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悟空インパルスガンダムの編集履歴

2021/08/16 08:25:17 版

編集者:駅瀬 虎

編集内容:少し微修正

CV:金田アキ

演:インパルスガンダム機動戦士ガンダムSEEDDESTINY

公式設定

人物紹介

物語の中核となる少年。

劉備ユニコーンガンダム達と旅する中で失っていた記憶を徐々に取り戻す。

怒りの感情が高まると大猿化し、理性が無くなり暴れてしまう。

悟空の中には「沙悟浄」と「猪八戒」と言う別の人格が存在する。

好奇心旺盛で寝ている姿はまるで赤子。

諸葛亮フリーダムガンダムには素直に従う。小さな頃から騎士ガンダムが好き。

悟空本来の戦闘形態では、狒々の化身を模したマスクが頭部に具現化される。

(以上、『SDガンダムワールド』シリーズ公式Twitterアカウントによる「悟空インパルスガンダム」の紹介ツイート1『SDガンダムワールド』シリーズ公式Twitterアカウントによる「悟空インパルスガンダム」の紹介ツイート2より引用)

概要

本作の主人公の一人であり、EDのスタッフロールでは前作主人公の劉備を差し置いて最初に記載されている。

突如宇宙から劉備達が住む星へと飛来した謎の少年。

ヒーローズのPVでは「月からの侵略者」というワードが流星として落ちて来る悟空の映像の次に表示されていたが、果たして…。

本編での主な動向

1話にて墜落先のネオワールド・キャプテンシティで暴れ回った後、サージェントのジャスティスレールガンに敗れ、そのまま劉備達が住んでいるキングダムワールドに飛来(この時サージェントからは「ノーティライオン」とコードネームが付けられた)。

龍賢劉備に敗れて本来の姿に戻ったものの、名前以外を思い出せない記憶喪失になっていた。

普段の性格は口数少ない野生児といった感が強く、また自分の分の食事を勝手に食べた劉備に激怒し襲いかかったり、諸葛亮に懐いて四六時中ついてまわるなど、幼い子供のような行動も目立つ(どうやら三蔵と姿を重ねている模様)。

三蔵に似た諸葛亮と違い劉備に対しては当初邪険な態度を取っていたが、9話で大猿である事を知りながらもネオワールドで暴れそうになった自分を制止し、庇おうとしてくれた事で彼にも心を開き始めたのか、警察に捕まって以降は態度が軟化している。

蘇る記憶と回想

  • 6話

諸葛亮がダークマスクを被ってしまった騒動の後、沙悟浄の名前を知っているか劉備に問われた際に「忘れちゃいけないのに忘れてる気がする」と答えるが、直後に頭痛を訴えた為にその話は中断された。

その際に幼い自分と沙悟浄・猪八戒が一緒に遊んでいる夢を見ており、目覚めた時には涙を流していた。

  • 8話

ロビンフッドとの戦闘後、気を失っている間にも回想が流れる。

その回想では、監視カメラが設置された真っ白な施設で沙悟浄・猪八戒と三人一緒に暮らしており、三蔵の監視の元で修行したり三人でご飯を食べている楽しそうな一面が見られた。

そして回想の最後に映されたのは、赤い照明に照らされ警報の響く施設内で倒れ伏した沙悟浄と猪八戒の姿

悟空が揺さぶっても反応を返さなかった様子から、おそらく何かによって彼らが死亡した後、二人の人格が悟空の中に宿ったと思われる。

  • 9話~11話

キャプテンシティでかつて起こした騒動から警察に逮捕され、その危険性から特殊な牢へ収監された際、その状況への嫌悪感から一瞬だけ手術室と研究員らしき光景、そして白い部屋の覗き窓からこちらを見る三蔵らしき人物が脳裏にフラッシュバック。

記憶が無い事も含め、ネオワールドで自らが起こした事を知り自分の存在に思い悩むようになる。

そんな時一緒に行動する事になったアルセーヌの言葉を聞いた時は、優しい笑顔の三蔵に撫でられていた光景が脳裏をよぎっていた。

紆余曲折を経てネオワールドのハロを手に入れた後、劉備たちと共にを見上げていた時、悟空は思い出した。

自分はあそこから逃げて来た、という事を。

  • 12話

再びナイトワールドに向かう道中で「かつて自分は月に有った刑務所に入れられていた」という記憶を思い出した事を劉備達に話したが、どうして収監されていたのか・どうやって逃げて来たのかはまだ思い出せなかった。

