曖昧さ回避
- アメリカ合衆国の漫画家エルジー・クリスラー・シーガーによる漫画。およびその主人公。
- マガジンハウス社(日本)が発行する男性向けファッション雑誌。POPEYE。
- 映画「フレンチ・コネクション」(1971年 監督:ウィリアム・フリードキン)の主人公ジミー・ドイル刑事(演者:ジーン・ハックマン)の通称。
漫画「ポパイ」
水兵(もしくは船乗り)のポパイと、その恋人オリーブ、恋敵のブルートの三人を巡るコメディ作品。
乱暴者のブルートの策略でたびたびオリーブと引き剥がされピンチに陥るが、大好物のほうれん草を食べることで超人的なパワーを引き出し、ブルートを懲らしめるというのがお約束の流れである。
主要人物
※声優はテレビ版1、テレビ版2、1989年大陸書房ビデオ版、2006年DRS社DVD版、2007年IVC社DVD版の順
ポパイ(CV:浦野光 / 高松しげお / 緒方賢一 /肝付兼太/ 長島雄一)
短足で小柄だが、腕の筋肉だけ以上に隆起しており、錨型のタトゥーが彫ってある。温厚でお人好しだが、多少力任せで強引なところもある。
好物はほうれん草で、懐や帽子の中にほうれん草の缶詰を入れていたり、家で栽培していたりする。
オリーブが好きで、同じくオリーブに思いを寄せるブルートとは犬猿の仲。
オリーブ・オイル(CV:京田尚子 / 山本嘉子 / 深見梨加 / すがのえみこ/水谷優子)
ポパイの恋人で、しっかり者だが気が強いところもある女性。えらく細身で決して美人ではないが、ポパイもブルートも彼女に夢中である。
ポパイがだらしない態度をとったりブルートに騙されるとあっさり心変わりしてしまうこともある。
ブルート(CV:熊倉一雄 / 小松方正 / 内海賢二 /川村拓央 /島香裕)
原語版ではブルータス(Brutus)とも。ヒゲヅラで上半身だけ異様に隆起した体格の大男。
オリーブに惚れており、なんとかポパイから横取りしようと画策するが、最後はパワーアップしたポパイにやられてしまう。ほうれん草無しのポパイよりは腕っ節が強いようで、序盤は優勢なことが多い。
ウィンピー(CV:明石一/原田一夫→槐柳二/波多野和俊/鈴木勝美)
太った中年男性。
いつも片手に食べかけのハンバーガーを持っている。ハンバーガーが異様に好きでポパイたちに無心することもしばしば。
犬に似た謎の動物。
目を放した隙に危険な場所へ行き、事件を引き起こすトリックスター。赤子だが賢く、言葉も話せる。
余談
当初、ポパイというキャラクターは1919年12月に発表されたエルジー・クリスラー・シーガー(Elzie Crisler Segar)の漫画「シンブル・シアター(Thimble Theatre)」の脇役キャラクターであり、主人公ハム・グレイヴィ(連載開始当時はホラス・ハムグレイビー)とその恋人オリーブ・オイル、その兄カスター・オイルが中心人物だった。
連載開始から9年ほど経った1929年1月にようやくポパイが登場し、何をやっても不死身なところが受けて一躍人気キャラクターとなり、主役の座と恋人オリーブを瞬く間に奪い去り、現在の『ポパイ』の形になった。
ポパイの好物がほうれん草なのは、「野菜を食べないと強くなれない」と、多くの母親たちが子供の野菜嫌いを更生する際に引き合いに出される。
後年、本当にほうれん草に筋肉増強効果があることが発見された。ただし、ほうれん草にはビタミンAが多く含まれているため、ビタミンAを過剰に摂取すると禿げる危険性もある。
初期のパワーアップアイテムはほうれん草ではなくてキャベツだった。アニメ版では、ほうれん草以前には『ニンニクの香り』。