概要
群馬県渋川市の伊香保温泉近くにある八百屋の息子で、藤原拓海の幼なじみにして親友。劇中での表記はカタカナで『イツキ』が多い。
高校在学時は拓海と共に立花祐一が店長を務めるガソリンスタンドでバイトしており、卒業後に正社員となる。
妄想して「くぅ~」と両手を握りながら片足を上げてぷるぷる震えるのがお決まりのポーズで、登場するたびにやっているようなお調子者の三枚目キャラだが、拓海が彼だけに本音を打ち明けることも多い。
初登場時は特徴的な刈り上げが目立っていたが、中盤以降は髪が伸びて全体的に丸みのある落ち着いたヘアスタイルとなった。
誕生日は不明だが拓海と同じく高校3年になってすぐに免許を取得しており、初登場時から欲しがっているくらいハチロク(特にレビン)やクルマ、走り屋への憧れが強い。「ハチロクなんざアウト・オブ・眼中!」とバカにした岩城清次には、いかつい風貌の相手ながらも涙も出るほどの熱い抗議をしたほどだった。
また拓海とともにレビン・トレノでハチロク最強コンビを組むという目標を持っていて、中里毅から拓海へのバトルを申し込まれた際には走り屋として間違えられた嬉しさのあまり、まだ自分のクルマも持ってないのに「秋名のハチロク」のチームメイトと口走ってしまい、窮地に立たされたこともある。
夏休み中に父親の理解と協力を得てそのねんがんのハチロクレビンを購入する事になるが、その際「4代目レビン」とだけ指定して中古車屋に注文したためハチロクではなく低グレードで走行性能がかなり劣るハチゴー(AE85)が届いてしまう。
バイト先でエンジンを見てもらって判明した事もあり、先輩たちに大爆笑されてイジけてしまう。だがまだ自分のクルマを持っていない拓海に羨ましいと慰められ、その夜に拓海がドノーマルのハチゴーで絡んできた妙義ナイトキッズの下っ端たちを蹴散らした事から、ハチゴーでも速く走れることを実感。「このクルマでドラテクを身につけていく」とハチゴーに長く乗り続けることを決意する。
主人公より先に自分のクルマを手に入れており、また先輩の池谷浩一郎率いる秋名スピードスターズにも正式加入したという点は地味ながら快挙と言えるかもしれない。
後にハチゴーはボルトオン(後付け)ターボ化して戦闘力を強化。イツキ自身のドラテクも初めの頃はかなり危なっかしいものだったがヒールアンドトゥをマスターしたりと、少しずつ上達していた。
拓海が強くなるにつれてハチロクコンビの構想はしなくなったようだが、同じレビン遣いの秋山渉に憧れを抱いていることを妹の秋山和美に明かしている。
恋愛希望はないのに学校の女子や沙雪などにモテる拓海をやっかんで泣いたりすることもしょっちゅうであった。
作中では和美と仲良くなってかなり良好な関係にまでなった事があり、アニメでは茂木なつきから沙織という女子を紹介してもらっている。しかし就職で埼玉県に帰った和美にはその後彼氏ができて、最終的に目の前でフラれる。沙織についてはデートの帰りに出くわした庄司慎吾によって軽い単独事故を起こされ、無傷で済んだがトラウマを覚えた沙織とはそれっきりになってしまった。
お調子者であるが異性に対して積極的かつ前向きなイツキの姿勢は上司の祐一も評価しており、「(誠実だが奥手が災いして破局した)」池谷とイツキの性格を足して2で割ればちょうどいいのに」と嘆いていた。
後半のプロジェクトD編では遠征から戻ってきた拓海を労ったり、埼玉や神奈川県での試合にも応援で駆けつけている。
現実に合わせて店名がESSOからENEOSへと代わったが、おなじみのガソリンスタンドに勤め続けている。
体重は19歳時よりも20kgも太っており、結婚して子供もいるが妻が小遣いをくれないほどのかかあ天下らしく、今はMFGレースだけが生き甲斐のような状態である。「くぅ~」と言ってぷるぷる震えるのも相変わらずである。