道旧塗装のリバイバルカラー「イエローパラダイストレイン」、2202編成は伊豆箱根鉄道オリジナルカラー。
元々4両編成と2両編成を組み替えて3両編成にしており、余った3両編成は現在、三岐鉄道751系となっている。
地方私鉄には珍しい自社発注車。3両編成6本が在籍し、普通鋼製の第1次型(3501編成~3504編成)と軽量ステンレス製の第2次型(3505編成、3506編成)の2形態が存在する。
3501編成がかつて存在した伊豆箱根鉄道軌道線カラー、3506編成がラブライブ!サンシャイン!!のフルラッピング車両「[[HAPPY_PARTY_TRAIN」となっている。
基本はボックスシートによるセミクロスシートだが、3501編成の中間車のみ転換クロスシートに改造されている。(かつて存在した快速列車向けの改造)
老朽化した1000系の代替として1991年と92年に1編成ずつ、計2編成が製造された車両。車内はオール転換クロスシート車で、快速運転に対応するため、先頭車は片側3ドア、中間車は片側2ドアの特殊なドア配置になっている。
JR東海への乗り入れ計画があったが、特殊なドア配置のためラッシュ時の乗降に難があることなどを理由に計画は頓挫した。このため、7000系は2編成で製造中止、再び3000系を増備することとなった。
なお、2019年1月公開の劇場版ラブライブ!サンシャイン!!に合わせ、2018年12月13日より7502編成がラッピング車両「Over_the_Rainbow号」となって運行されている。当初は2020年3月までの運行予定だったが、新型コロナウイルスの影響によりさよならイベントが延期されたため、2020年7月現在もラッピングされたままである。
- ED32・ED33
駅一覧
●:停車 |:通過
その他
- 各駅に設置されている自動券売機では三島駅連絡でJR線との連絡乗車券が発売されている。一方窓口では東側は常磐線我孫子駅まで、西側は大阪市内までの連絡乗車券も購入できる。この連絡乗車券の取り扱いは芥川龍之介が健在だった1925年頃よりあるらしく、修善寺温泉の新井旅館に行くための手紙に記述がある。
- 全国の鉄道会社に広がった「ハートのつり革」を一番最初に始めた路線でもある。同つり革は所属する10編成のうち1本しかなく、日によって設置車両が変わるのも特徴である。同路線でロケを行ったドラマ「ごめんね青春!」にも登場。
- ドラマ「逃げるは恥だが役に立つ」の修善寺への旅行する話に駿豆線が登場。ロケに使用された車両(3502編成)には、「この座席で撮影しました。」というステッカーが貼られている。
- 沿線に存在する「伊豆・三津シーパラダイス」(伊豆箱根鉄道が運営する水族館)が「ラブライブ!サンシャイン!!」のAqours2ndシングル「恋になりたいAQUARIUM」に登場したことから、「ラブライブ!サンシャイン!!」のラッピング列車が3000系3501編成を対象に2016年4月27日~2018年4月1日まで運行していた。
これは、バスやタクシー、船を含めても沼津・三島地区では最速である。
また4thシングル「HAPPY PARTY TRAIN」のPVに駿豆線が登場したことから、2017年4月8日より3000系3506編成を対象にフルラッピングをしている他、伊豆長岡駅の駅舎にも同曲をモチーフにしたラッピングを施してある。