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複数の鉄道事業者において運用されていた車両形式の一つである。


伊豆箱根鉄道1100系電車編集

微笑みの夏🌻

伊豆箱根鉄道が1989年から1990年にかけて導入した通勤型電車。製造は西武所沢工場

西武鉄道より701系4両編成3本を譲り受けたもので、導入にあたって自社大場工場内で以下の改造を施した。

  1. モハ701形奇数車の床下機器をクハ1701形奇数車に移設し3両編成化
  2. 電動発電機の出力を3両編成に合わせる
  3. 制輪子をレジン製から鋳鉄製に交換
  4. 電気連結器の撤去
  5. ATSを伊豆箱根式ATS(国鉄ATS-S同等品)に交換
  6. 列車無線の変更
  7. 自動放送装置の新設
  8. 車体塗装を赤電色からライオンズブルーと白のツートンカラーに変更

形式名は1100系だが、車番は置換え対象となった1000系のものを踏襲しており、1100番台を附番された車両は存在しない。

1013編成のみ701系初期車を種車としているため乗務員扉の手すりが露出していた。

2008年には1009編成にワンマン運転対応工事が施行されるが、車齢40年を越えて老朽化が著しくなったため、2009年から新101系の譲受車である1300系に置換えられる形で廃車が進み、最後に残った1009編成が赤電色に復刻の上で2011年から引退を記念するヘッドマークを掲出。2012年に運行を終了した。


京阪神急行電鉄1100系電車編集

阪急1010系・1100系

京阪神急行電鉄(現:阪急電鉄)が1956年から1962年にかけて宝塚本線向けに導入した通勤型電車。製造はナニワ工機

同時期に導入された神戸本線向けの1010系電車を基本として、経済性を高めたcM-Tcの2両編成を基本単位として製造され、2両編成を2本連結した4両編成を基本編成として増備されていった。

1000形(初代)の運用実績を反映しWN駆動を採用。基本設計も1000形(初代)に準じており外観上は従来車とさほど変化がなかったため、車内に「この車両は今年の新造車両です」と新型車両であることを宣伝する広告を掲出したとされる。

初期車は2扉ロングシートだったが、1958年に製造された1108以降はラッシュ時の混雑緩和・乗降時間短縮を図り3扉で製造され、1966年以降2扉車も3扉に改造された。

1959年からは乗客増に対応するため、5両編成にするための増結車1140形が製造された。基本の4両編成の梅田方に増結するため、運転台と反対側の連結器も連結と解放が容易な密着連結器で製造され、前面貫通路と幌を接続できるよう合わせた狭幅貫通路で製造された。

1961年には次いで1190形が製造され、1140形と連結して6両編成が組まれた。

1967年から1969年にかけて神宝線昇圧に際し1500V専用化改造を実施。京都線1300系(初代)同様にMM'ユニット化が行われ、cM-Tc+cM-TcからcM-To-M'o-Tcの4両固定編成に改造、中間車の運転台と宝塚方先頭車のパンタグラフは撤去された。

1976年には一部車両の冷房化が実施された。

増備終了時点で1010系と性能がほぼ共通化されたことで共通運用が組まれ、神戸高速鉄道開通後は新開地まで乗り入れたこともある。大阪万博開催時には臨時運用で京都線に入ることもあった。

4M4Tでの8両編成が運行できなかった神戸線では1978年に運用を離脱したが、宝塚線では1986年まで活躍した。

1978年頃から支線に転出。1984年から廃車が始まり、箕面線の1106編成が1989年に宝塚線内でさよなら運転を実施して全車廃車となった。

さよなら運転では8000系との並びも見られた。

1988年に1108編成が能勢電鉄に譲渡され、同社1000系として2001年まで活躍した。


神戸電気鉄道1100系電車編集

鉄面画 神戸電鉄1100系

神戸電気鉄道(現:神戸電鉄)が1969年に導入した通勤型電車。製造は川崎車輛

1965年から導入されてきた同社1000系をベースとし、沿線人口の増加に伴う乗客増加に対応するため電動車の先頭車で付随車の中間車を挟み込む3両固定編成を組む編成の総称。

両先頭車の前方にパンタグラフ、中間車に空気圧縮機と電動発電機を分散搭載しており、電動車のみでの単独走行はできない。

全電動車の1000系と比べ空転の発生率が高いことから空転検知器を設置している。

1972年までに3両編成13本が製造され、最終増備車にあたる1212・1213は800系デ860形の改造編入車である。

1974年からラッシュ時の粟生線で1両を増結して4両運転を実施するため、神戸方先頭車に電気連結器付き密着連結器が装備された。

1977年と1987年に増備された2編成は3扉車となり、1150番台が与えられたことから1150系と呼称されることもある。

さらに1991年に800系の置換えを目的に製造された2本はワンマン運転に対応したほか軸梁式ゴムばね台車KW150形を採用、1500番台が与えられたことから1500系と呼称されることもある。

2001年からは有馬線区間列車のワンマン運転化に伴い全車両のワンマン運転対応工事が施行された。

6000系の導入が始まったことから2000年代から廃車が始まっているが、4両編成1本(1070形1両を増結)、3両編成6本が現役である。

2011年に廃車となった1117が小野市の制御機器メーカーカコテクノス小野工場に保存されている。


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鉄道

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1000系 1200系

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