初級インベス
しょきゅういんべす
※メインイラストが通常形態。上記イラストが凶暴態。
概要
ヘルヘイムの森に生息する怪物、インベスの最下級に属する個体。
モチーフは卵や幼虫。全体的に灰色で内部組織は蒼赤緑の3色が確認され、顔もその色によって異なっている。
外見的にはずんぐりむっくりした体型で、一見愛くるしい容姿をしているが、実際には表皮は強大な牙が閉じた状態のものであり、ロックシードで制御されている内は確認できないが、召喚者の手からシードが離れて制御を離れた際に見せる凶暴態に変貌した時にそれが確認でき、その事からも分かるように決して外見通りの生命体ではないことが窺い知れる。
また、ヘルヘイムの森の果実を食べている途中で羽が生え、飛行能力を獲得する(進化あるいは成長)個体なども存在し、そのほかロックシードを摂取すると全く姿が異なる上級インベスへと成長することもある。
ちなみにどの系統の上級インベスに成長するかは3色の体色によってある程度は推測可能である。
その正体はヘルヘイムの森に侵食された世界の生物がヘルヘイムの森の果実を食べ変異した存在であり、ヘルヘイムの果実がより遠くに自らの種子を運ばせるために遺伝子を操作し作り出した怪物であったことが物語の途中で判明し、インベスに襲われた者は爪か何かに付着していた種が体内へと入り込み発芽、宿主の体を蝕むことが発覚する。
当初はインベスゲームでよく呼び出されるだけの存在であったが、次第に、森とこちらの世界を繋ぐ次元の裂け目であるクラックの発生頻度が多発するようになり、どこからとも無く出現しては人々に襲いかかっているようになったため、上記にあるような事例も重なって、その事に恐怖した人々は、このことを事前に予測していたユグドラシル・コーポレーションの情報操作に踊らされた結果、事情を知らない市民は原因はインベスゲームを頻繁に行っていたビートライダーズや彼らが引き起こしていると思い込み、増悪と畏怖の対象となってしまった。
ビートライダーズの中にも初級インベスを利用して暴れるもの、また彼らを隠れ蓑として初級インベスを使用するものなど悪意を持って利用されたケースも存在する。
その後はフェムシンムの侵攻によって地球でも数多くの個体が他の上級インベスとともに出現し暴れまわった。
フェムシンム全滅後も森の侵攻が収まらなかったため数が減ることはなく、最終的には鎧武とバロンの最終決戦に使役される形で参加し…
ちなみに、インベスゲームで召喚された小型の個体が仮面ライダー鎧武に必死に挑んでいる姿は微妙に可愛く見えてくる。
上記のように作中では雑魚敵であり、人々を襲う怪物ではあるのだが、
その見た目の可愛さ(一応当初の予定より怖さを増したそうだが)に加え、
所謂悪意を持った敵ではないこと(元人間の可能性もあるので被害者ともいえる)、ビートライダーズにゲームの駒として使われていた、アーマードライダーやオーバーロードインベスに使役されている、森の中でのんびり食事していたらライダーに襲われた…といった点から少々可哀想な目で見られ、ファンの間ではマスコットのような扱いを受けることも少なくない。特に18話の踊っている姿は必見。
もっとも、作中でも述べられている理由のない悪意であるヘルヘイムの森の尖兵ともいえるため、人間との共存は不可能な敵であることに変わりはないのだが…
本編同様ヘルヘイム内に生息しアナザー鎧武に送り込まれた人間を襲っている(ただ、アナザーライダーの影響で仮面ライダーバロンには変身できない駆紋戒斗が恐らく5年生き延びていた他アナザー鎧武を倒した時にヘルヘイムから帰還したチームバロンも多かったことから積極的には襲っていないのかもしれない)。
アナザー鎧武がヘルヘイムから呼び出して使役することも可能。
しかし、公式サイトの解説において、インベスに似た怪人を出現させ〜とあることからアナザーオーズによる屑ヤミー同様厳密には異なる怪人らしい。
また、他のライダーならばアナザーライダーが誕生すると本来の変身者がライダーの力を失うと同時に怪人も消滅したのに対し、鎧武が消えても鎧武と戦っていた初級インベスは消滅しなかった。
これが歴史が改変されてもヘルヘイムの森は存在するということなのか、本来の変身者が改変の影響を受けても不完全ながら干渉する力を持っていたことに関係するのかは不明。
EP47では他の怪人達と共に再登場。鎧武ライドウォッチが壊れ、鎧武を始めとするライダーがいない状態のまま鎧武の歴史が解放された事で次々と出現し始めた。
『RIDER TIME ジオウVSディケイド』では荒野に点在する学園の周りを徘徊する人食いモンスターとして登場。有料作品という事もあってか、殺人シーンはスプラッタ要素が強めであり、ニチアサの比ではない。
余談
上記の凶暴態だが、初級インベスの可愛らしさ、特に蒼色の個体は顔も可愛らしかったために物語がシリアスさを増していくことで浮いてしまうのではないかとデザインされたものである。
……なのだが、この形態が登場したのはよりにもよって序盤中の序盤第一話の一瞬のことであり、ライダーと交戦すらしていない。