『Axis Powers ヘタリア』におけるオランダは蘭にいさんの項目を参照のこと。
概要
ヨーロッパの北西部にある立憲君主国、ヨーロッパにあるオランダとカリブ海にあるアルバ、キュラソー、シント・マールテンの4つの国でオランダ王国を構成している。
面積約41,000平方キロ、総人口約1,660万人。首都はアムステルダム。ただし、王宮や行政機能はハーグにある。
正式国名はKoninkrijk der Nederlanden(ネーデルラント王国)。「オランダ」は国内のホラント州にちなむもので、ポルトガル経由で伝わった呼び方である。
ネーデルラントは「低い土地」という意味で、広義にはベルギーにかけて広がるライン川下流一帯の低地帯を指す。国土の大半が海面下レベルを含む低地で、干拓によって生み出された土地が多い。低地国との呼び方もあった。
バタビア(バタヴィア)との呼称もあるがこれは古代に暮らしていたバタウィ人から。
南に隣接するベルギー及びルクセンブルクとは歴史的・地理的つながりが深く、「ベネルクス三国」と総称されることがある。3国は何度か同じ国になっているが最終的に分離し、現在の状態になっている。
サッカーの強国の一つ。2010年開催のFIFAワールドカップでは準優勝を果たした。オランダ人のレジェンドやスター選手を数多く輩出している他、スピードスケートも盛ん。
また欧州では例外的に野球が盛んな国家であり、オランダ代表は国際大会でも数多く優勝している。中米のオランダ領キュラソー出身の選手が多く、日本プロ野球のシーズン本塁打記録保持者、ウラディミール・バレンティンもここの出身である。
メキシコと並び世界でも数少ない、野球とサッカーの両方が強豪と呼べる国家である。
大麻の合法化、同性婚を世界で最初に認めた国、安楽死の合法化と非常に開かれた国と知られているがイスラム移民に関してはオランダ語の教育、文化の講習と過去に過激派が事件を起こしたことから放任ではなく積極的に手を打っている。
国民の平均身長は世界でもトップクラスに高い。男性は180cm、女性は167cm
経済
世界屈指の高所得国であり、経済競争力が非常に強い。大国に囲まれているという立地を生かして積極的な企業誘致を行っている。首都アムステルダムは金融業とIT産業が得意であり、第2の都市ロッテルダムはEU最大の貿易港で、その周辺では鉄鋼業・重化学工業が発達している。ハーグには世界最大の石油企業ロイヤル・ダッチ・シェルの本社がある。国全体で酪農と園芸農業も盛ん。
歴史
古代にはゲルマン人が暮らし、後に北部を除く大半がローマ帝国領となった。ローマ帝国崩壊後もゲルマン諸族が暮らしていたがフランク王国に編入され、フランク王国分裂後は中フランク王国→東フランク王国(神聖ローマ帝国)となった。冒頭でも述べた通り低地がそもそも多かったこの地方に中世期の海面上昇が追い打ちをかけ、広大な地域が北海に水没。以降干拓が頻繁に行われるようになった。
以後神聖ローマ帝国領として統治する諸侯の変遷を経てブルゴーニュ公国→ハプスブルク家領となる。
この地域は当時のヨーロッパの中でも高い経済力を誇ったフランドル地方に隣接し、北方のニシンや木材・穀物を扱う交易で反映していた。しかしハプスブルク家による課税および宗教改革以後特に北部地方に広まったプロテスタントへの締め付けに反発し、ついに1581年に当時のスペイン(というよりスペイン王家のハプスブルク家)から独立を宣言、1648年に正式に独立国として承認された。
17世紀前半は東インド(現在のインドネシア等)に勢力を伸ばし海上貿易を支配したが、イギリスにより短期間で覇権を奪われた。
またイギリスとは同君連合だった時期もあった。
1639年から1854年まではヨーロッパの国では唯一日本との外交関係を維持していた。日本においては長崎の出島で交易を行っていた。
フランス革命以後の混乱期に一時フランスに本国が併合されてしまい、出島にあるオランダ商館が世界で唯一オランダ国旗を掲げていたという時期もある。
ナポレオン戦争の後はベルギー・ルクセンブルクを併合したがベルギーは独立戦争で独立され、またルクセンブルクは女性君主を認めなかったため分離し、現在のベネルクス3国になった。
第一次世界大戦では中立を守ったものの貿易が停滞し窮乏した。
第二次世界大戦時には17世紀以来の植民地であった東インド(蘭印)を日本軍に攻略され、戦後紆余曲折を経てインドネシアの独立を認めざるを得なくなった。
そのため戦後しばらく反日感情が残存しており、1971年に昭和天皇がオランダを訪問した際は大バッシングを受けたほか、1991年に元首のベアトリクス女王が公式訪問で来日した際も、これに配慮して晩餐会での挨拶に際し大戦時にインドネシアでオランダ国民が犠牲となったことを言及した。
ただし、挨拶全体としては翌年開業が決まっていた長崎県佐世保市のテーマパーク・ハウステンボス等の現在の良好な両国関係の維持発展に力点を置いたものであった。
戦後はベルギー・ルクセンブルクとベネルクス関税同盟を結んで関係を強化、さらにヨーロッパ諸国との経済統合を目指しEEC→EC→EUに加盟した。
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ジークフリート(Fate)※ネーデルランドの王子