「ちょっとした冒険ってやつだな。」
演:高橋光臣
人物像
かつては「不滅の牙」と呼ばれた凄腕のトレジャーハンターだったが、とある任務でハンター仲間の柾木紫郎とキョウコを失ったことからトレジャーハンターを辞め、牧野森男の誘いでサージェス財団に入った。
指を鳴らして「アタック!」と指揮を執り、仲間達が頑張ったら「グッジョブ!」と褒める。
普段は冷静沈着だが、探究心を忘れない一面を持ち、何でも冒険に結びつける(上述のセリフはそれを端的に表したもの)。
指揮能力も高いが、上記のトラウマから仲間を失うことを極端に恐れている。
子供好きだったり、真墨達にいじられ怒ったり、手違いで潜入先の冒険学校に不合格となって意気消沈したり、デメキンに変えられて死にかけたりと、物語が進むごとにギャグキャラ化も進行しつつあり、その最たるものが例のフォームだろう。また、後述のように恋愛には疎い。
対人関係
真墨からは極端にライバル視される反面、絶大な信頼を向けられており、「チーフ」と呼ばれず「明石」と呼ばれているが、彼の成長を心待ちにしている。
サージェス退団後は真墨にチーフを託し、自らは宇宙のプレシャスを探しに行った。
さくらからは、ほのかな好意を寄せられているが、暁自身はそのことにまったく気付かず、最終回でさくらが宇宙プレシャス探しに同行した時も、「お前もプレシャスに興味あるのか?」と返答し、さくらの嘆息を買った。
『VSゲキレンジャー』では、「暁さん」と呼ぶようになったものの、未だに気付いてもらえなかった。
高い能力を持った彼に目を付け、ボウケンジャーにスカウトするも一度は断られる。
菜月や母のメッセージを受け取り、ボウケンジャー入りを決意した彼に元は自分が運用する予定であったサイレンビルダーとボウケンシルバーの装備一択を託す。
なお、桃太郎が生まれた際には彼がおばあさん役で、明石がおじいさん役であった。育成方針は真逆であり、映士が厳しく育てようとする(恐らく怪物退治の家系だった為)一方で、明石はかなり甘やかしていた(小さい頃泣き虫だった為だろうか)。
彼を台座から引き抜いた為、北欧の英雄やブリテンの王よろしく主人と認められる。
主従関係というよりかは主人に非常に懐いた犬のような関係に近い。
明石虹一
劇場版で登場。伝説のUMAハンターで明石の実父。
恐竜絶滅に関する独自論文を提唱しており、その謎を解明するために都市部に突如出現した岩山に調査にやって来た事が「最強のプレシャス」の保護に出向いた明石らと再会するきっかけとなった。ちなみに好物はピーナッツ。
人間の叡智である「プレシャス」を愛する暁とは対照的に彼は人間を「愚か」と評する人間嫌いな偏屈者である為、彼に対してはあまり快く思っておらず、出会う度に反発している。そんな暁の子供じみた一面を揶揄して「ボウズ」呼ばわりする(ボウケンジャーの事は「ボウ・ズンジャー」と呼ぶ)。一応は虹一に育てて貰った事に恩を感じているようで、彼の時計を大事に持っている他、伝説のUMAハンターの通り名に違わず、生身でカースや岩山に蠢く奇怪な昆虫と戦える程ロープ捌きに優れている為、冒険者としての才能は間違いなく彼譲りである事が窺える(服装もモロにインディ・ジョーンズだし)。
先述は人間嫌いと述べたが、その実は「プレシャス」よりも「仲間」(=人間)を宝物だと考えており、仲間を失っても頑なにプレシャスを保護しようとする「物」に執着する人間(=暁)の姿を見て苦言を呈したのが真相であった(それでも前から「人間は愚かだ」が口癖だったようだが)。つまり暁とは違う方向性ではあるものの「人間」を愛してはいたのである。その証左に彼なりに息子の事は愛していたようで、彼の幼少時代の写真を大切に持っており、別れ際の書き置きとして暁に残していった。
名前に赤が入っていた暁と同様に名前に色(「虹」)が入っている。演ずるは和製ドラゴンと呼ばれるアクションスター倉田保昭氏である。
海賊戦隊ゴーカイジャーでは
映画『199ヒーロー大決戦』に登場。ゴーカイジャーにボウケンジャーの大いなる力を託した。
変身能力を失っても、冒険を愛する心までは失くしておらず、登山のガイドをしているシーンも見られた。
冒険者の心
その後日談である第21話「冒険者の心」にも登場。ゴーカイジャーにプレシャス「黄泉の心臓」の回収を依頼した。
劇中では、伊狩鎧にサインを書いたり、バスコが大いなる力を無理矢理奪えることを知って気持ちが先走っていたマーベラスを解き解したりと、当時と変わらぬ姿でファンを歓喜させた。
ラストシーンでは、ゴーカイガレオンを見送りながら、「これでいいんだろ?アカレッド…」と呟き、赤き海賊団の船長が「ボウケンジャー」にも登場したアカレッド本人であることが明かされた。面識のある明石だからこそ言える台詞である。
余談
明石暁の人物像は当時定番になっていた熱血一途な直情型のレッドではなく、昭和から1990年代半ばまでのレッドの人物像に近いのが特徴。
企画段階ではこの人物像に反対するスタッフも多かったが、「従来のような『頼れるレッド』もやっておかないと忘れられる」という理由で決定された。
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最終回のバトンタッチ