概要
トランスフォーマーには変形だけでなく複数のロボットが合体する者がいるが、その中でも胴体を構成する一体のロボットに手足に共通のジョイントを持つ4体のロボットが合体する機構を持つ者がいる。これを利用した両手両足の入れ替えが可能な合体方式がスクランブル合体である。
合体パターンにより何通りもの(一番多いのはシーコンズの120通り)形態を持ち、戦況に応じて両手両足を入れ替えることで柔軟に作戦に対応できるという利点を持っているが、アニメではあまりこの設定は活かされておらず、OVA『スクランブルシティ発動編』で行ったのみである。
玩具でも再現可能であり、サイバトロンのキャラなのにデストロンが合体しているといったオレ合体を行う事もできる。
『トランスフォーマー2010』末期の日本において展開された『スクランブル大作戦』キャンペーンでは、サイバトロンにエアーボット、プロテクトボット、テックボットの各メンバーで構成された合体戦士コンペリアンが、デストロンにスタントロン、コンバットロン、テラートロンで構成された合体兵士オボメナティカスが登場し、『超神マスターフォース』の漫画版ではシーコンズのメンバーが全員銃に変形できるという利点を活かして二丁拳銃となり、7体合体する混成合体兵士スクランブル7が登場した。
また、各チームのリーダーは整備基地やカタパルトに変形する事が可能で、都市モードに変形させたメトロフレックスやダイナザウラーに連結して拡張する事が出来るようになっている。
後年の『トランスフォーマースーパーリンク』に登場したスペリオン、ビルドロン、ブルーティカスもスクランブル合体が可能であり、終盤でスペリオンが自らの手足となる4体のドローンを撃ち出してビルドロンを倒し、間髪入れずに襲い掛かって来たブルーティカスに対しては倒したビルドロンの手足を即座に合体させ、反撃に転じている。
2015年に商品展開を開始した海外発の玩具独自シリーズ『コンバイナーウォーズ』(日本では『ユナイトウォリアーズ』として発売)では、かつてのスクランブル合体戦士のリメイクに留まらず、コンボイやサイクロナス(グランドガルバトロン)など、それまで合体能力を持たなかったトランスフォーマーまでもがスクランブル合体が可能な玩具としてリリースされた。
更に合体時には胸部に小サイズのロボットを追加パーツとして装着する事も出来るようになっているが、『ユナイトウォリアーズ』ではこれらの小型ロボットは全て『トランスフォーマーアドベンチャー』のラインナップとして発売され、合体に関する点にも一切触れられていない。
スクランブル合体が可能な部隊
サイバトロン
エアーボット/スペリオン
プロテクトボット/ガーディアン
テックボット/コンピューティコン
コンボイグランドプライム(オプティマスマキシマス)
リンクスマスター(スカイレイン)
デストロン
テラートロン/オボミナス
関連タグ
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