概要
- 東京都府中市にある京王本線の府中(ふちゅう)駅。
- 広島県府中市にあるJR西日本福塩線の府中(ふちゅう)駅。
- 徳島市国府町にあるJR四国徳島線の府中(こう)駅。
- 京都府宮津市にある天橋立鋼索鉄道の始発である府中(ふちゅう)駅。
本記事では1~3について説明する。
東京都の府中駅
東京都府中市の中心部にあり、大國魂神社の最寄り駅でもある。北口は甲州街道に接している。なお南口側には「旧甲州街道」が通っているので注意する必要がある。(当駅は新旧道に挟まれる形で位置している)
京王ライナーも含む全ての定期列車が停車(※)し、日中は特急電車の退避を当駅で行う。
なお下り京王八王子駅方面の京王ライナーは当駅から先は指定券が不要で乗車が可能となる。
JR南武線・武蔵野線の府中本町駅からは徒歩で乗り換えできるが、距離が700mほどあるため、分倍河原駅が推奨されている。
(※高尾山ハイキング号などの季節臨時列車は通過となる)
地上時代は踏切に挟まれ、駅構内の有効長が限られていたことから、長編成化した列車の取り扱いに苦労していた。踏切上にはみ出した停車中の一部車両の扉を締め切り扱いにしたり、下りホームの待避線を潰して狭隘なホーム面積を強引に稼ぐなど、長編成化していく列車や増え続ける乗客数に対し、高架化が完成するまで数々の苦肉の策でなんとか急場を凌いでいたという。
駅構造
島式2面4線の高架駅。
当駅周辺のみ高架化されており、隣の分倍河原駅や東府中駅は地上駅のままである。
利用状況
利用状況比較表
年度 | 乗降人員 |
---|---|
2008年(平成20年)度 | 89,660人 |
2009年(平成21年)度 | 87,639人 |
2010年(平成22年)度 | 85,993人 |
2011年(平成23年)度 | 85,343人 |
2012年(平成24年)度 | 86,577人 |
2013年(平成25年)度 | 86,933人 |
2014年(平成26年)度 | 85,279人 |
2015年(平成27年)度 | 86,949人 |
2016年(平成28年)度 | 88,100人 |
2017年(平成29年)度 | 90,224人 |
2018年(平成30年)度 | 90,316人 |
2019年(令和元年)度 | 88,769人 |
広島県の府中駅
切り欠き式の1番乗り場(福山駅方面への折り返し)、単式の2番乗り場と島式の3・4番乗り場を合わせた2面4線の駅である。大正3年に建てられた古い駅舎ではあるが現在でも改修しながら使用している。
福塩線の電化区間と非電化区間、及びJR西日本の岡山支社と広島支社の境界であり、全ての列車は当駅で折り返す。かつて構内に電車区があった名残で現在も車庫や留置線が残っており、夜間の車両滞泊などで使用されている。
非電化区間(塩町・芸備線三次方面)に行く列車が朝夕しかないせいもあり、越境利用者は少ない。
下記の府中駅との混同を避ける為、切符には駅名が「(塩)府中」と印字される。
徳島県の府中(こう)駅
徳島市最西端にある高徳線の駅。ここから西は名西郡石井町に入る。明治32年開業当時から使われている小ぶりな木造駅舎が幾度の改修を受けながらも現在も残っている。
当駅が所在する国府町府中は「府中」と書いて「こう」と読むが、これは江戸時代に阿波藩主から「不忠につながるおそれがある」と指摘され、この辺りにかつて存在した阿波国府と「孝」とを引っかけた読み方に変えたという史実に由来する。ちなみに、「国府」と書いて「こう」と読む地名は国内各地に存在する(愛知県に所在する国府駅などの例がある)。
駅構造
相対式ホーム2面2線の地上駅で、2013年からは無人化された。
普通列車のみの停車駅である。