CV:金田アキ
演:インパルスガンダム(機動戦士ガンダムSEEDDESTINY)
公式設定
人物紹介
物語の中核となる少年。
劉備ユニコーンガンダム達と旅する中で失っていた記憶を徐々に取り戻す。
怒りの感情が高まると大猿化し、理性が無くなり暴れてしまう。
悟空の中には「沙悟浄」と「猪八戒」と言う別の人格が存在する。
好奇心旺盛で寝ている姿はまるで赤子。
諸葛亮フリーダムガンダムには素直に従う。小さな頃から騎士ガンダムが好き。
悟空本来の戦闘形態では、狒々の化身を模したマスクが頭部に具現化される。
(以上、『SDガンダムワールド』シリーズ公式Twitterアカウントによる「悟空インパルスガンダム」の紹介ツイート1、『SDガンダムワールド』シリーズ公式Twitterアカウントによる「悟空インパルスガンダム」の紹介ツイート2より引用)
概要
本作の主人公の一人であり、EDのスタッフロールでは前作主人公の劉備をさしおいて最初に記載されている。
突如宇宙から赤い流星のような状態で舞台となる劉備ユニコーンガンダムらが住む星へと飛来した謎の少年。ネオワールドのキャプテンシティで暴れまわった後、サージェントヴェルデバスターガンダムに敗れ、そのまま劉備達が住んでいるキングダムワールドに飛来した。
サージェントからは「ノーティライオン」とコードネームが付けられた。
記憶喪失らしく名前以外自分が何者なのかも不明らしい。普段の性格は口数少ない野生児といった感が強く、また自分の分の食事を勝手に食べた劉備に激怒し襲いかかる、懐いた諸葛亮フリーダムガンダムに本人の気持ちや事情にも配慮せず四六時中ついてまわるなど幼い子供のような行動も目立つ(どうやら三蔵と見間違えている模様)。
三蔵に似た諸葛亮とは違い、自分の食事を取った劉備に対しては邪険な態度を取っていたが、大猿である事を知りながらもネオワールドで暴れそうになった自分を制止し、庇おうとしてくれた事で彼にも心を開き始めたのか、警察に捕まって以降は態度が軟化している。
ナイトワールドを訪れてすぐ諸葛亮がダークマスクを被ってしまった騒動の後、沙悟浄の名前を知っているか劉備に問われた際に、「覚えてないけど大事な名前の気がする」と答えるが、頭痛を訴えたためその話は中断された。その際に見た夢で悟空は幼い自分と沙悟浄、猪八戒が一緒に遊んでいる姿を見、目覚めた時には涙を流している。
ナイトワールド王都近くでロビンフッドとの戦闘で変身した猪八戒の姿から元に戻り、気を失っている間に見た過去の記憶らしき光景では、沙悟浄や猪八戒とは別体で、真っ白な施設で三人一緒に暮らしていたようだが、その様子はまるで実験体への扱いにしか見えず、組手のシーンで聞こえた指示の声が三蔵と同じだったこと(というかEDクレジットで三蔵と明記されていた)から彼への疑惑と悟空の出自への不安が高まっている。
そしてその光景の最後に映されたのは、赤い照明に照らされ警報の響く施設内に、猪八戒に変身する前に見た劉備のように、倒れ伏した沙悟浄と猪八戒の姿だった。
悟空が揺さぶっても二人は反応すら返さなかった様子から、おそらく彼らが死亡し何かがあって二人の人格が悟空の中に宿ったと思われる。
ネオワールドでかつて起こした騒動から警察に逮捕され、その危険性から特殊な牢へ収監された際、その状況への嫌悪感から一瞬だけ手術室と研究員らしき光景と白い部屋の覗き窓からこちらを見る三蔵らしき人物が脳裏にフラッシュバックする。
記憶が無い事も含め、ネオワールドで自らが起こした事を知り自分の存在に思い悩むようになる。紆余曲折を経てネオワールドのハロを手に入れた後、劉備たちと共に月を見上げていた時、悟空は思い出した。
自分はあそこから逃げて来た、という事を。
再びナイトワールドに向かう道中、「かつて自分は月に有った刑務所に入れられていた」という記憶を思い出した事を劉備たちに話したが、どうして収監されていたのかどうやって逃げて来たのかはまだ思い出せなかったが、雪原を進む中で吹雪による真っ白な視界と、はぐれない様に劉備たちがバイクに着けたパトランプの灯りによって、以前に夢で見た沙悟浄と猪八戒が倒れ伏す光景の続きを思い出す。
倒れた二人の前でショックを受けていた悟空は、その場に現れた黒く染まった三蔵に似た人物(CV.三木眞一郎)に「お前がやったんだ。」と糾弾される。おそらくはこれによって刑務所に収監されたと思われる。
