データ
『ウルトラマンコスモス』
第16話「飛ぶクジラ」登場
別名: | 精神寄生獣 |
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身長: | 64m |
体重: | 5万6千t |
出身地 | C1エリア住宅街上空 |
概要
カオスヘッダーがフライホエールジラークと融合した後に立花茜を取り込み、実体化して誕生したカオス怪獣。
悪魔じみた憤怒の形相をした女性の顔を持つクジラの化け物といった感じの容姿をしており、腕から放つ光の鞭で敵を絡めとった後に高圧電流を流し、口からエネルギー光弾や光の矢を連射して攻撃する。
また、怪力の持ち主でもあり、更に茜から発せられる強い怒りのエネルギー(マイナスエネルギー)の影響でウルトラマンコスモスのフルムーンレクトが利かない特異体質まで持ち合わせている強敵である。
なお、茜を取り込んで実体化している為に迂闊に攻撃できないことから、(カオスヘッダーにとっては不可抗力だと思われるが)実体化する為の繋ぎの役割をしている茜が実質的に人質としての役割も果たしているようだ。
怒りのマイナスエネルギーの前にはさしものコスモスも苦戦し、追い詰められて行くが、自身の行為を恥じ反省した野田浩太の説得を聴き茜の怒りが静まると戦意を喪失して動きを止め、最後はルナレインボーを受け茜が切り離されたために実体化する繋ぎを失い消滅した…。
しかし…。
フライホエールジラーク
- 体長:100m以上
- 重量:不明、
- 出身地:C1エリア・光ヶ崎ニュータウン住宅街上空
野田浩太の無神経な言葉をうけ傷ついた、クジラと一緒に泳ぐことを夢見る少女・立花茜の心に憑りついたカオスヘッダーの力で生み出された幻影。
その為実体はないが、彼女の心とリンクしているらしく、茜の怒りと連動して彼女を傷つけたり危害を加えようものなら怒りの形相となって口から破壊光線を発射して攻撃することができる。
また、茜自身もフライホエールジラークと会話できるなどの特殊能力を身に付けている模様。
なお、この事件の後、カオスヘッダーは思わぬ力を得た(コスモスのフルムーンレクトを無効化出来た)事で人間の心や感情といったものに興味を示したらしく、後に様々な人間に憑依して人間の心や感情を研究し更なる力を身に付ける機転となる出来事になったようだ。
余談
脚本を担当した長谷川圭一は、カオスヘッダーを『ウルトラマンA』に登場したヤプール人のような存在と解釈したことから、人間の心に取り憑くという展開を描いたとのこと。
カオス怪獣及び実体化したカオスヘッダーの中では唯一別名が記載されているが、理由は不明である。
小説『超時空のアドベンチャー』では怪獣バイヤーのチャリジャがコスモススペースで捕獲し、「超時空の大決戦」の地球で赤い球を得るための戦力として使役した。(ウルトラマンコスモスが保護しようとした瞬間に掠め取ったと明言している事から、文字通り第16話時点の時代に飛んで捕獲した事が伺える。タイムパラドックスとか起きないのかソレ…)
ウルトラマンダイナと戦い、空中に投げ飛ばされたところにウルトラマンティガが蹴落としたサイコメザードと正面衝突しガルネイトボンバー・シューティングバージョンとランバルト光弾を受け爆散。その後はデーモンギラレス14世への強化に使われた。
彼女が選出されたのは同じ長谷川脚本である点やキングオブモンス同様に人間の想念で実体化した怪獣という共通点からだと思われる。
関連項目
カオスヘッダー ウルトラ怪獣 カオス怪獣 ウルトラマンコスモス
ゼッガー:こちらも長谷川圭一が脚本を担当した円谷作品に登場する怪獣。邪悪な存在の策略により、精神的に孤立した同名の少女を取り込み実体化した点が共通する。
なお、カオスジラークも名前のみではあるが本作第9回に登場した。