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グリッドマン「なぜ私のために戦う?」

「俺はお前を倒すために生まれ、お前を倒すために生きている!」

「だから!お前を倒すために、俺はお前と共に戦う!!」

CV:鈴村健一

概要

これまでグリッドマンの各種能力をコピーして来たアンチがグリッドマンの姿そのものをコピーし、第二のグリッドマンへと変身した姿。第10回で初登場。

アカネに捨てられたアンチが、己の存在理由を再確認するためにグリッドマンと共に戦う道を選んだ事で変異した姿であり、その姿は色こそ違えどグリッドマンその物。

とどのつまり「怪獣がヒーローの力と姿をコピーした存在」であり、すなわち「グリッドマンの偽物」と言う見方も出来、実際ボラーも「ニセモノだろ?」と呼んでいたがアンチの影の理解者であったサムライ・キャリバーはその解釈を即座に否定している。

「今のアイツは"本物"だ」

そしてこの形態への変身、及び裕太達にグリッドマンを守った騎士として「グリッドナイト」の名を与えられた事を以って、アンチは名実と共に怪獣では無くなった(造り主のアカネ自身は『「心」を持った時点で怪獣ではない』と言っているが、円谷作品には心を持った怪獣が沢山いる(というか本作にも一応登場している)ためノーカウントとする)。

尤も、本人がそれをどう解釈しているかはまだ分からないが。

また、以前はアンチはグリッドマンが現れるかアカネの命令がないと自分の意思で怪獣に戻れなかったが、これ以降は自分の意思で変身できるようになった。

特徴

アンチ怪獣形態とグリッドマンを組み合わせたような姿をしている、と言うよりもプライマルアクセプターの有無と首から下の色以外はほぼグリッドマンと同じ。アンチカラーのグリッドマンと言ったところか。

どちらかというとウルトラマン寄りな顔のグリッドマンと異なり、元々のアンチ怪獣形態のデザインも引き継いでいるためか、尖った耳の様なパーツが側頭部についている他、全身に黄色い網状のラインが走っている。

最大の特徴は怪獣だった時の目の部分を模したバイザー。ただしあくまでバイザーなので、その下にはちゃんとオリジナル同様二つの眼がある。

首から下の形状がグリッドマンとほぼ同一であるならばアシストウェポンとの合体も可能だと思われるが、ヘルメットだけは耳に当たるパーツが干渉する為装着出来ないだろう。

そもそもアンチが怪獣形態の時にアシストウェポンの能力をコピーしている為、このグリッドナイトもその延長線上である為、仮に合体出来なくても独自でアシストウェポンの合体に値する形態に変身する事が可能かもしれない(もしそうだった場合、一々合体する必要性がない為、ある意味ではオリジナルのグリッドマンに勝っている)。

元となった怪獣態アンチやグリッドマン以上にアクロバティックな戦い方をする他、怪獣態には無かった冷静な判断力や分析力も身につけている。

腕を組んで高い所に立つ姿はあの武闘戦士とほぼ同じ。

使用技

グリッドナイトサーキュラー

紫色のエネルギーを八つ裂き光輪のような円形状に収束して放つ斬撃技。技に名前が付いたのは第11回から。

人間時のアンチが使う武器である丸鋸と、アンチの元ネタと思われる忍者怪獣シノビラー、その忍者の代表的な武器である手裏剣をモチーフにしているものと思われる。

また、アカネから生まれ、僕としてアカネの傍に居続けた結果、アカネの感情(悪意)を深く理解するに至っており、初変身時はアカネの悪意を色濃く受け継いだナナシBの奇怪な動きを完全に捉え、命中させた。

第11回では復活したナナシAゴングリーバジャックに対して使用した。

グリッドナイトストーム

グリッドナイトの右腕から放たれる紫色のエネルギー波。

発射手順はグリッドビームと同じだがポーズが逆なだけでなく手はグリッドマンが握り拳にしているに対し、グリッドナイトは手刀にしているなど細かい違いがある。

本編では復活したグールギラスデバダダンの撃破に使用した。

ナイトキャリバーエンド

グリッドマンキャリバーが赤く変化したグリッドナイトキャリバーを用いて放つ必殺の斬撃。

本編では復活したヂリバーを切り裂いた。

ナイト爆裂光波弾

胸の前に生み出した光弾を打ち出す技。

元ネタはカンフーシノビラーの必殺技「シノビラー拳爆裂光波弾」

本編ではフルパワーグリッドマンのグリッドフルパワーフィニッシュと同時に放ちメカグールギラスを倒した。

第6回『この切なさって、なに?』にて登場。

ガウマ以外のガウマ隊のメンバーの抱える問題により息が合わず、ダイナゼノンはおろか、現時点でのダイナゼノンの最強形態であるダイナレックスでさえ本来の力を発揮できずにブルバインに苦戦し窮地に立たされたその時、上空に赤い光が走ったと同時に謎の存在がダイナレックスの前に降り立つ。