その時の光景を思い出したショックで当時のことを必死に否定しながら錯乱する悟空は、近づいてきた諸葛亮をその時に自分を責め立てた人物と誤認、高ぶった感情のままに剛猿形態へとなり再び暴走。
劉備の手加減した一撃で鎮静したかに見えたが、猪八戒、沙悟浄シルエットへと変身、猪八戒達は必死に悟空を止めようとするも失敗、狒々の仮面を被った悟空シルエットへと変身。猪八戒の人格を抑え込んで攻撃した時に、一瞬だけダークマスクの力を飲み込んだ信長ガンダムエピオンたちのような眼になっていた。
「自分は宇宙一(の強者)だ」と言い放つ傲岸不遜な言動で劉備たちに襲い掛かるが、ダークマスクの反応によって駆け付け、割って入った曹操ウイングガンダムと佐助デルタガンダムによって阻まれる。
戦闘を観察していた諸葛亮によって狒々の仮面を庇う動きに気づかれ、それを伝えられた劉備と曹操の連携によって仮面を破壊され気を失った。
その翌朝、ようやく正気で対面した曹操との会話で、時折過去の記憶らしき光景が頭に浮かぶがそれが何を意味しているかが解らず、もしかしたら自分は過去に大切な人を手に掛けたかもしれないという恐怖を吐露する。
不安を吐き出した悟空は、曹操から「思い出せないなら忘れたままでいい。今を大事に生きろ」と説き、悟空の苦悩は過去を悔いているからこその物で、彼が贖罪の旅路で得た結論である「悔やんでいる過去を過ちだと思っているならば二度と繰り返さなければいい」と言う事を伝えられる。それを自分が出来るのだろうかと不安がる悟空だが、さらに曹操は今の悟空は劉備と諸葛亮が居るから独りじゃないと教え、二人と共に居ればきっと大丈夫だと励ます。
これによって心境にかなりの変化が出たのか、直後の戦闘シーンで今まで使用しなかった如意棒を駆使し、二つの必殺技を発動させている。
ナイトワールドでの劉備とアーサーガンダムMKⅢの決闘では、劉備の危機に思わず割って入りかけるが、諸葛亮に「ここで手を出せば劉備を信じていないことになる」と言われ、信じているからこそ助けないという行動に困惑していた。
レジーナワールドに向かう道中、夜中に目を覚ました悟空は、三蔵のメッセージを再調査していた所を覗き見てしまい、その中で三蔵が諸葛亮へ向けたメッセージで悟空の存在に言及した時、ついに三蔵こと「お師匠様」について、ずっと一緒だった沙悟浄と猪八戒について、過去の記憶を全て思い出してしまった。
悟空シルエットとなって咆哮する悟空の背後で、月を覆い隠す影、「漆黒の星」がついにその姿を現した。
沙悟浄たちは悟空の内に宿っている自覚があるようで、暴走した彼を止めようと必死に呼びかけていた。
ヒーローズのPVでは「月からの侵略者」というワードが流星として落ちて来る悟空の映像の次に表示されていたが、果たして…。
能力
非常に身軽かつ機敏な動きで縦横無尽に飛び回り、獣のような荒々しい戦い方で相手を翻弄する。如意棒を所持しているが蹴り技を多用したり、尻尾を伸ばし敵を拘束する技能などももっている。また移動用に觔斗雲のような空飛ぶ雲も所持している。なお、「如意棒」は尻尾が変化したもの。
觔斗雲には自動的に動く機能があるようで、ヒーローズ序盤でサージェントの攻撃によって負傷し気絶した悟空は、それによってキングダムワールドまで移動した。
悟空本人の必殺技として、如意棒を巨大化させて薙ぎ払う技「剛猿破岩撃」、脚部ブレードを一時的に沙悟浄シルエットの物へ変化させ、起こした竜巻で敵を切り刻む「断空飛猿刃」を使用する。
剛猿形態
CV:松田修平
悟空が発揮する謎の能力。猿のような仮面のようなものと鍵爪型の武器である「紅蓮爪」を装着し、更に何倍もの大きさに巨大化する。この状態では身軽さはそのまま攻撃力・防御力は見た目通り跳ね上がっているようで、ミサイルランチャーの十字砲火や必殺技級の攻撃を連続で食らっても耐えたり迎撃したりしている。
第1話では劉備が前作での最強形態「龍賢劉備ユニコーンガンダム」でようやく変身解除に持ち込んだが、12話で再び変身した際は手加減した超絶竜破斬で止められた。
沙悟浄インパルスガンダム
沙悟浄シルエットを装備した状態。スピードを生かした足技を得意とする。必殺技は体を高速回転させ脚部ブレードで敵に切りつける「飛猿閃蹴」。
アニメでは関西弁を喋り、性格さえ変わっている。一人称は「ワイ」。
