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概要

ウルトラマンX』に登場する新キャラクター。

ウルトラ超伝説』及び『アンドロメロス』に登場したモルドのリメイクキャラクターであり、同時に『X』の地球へ潜伏したギナ・スペクターと『ウルトラファイトビクトリー』のラスボスを務めたジュダ・スペクターの兄である。

弟と同じく宇宙の歪みから生まれた存在であり、長らくその姿を見た者はいなかった伝説の存在であったという。

弟を倒した因縁の相手とも言えるウルトラマンギンガウルトラマンビクトリーの登場する第13話・14話にゲスト出演する。

外見は頭頂部に生えた湾曲した2本の角など、原典のモルドの特徴を踏襲しつつも、黒を基調とした全身の所々に金色の骨のような装飾がアクセントとして配置されているなど、ジュダ・スペクターと極めてよく似たデザインになっている。原典で使用していた巨大な戦斧バットアックスもしっかり装備している。

軍団を率いて他の星を積極的に侵略しようとするなどの悪辣さを見せた一方で、弟の命を奪ったビクトリーへ復讐するためにわざわざ自ら地球へ赴いたり、ギナと合流した際には「ここに三兄妹が揃わなかったことが残念でならぬ」と発言する等、兄妹思いな性格であることを窺える描写もあった。

痛快!痛快!!」が口癖で、闘いで相手を圧倒している際によく口にしていた。

劇中での行動

  • 第13話

ジュダを倒した相手であるウルトラマンビクトリーショウを狙い、雫が丘に来襲。圧倒的な力でビクトリーを追い込み、『X』の世界の地球に降り立っていた妹ギナからのテレパシーを受け、ショウを拉致して(この時アリサも巻き込まれている)『X』の世界へとやってきた。

そこでダークサンダーエナジーの力を使い自身を強化、自らの率いるグア軍団を宇宙各地から呼び寄せ、宇宙を支配しようとする。その場に居合わせた大地エックスとの戦闘では、エナジーの力による強化やバットアックスを巧みに使いこなした戦いでエックスを圧倒。エックスはエクシードXに強化変身するも、剣での戦いになれていなかったエクシードXをマグマ星人と共に追い詰める。しかし、間一髪のところでビクトリーランサーを取り戻したショウの援護もあり、その場は撤退する。

再び野望のために次元の歪みを発生させグア軍団を呼び寄せようとするが、それを阻止するべく現れたエックス&ビクトリーのコンビとの戦闘を開始する。

ショウの特訓によって成長した大地/エックスと互角の戦いを繰り広げるが、エクシードXには圧倒され「エクシードスラッシュ」を喰らい大ダメージを負った。

それでもまだグア軍団がある、と余裕の態度を崩さなかったが、次元の歪みからはヒカルウルトラマンギンガが現れ、彼の放ったギンガファイヤーボールを喰らって吹っ飛ばされ、さらには「お前の仲間は全部俺が倒してきた」とギンガから通告され、愕然としてしまう。

  • 第14話

ギンガ、ビクトリーナイト、エクシードXの3体を相手に一歩も引かない戦いを繰り広げるも、先のエクシードX戦のダメージもあってかギナの助言で一度撤退する(次元の歪みもギンガ、ビクトリーナイト、エックスの3人の手で修復されてしまった)。

その後、シャプレー星人マーキンド星人から奪い取った情報をもとにXio基地に波動を放ち、研究所内に保管されている全スパークドールズを実体化させ、新たなるグア軍団の結成を企むも、基地にバリアを張られたため失敗。ギナと融合しグア・スペクターへと変貌した。

ウルトラギャラクシーファイト大いなる陰謀

「第2章」にてジュダ・スペクター共々登場。

衛星ゴルゴダにてウルトラ兄弟と交戦。マンジャックのダブル八つ裂き光輪をバットアックスで受け止めゾフィーに斬撃波で反撃すると言った激しい戦いを繰り広げる。

戦いの最中に「アンドロ警備隊を連れてこい」と発言し、ゾフィーを困惑させている(この発言から彼らは別の時間軸からやってきたとタロウは推測している)。

最後はウルトラ兄弟らの力を結集したコスモミラクル光線によって弟共々消滅した。

余談

撮影用のスーツはジュダ・スペクターの胴体を流用しており、頭部のみ新規制作され、その他はカラーリングの変更のみとなっている。その後胴体部分が新たに作られたのか、『ウルトラギャラクシーファイト大いなる陰謀』では2人が並び立つ構図が実現した。

声を担当した宇垣氏は過去にメタルヒーローシリーズやスーパー戦隊シリーズ等の東映特撮に頻繁に出演していたが、ウルトラシリーズへの出演は今回が初となる。

なお、その後、宇垣氏は『ウルトラファイトオーブ』にてレイバトスを演じている。

本編公開に先駆け、ソフビが10月10日に発売(サイバーモルド・スペクターのサイバーカードが付属する)。

監督の坂本浩一は洞窟でのシーンは『仮面ライダーX』のキングダーク、立ち回りは『プロジェクトA』の海賊を意識している。

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