蓬「巨人…?」

その巨人の姿はまさしくグリッドナイトであった。

SSSS.GRIDMANと同じくダイナゼノンにも次回予告がないうえ、事前情報もない状態でのグリッドナイトの登場にファンは驚きながらも、歓喜した。

続く第7回『集まった理由って、なに?』では、変身前の姿であるナイトが登場。ブルバインとの再戦ではダイナゼノンと息の合った連携を見せ、ブルバインを撃破した。

第8回『揺れ動く気持ちって、なに?』では、彼の存在にダイナソルジャーが反応してダイナミックキャノンに変形、これを使用して怪獣ザイオーンを撃破した。

合体形態

カイゼルグリッドナイト

『SSSS.DYNAZENON』にて初登場。ダイナゼノンを構成するとサポートメカ・ゴルドバーンと合体した「超合体竜王」

第9回から登場。

コラボ

「お前がグリッドマンの味方なら、俺に力を貸せ!」

戦姫絶唱シンフォギアXD UNLIMITED』とのコラボイベント『夢を唄う英雄』では、風鳴翼と合体し「グリッドナイトギア」として力を貸す。

必殺技は「グリッドナイトサーキュラー」。

グリッドマンがハイパーワールドから本イベントの舞台であるシンフォギア側の並行世界にやってきたのに対し、彼はどのようにしてやってきたのかは不明。風鳴翼の通信機に潜り込む形で劇中世界に現れた。

劇中世界の影響を受け、グリッドマンと同様に彼も実体を持てなくなっており、グリッドマンの宿るパソコンに通信機を接続することで同居することとなった。

また、本イベントではグリッドマンの持つプライマルアクセプターを与える能力を彼も披露している。このアクセプターの色や形状はグリッドマンのものと全く同じであり、彼が"本物"であることを暗示している。

俺が知ってる人間は、そう弱い生き物ではない!一度や二度立ち止まったとしても、歩き出せる!」

終盤の劇中世界の人々を鼓舞する言葉を含め、彼の登場から、このイベントがグリッドマンシリーズ基準でアニメ本編よりも後の時系列であることがわかる。

余談

アレクシス・ケリヴがアカネにアンチの処分を依頼された際、彼はアンチの右目を潰しただけで命は奪わず逃走を許している。

明らかに意図的に逃がしている訳だが、アレクシスの「自分にとって話が面白くなれば良い」という真の目的を考えるならば、そのままどこかへと消えてくれようが、いつか自分たちに歯向かってこようがどちらでも良かったと考えるのが妥当と思われる。

脚本の長谷川圭一は過去にアンチに人間態がある理由について、「アンチはアカネのもう一人の人格であり、その内面であるヒーロー願望そのもの。グリッドマンに強く憧れているが、自分の世界を維持するためには敵視せざるをえない」という複雑な心情が形になったと解釈していた。

ナナシBがアカネの自世界への諦め、絶望の具現化で、町の管理怪獣たるベノラを破壊してしまうような大暴れを見せていた。

しかし逆に言えば、アカネが自分の世界の維持を諦めてしまったがために自分のヒーロー願望を隠す理由がなくなったため、その反映たるアンチも覚醒を促されたと捉える事も出来る。

つまりナナシBがAの中の人なら、このグリッドナイトもまたアンチの中の人だったのだ。

人間を学習するうちに人間に近づいて行ったことの表れか、アカネと別れる頃には人間形態時のアンチの鋭かった目つきは大分柔らかくなっていた。

名前や設定の一部は電光超人グリッドマンで登場が予定されていた、藤堂武史が変身する悪役カーンナイトが、途中で改心する事で誕生する戦士からきてると思われる。

こちらのカーンナイトは武史がグリッドマンのデータを盗んで変身したもので、一部分が青いだけで全身が黒いグリッドマンだった。

17話から登場し、以後グリッドマンと何度か対決した後に26話で改心。プロテクター部分が白くなったグリッドナイトとして戦うという流れが想定されていた。その後は武史を第4クール、もしくは翌年以降の新番組の主人公にするべく伏線となる33話を制作していたものの、4クールも新番組も製作されずお蔵入りとなった。

結局武史がグリッドマンとなる展開は雑誌展開『電光超人グリッドマン魔王の逆襲』に持ち越しとなった。

これにより、登場が想定されていた第17話の登場怪獣はニセアノシラスとなった。カーンナイト/グリッドナイトとはコピー体である点が共通する。