しかし雪原を進む中で吹雪による真っ白な視界と、はぐれない様に劉備たちがバイクに着けたパトランプの灯りによって、以前に夢で見た沙悟浄と猪八戒が倒れ伏す光景の続きを思い出す。

倒れた二人の前でショックを受けていた悟空は、その場に現れた黒く染まった三蔵に似た人物(CV:三木眞一郎)に「お前がやったんだ。」と糾弾された(おそらくはこれによって刑務所に収監されたと思われる)。

その時の光景を思い出したショックで当時のことを必死に否定しながら錯乱する悟空は、近づいてきた諸葛亮をその時に自分を責め立てた人物と誤認、高ぶった感情のままに剛猿形態へとなり再び暴走。

劉備の手加減した一撃で鎮静したかに見えたが、猪八戒シルエット・沙悟浄シルエットへ何度も変化した(沙悟浄と猪八戒は悟空の内に宿っている自覚があるようで、この時は暴走した悟空を止めようと必死に呼びかけていた)末に狒々の仮面を被った悟空シルエットへと変身。

猪八戒と沙悟浄の人格を抑え込み、「自分は宇宙一(の強者)だ」と言い放つ傲岸不遜な言動で劉備達に襲い掛かる(この時一瞬だけダークマスクの力を取り込んだ信長のような眼になっていた)が、ダークマスクの反応によって駆け付け割って入った曹操佐助によって阻まれる。

戦闘を観察していた諸葛亮によって狒々の仮面を庇う動きに気づかれ、それを伝えられた劉備と曹操の連携によって仮面を破壊され気を失った。

  • 16話・17話

翌朝ようやく正気で対面した曹操との会話で、時折過去の記憶らしき光景が頭に浮かぶがそれが何を意味しているかが解らず、もしかしたら自分は過去に大切な人を手に掛けたかもしれないという恐怖を吐露する。

不安を吐き出した悟空は、曹操から「思い出せないなら忘れたままでいい。今を大事に生きろ」と説き、悟空の苦悩は「過去を悔いているからこその物で、悔やんでいる過去を過ちだと思っているならば二度と繰り返さなければいい」と言う、彼が贖罪の旅路で得た結論を伝えられる。

それを自分が出来るのだろうかと不安がる悟空だが、さらに曹操は「今の悟空は劉備と諸葛亮が居るから独りじゃない」「二人と共に居ればきっと大丈夫だ」と励ました。

これによって心境にかなりの変化が出たのか、直後の戦闘シーンで今まで使用しなかった如意棒を駆使し、二つの必殺技を発動させている。

ナイトワールドでの劉備とアーサーガンダムMk-Ⅲの決闘では、劉備の危機に思わず割って入りかけるが、諸葛亮に「ここで手を出せば劉備を信じていないことになる」と言われ、信じているからこそ助けないという行動に困惑していた。

明かされた過去、そして悲劇

そして18話・19話。

レジーナワールドに向かう道中…夜中に目を覚ました悟空は、三蔵のメッセージを再調査していた所を覗き見てしまい、その中で三蔵が諸葛亮へ向けたメッセージで悟空の存在に言及した時………

ついに三蔵こと「お師匠様」について、ずっと一緒だった沙悟浄と猪八戒について、過去の記憶を全て思い出してしまった。

悟空が語る過去の記憶。

かつての悟空は劉備達の世界とは別の星で、凄まじい力を持ち各地で騒動を起こしていた子供(おそらくは孤児)だった。

ある研究所に拘束され、その危険性から更に厳重な施設に移送されそうになるが、その研究所の所長である三蔵によって同様に保護されていたと思われる沙悟浄と猪八戒の二人と出会う。

当初は劉備達と出会った時のように寡黙だったが、二人と戦ったのを切欠に仲良くなり、その暫く後に三蔵が保護者となって沙悟浄・猪八戒と共に宇宙を旅していた。

初めの内は船を襲ってきた相手を徹底的に倒してしまい、それに怒った三蔵によって罰として船の倉庫に閉じ込められて力の在り様を諭される事があった。

三蔵の事は最初は呼び捨てにしていたが、様々な経験を経て他の二人と共に「お師匠様」と呼ぶ様になったようだ。

それからかなり経った後、ある星で牛魔王率いる悪人たちに囚われた三蔵たちを救い、悟空の力に目を付けた牛魔王から自分と手を組めと誘われるが、悟空は最初に三蔵から教わった「力とは、強さとは弱きものを守るためにある」という力のあり方を告げ、誘いを拒み牛魔王を打倒する。