悟空のように諸葛亮を三蔵と見間違えたようだが、彼に懐いた悟空とは逆に怯えるかのような反応を示した。
猪八戒インパルスガンダム
猪八戒シルエットを装備した状態。見た目通りのパワーファイターで巨大な腕を使った技を駆使する。必殺技は腕の装甲から弾丸を打ち込み爪で薙ぎ払う「紅蓮剛爪ハ(漢字は金偏に巴)」。
アニメでは九州訛りで喋り、公式サイトで食いしん坊と書かれている通り、初登場の戦闘直後に空腹を訴えていた。一人称は「オイラ」。
彼も悟空の事を知っており、劉備と諸葛亮が悟空の友達と聞くと友好的な態度になった。悟空らと違って、諸葛亮に対して特に反応はしなかった。
悟空シルエット
剛猿形態で使用している仮面を上記のシルエットで纏う鎧のように装備した姿。
脚部のブレード部分はこの姿になる前から戦闘時に展開したりしていた。11話時点までOPでしか使用していなかった如意棒をメイン武器にして戦う。
公式サイトの解説によれば、内なる力に目覚めた悟空本来の戦闘形態。大きな武器は持っていないが(如意棒は?)近接格闘能力はとても高いらしい。
狒々の仮面はダークマスクと同様に被ると絶大な力を得るが、その代償に我を失ってしまうらしく、作中でも黒い三蔵の声に操られるかのように暴走。仮面によって別人格を宿しているのかこれを破壊されると同時に変身が解除され意識を失った。
ダークマスクが不吉な力としてこのシルエットに反応していた事から類似する能力と思われる。
???
第18話次回予告で公開された、悟空シルエットに沙悟浄、猪八戒シルエットの武装全てを追加したような姿。
いわば全部乗せ形態である。
余談
モチーフは「西遊記」に登場する孫悟空と思われる。その所為か沙悟浄と猪八戒がモチーフのガンダムがそのうち登場するのでは、と考察するファンもいたが結果としては、彼らをモチーフとした人物が登場する形ではなく、演者であるインパルスガンダムの設定の一つの武装換装システムであるシルエットシステムをもとに、悟空インパルスガンダムの装備を変更する形でそれぞれのキャラクターを表現する形となった(沙悟浄シルエット、猪八戒シルエット)。
二人と違って「孫」の字が付いていないのは、ゴ・エリアの孫一家がいるためであろう。
幼少期の回想から、インパルスガンダムの登場した『SEEDDESTENY』のエクステンデットたちを連想した視聴者もいる。
関連タグ
インパルスガンダム(演者となったガンダム。加えて上記にもあるように仲間の再現を、シルエットシステムをモチーフとした武装換装で表現したり、フリーダムガンダム(ストライクフリーダムガンダム)を演者としたキャラクターたちと深い関係性があったりと、原典の要素を見た目以外にもかなり受け継いでいる。加えて言えば、バーサーカー的な気質は、パイロットであるシン・アスカの要素を含んでいる可能性も)
孫悟空(ドラゴンボール):「宇宙から来た存在」「巨大な猿に変身して大暴れ」さらに悟空シルエット時の言動など、『西遊記』の悟空だけでなくこちらの悟空を想わせる要素も散見される。
キングコング:ネオワールドで摩天楼の上に上るシーンは明らかにこれがモデルであろう
破牙丸:赤メインのボディカラーに獣のような形態への変身、尻尾のようなパーツや荒々しい戦い方など似ている要素が多い武者ガンダム。ヒーローズのストーリー自体も登場作品である「武者〇伝3」のオマージュが多い。
ファントム(遊戯王ARC-V):キャラクターとしてのカラーが赤繋がり。体に他者の人格が宿っておりそれぞれが違う戦闘スタイル、その人格たちが肉体の主と幼少期からの親しい間柄だったなどの共通点を持つ。
ドゥエート・ラングラフ、アレルヤ・ハプティズム:ガンダムシリーズにおける多重人格者。
外部リンク
- 『SDガンダムワールド ヒーローズ』公式サイトにおける悟空インパルスガンダムのキャラクター紹介ページ
- SDW HEROES 悟空インパルスガンダム|バンダイ ホビーサイト
- SDW HEROES 悟空インパルスガンダムDXセット|バンダイ ホビーサイト
- 『SDガンダムワールド』シリーズ公式Twitterアカウントによる「悟空インパルスガンダム」の紹介ツイート1
- 『SDガンダムワールド』シリーズ公式Twitterアカウントによる「悟空インパルスガンダム」の紹介ツイート2
『SDガンダムワールド ヒーローズ』キャラクター紹介PV「悟空&劉備&諸葛亮」編