その様子に安堵した三蔵から「いずれ私の元を卒業する日も近いでしょう」と告げられ、これからも様々な人々と出会い、絆を育む事を教えられる。

しかしある時……気が付くと周囲には倒れ伏した沙悟浄と猪八戒、破壊された船と傷ついた三蔵の姿。

三蔵に駆け寄ろうとした悟空はネオワールドの警察に似た集団とそれを率いた黒い三蔵のような人物によって捕らえられ、月の刑務所に収監される。

呆然と過ごしていた悟空の元に現れた黒い三蔵は、かつて本物の三蔵が教えた言葉を囁き、更に「誰かを守りたいと思ううちは決して強くなれない、強くなりたいならば大切な友達を作りそれを消し去ればいい」と告げる。

そして更なる強さを求め、悟空は月の刑務所から脱走し劉備達の星にやって来たのだった。

上記の記憶を劉備たちに語り、黒い三蔵からの言葉通りに悲しみと苦しみを消し去り強くなるために、自分の事を友達だと言った劉備を消し去るべく、無抵抗の彼を甚振る悟空。

黒い三蔵に囚われる前に見た三蔵と同じように自分に手を伸ばす諸葛亮の制止も虚しく、悟空の爪は劉備の体を貫いた。

しかし涙を流す悟空の胸に去来したのは、かつて以上の苦しみと悲しみ。

劉備を消して強くなったと思ったのに、涙が止まらなかった。

そんな時僅かに意識を取り戻した劉備は、悟空に「本当の強さは大切な人達を、友達を守りたいと思う気持ちが何よりも強い」と教え、「俺を殺す事で今の悟空の心が失われるなら、何があっても生きてやる」と宣言し意識を失う。

その劉備の想いを受け、黒い三蔵に掛けられた呪縛が解かれたかの様に………朝日の中、悟空は元の姿に戻るのだった。

疑惑

今回明らかとなった悟空の記憶だが、この記憶には

・「沙悟浄と猪八戒の死が研究施設で起きていて、黒い三蔵がそれを糾弾していた」という過去の回想と矛盾している

・沙悟浄と猪八戒の人格と能力が何故悟空の中に存在するのかが説明されていない

といった不審な点もある。

牛魔王撃破後の様子を見ていた時や刑務所内で悟空に囁いていた時の黒い三蔵の瞳は司馬懿のように赤く光っており、所々にノイズが走る描写から見ても黒い三蔵に過去の記憶を書き換えられた可能性が有り、この記憶が本当に正しい物なのかは疑わしい。

能力

非常に身軽かつ機敏な動きで縦横無尽に飛び回り、獣のような荒々しい戦い方で相手を翻弄する。

如意棒を所持しているが蹴り技を多用したり、尻尾を伸ばし敵を拘束する技能などももっている(なお如意棒は尻尾が変化したもの)。

また移動用に觔斗雲のような空飛ぶ雲も所持している。

觔斗雲には自動的に動く機能があるようで、ヒーローズ序盤でサージェントの攻撃によって負傷し気絶した悟空は、それによってキングダムワールドまで移動した。

悟空本人の必殺技として、如意棒を巨大化させて薙ぎ払う技「剛猿破岩撃」、脚部ブレードを一時的に沙悟浄シルエットの物へ変化させ、起こした竜巻で敵を切り刻む「断空飛猿刃」を使用する。

剛猿形態

CV:松田修平

悟空が発揮する謎の能力。

狒々のような仮面鍵爪型の武器である「紅蓮爪」を装着し、更に何倍もの大きさに巨大化する。

この状態では身軽さはそのまま攻撃力・防御力は見た目通り跳ね上がっているようで、ミサイルランチャーの十字砲火や必殺技級の攻撃を連続で食らっても耐えたり迎撃したりしている。

第1話では劉備が前作での最強形態「龍賢劉備ユニコーンガンダム」でようやく変身解除に持ち込んだが、12話で再び変身した際は手加減した超絶竜破斬で止められた。

沙悟浄インパルスガンダム

沙悟浄シルエットを装備した状態。

スピードを生かした足技を得意とする。必殺技は体を高速回転させ脚部ブレードで敵に切りつける「飛猿閃蹴」。

アニメでは関西弁を喋り、性格さえ変わっている。一人称は「ワイ」。

悟空のように諸葛亮を三蔵と見間違えたようだが、彼に懐いた悟空とは逆に怯えるかのような反応を示した。

猪八戒インパルスガンダム

猪八戒シルエットを装備した状態。

見た目通りのパワーファイターで巨大な腕を使った技を駆使する。必殺技は腕の装甲から弾丸を打ち込み爪で薙ぎ払う「紅蓮剛爪ハ(漢字は金偏に巴)」。

アニメでは九州訛りで喋り、公式サイトで食いしん坊と書かれている通り、初登場の戦闘直後に空腹を訴えていた。一人称は「オイラ」。

彼も悟空の事を知っており、劉備と諸葛亮が悟空の友達と聞くと友好的な態度になり、悟空らと違って諸葛亮に特に反応はしなかった。

悟空シルエット

剛猿形態で使用している仮面を上記のシルエットで纏う鎧のように装備した姿。

脚部のブレード部分はこの姿になる前から戦闘時に展開したりしていた。11話時点までOPでしか使用していなかった如意棒をメイン武器にして戦う。

公式サイトの解説によれば、内なる力に目覚めた悟空本来の戦闘形態。大きな武器は持っていないが(如意棒は?)近接格闘能力はとても高いらしい。

狒々の仮面はダークマスクと同様に被ると絶大な力を得るが、その代償に我を失ってしまうらしく、作中でも黒い三蔵の声に操られるかのように暴走。仮面によって別人格を宿しているのかこれを破壊されると同時に変身が解除され意識を失った。

ダークマスクが不吉な力としてこのシルエットに反応していた事から類似する能力と思われる。

渾然猴王態

悟空、沙悟浄、猪八戒、3人の力が同時に顕現した姿。パワーとスピードを兼ね備えた完全無欠な戦闘力を誇り、単独で対抗できるものは存在しない。(公式サイトから抜粋)

第18話次回予告で公開された、悟空シルエットに沙悟浄・猪八戒シルエットの武装全てを追加したような姿。

いわば全部乗せ形態である。

余談

モチーフは三蔵たちとの旅の様子からも「西遊記」に登場する孫悟空と思われる。

その所為か沙悟浄猪八戒がモチーフのガンダムがそのうち登場するのでは、と考察するファンもいたが、結果としては彼らをモチーフとした人物が登場する形ではなく、演者であるインパルスガンダムの設定の一つの武装換装システムであるシルエットシステムをもとに、悟空インパルスガンダムの装備を変更する形でそれぞれのキャラクターを表現する形となった(沙悟浄シルエット・猪八戒シルエット)。

二人と違って「孫」の字が付いていないのは、ゴ・エリアの孫一家がいるためであろう。

幼少期の回想から、インパルスガンダムの登場した『SEEDDESTENY』のエクステンデットたちを連想した視聴者もいる。

19話で劉備の胴体を貫いた展開はおそらく『SEEDDESTENY』のインパルスVSフリーダムのオマージュだと思われる。

関連タグ

SDガンダム  孫悟空

インパルスガンダム:演者となったガンダム。上記にもあるように仲間の再現をシルエットシステムをモチーフとした武装換装で表現したり、フリーダムガンダム(ストライクフリーダムガンダム)を演者としたキャラクターたちと深い関係性があったりと、原典の要素を見た目以外にもかなり受け継いでいる。またバーサーカー的な気質は、パイロットであるシン・アスカの要素を含んでいる可能性もある。

野生児 多重人格

孫悟空(ドラゴンボール):「宇宙から来た存在」「巨大な猿に変身して大暴れ」さらに悟空シルエット時の言動など、『西遊記』の悟空だけでなくこちらの悟空を想わせる要素も散見される。

キングコング:ネオワールドで摩天楼の上に上るシーンは明らかにこれがモデル。

破牙丸:赤メインのボディカラーに獣のような形態への変身、尻尾のようなパーツや荒々しい戦い方など似ている要素が多い武者ガンダム。ヒーローズのストーリー自体も登場作品である「武者〇伝3」のオマージュが多い。

ファントム(遊戯王ARC-V):キャラクターとしてのカラーが赤繋がり。体に他者の人格が宿っておりそれぞれが違う戦闘スタイル、その人格たちが肉体の主と幼少期からの親しい間柄だったなどの共通点を持つ。

ドゥエート・ラングラフアレルヤ・ハプティズム:ガンダムシリーズにおける多重人格者。

悟空インパルスガンダムの編集履歴

2021/08/16 08:25:17 版

編集者:駅瀬 虎

編集内容:少し微修正