ベストウイッシュ
べすとういっしゅ
編集の際の注意事項
本作は後述の理由で賛否両論が強い作品であるため、編集合戦が起きやすい状態となっています。ファンの方もアンチの方も過度な賛美や批判の加筆、ユーザー自体への批判は避けるよう心掛けて下さい。また、仮に賛美や批判をする場合にはそのことを踏まえて、自己責任の上で書き込むようお願い致します。
概要
『ポケットモンスター』シリーズを原作としたテレビアニメの1シーズン。
『ポケットモンスター ダイヤモンド&パール』に続き、『ブラック・ホワイト』の発売に合わせ、それまでのキャラクターや舞台を一新してスタートされたシリーズである。
正式名称は、『ポケットモンスター ベストウイッシュ (Pokémon Best Wishes!)』。ゲーム版の『ポケットモンスター ブラック・ホワイト』、『ブラック2・ホワイト2』がモチーフとなっている。海外でのタイトルは普通に『Pokémon Black&White』となっている。
2010年9月23日からテレビ東京系列で放送。2012年より連動データ放送開始。
同年6月21日からは『BW2』(ブラック2・ホワイト2)をモチーフに通称『ベストウイッシュシーズン2』がスタート。ストーリーの詳細はそちらの記事にて。
同年7月1日よりInterFMにて、ポケモンシリーズで久々のラジオ番組となる『Pokémon Radio Show! ロケット団ひみつ帝国』が放送開始。年末まで続いた。
タイトルの『ベストウイッシュ』は、「旅立つ人の幸運を願う言葉」と説明されている。
ちなみにタイトルの『ベストウイッシュ』の"イ"は小さい"ィ"ではない。
「ベストウ『ィ』ッシュ」の方が英語の発音に近いといえども、
これは冒険の舞台となるイッシュ地方とかけている為、わざと大きくしている。
なお、『ベストウイッシュ』の頭文字は『ブラック・ホワイト』のそれと同じBWである。
特徴
原作となる『ブラック・ホワイト』がシリーズの「完全新生」を目指していることに従い、本作では前作『DP』までの作品から大幅なリニューアルを行っている。
具体的な変更点は以下の通り。
- サトシの旅仲間が前2作のゲーム版の女主人公とタケシから、第一期目以来その地方のジムリーダー2人に変更(ただしアニメのアイリスはジムリーダーではなく、普通の一トレーナーという設定になっている)。よって、このシリーズではゲーム本家の主人公(トウヤ・トウコ・キョウヘイ・メイ)は男女共に本編(映画のアバンでも)には一切出演していない。
- 前作から引き続き登場しているキャラクターはデザインが一部変更。特に主人公サトシは瞳のデザインに大幅なアレンジが加えられた。
- ジョーイとジュンサーのデザインが一新、担当声優や手持ちポケモンも変更。
- ロケット団(ムコニャ)の立ち回りが大きく変更。前作までのコミカルなキャラから、クールかつシリアスな悪役然としたキャラに変わり、登場しないエピソードが出てくる等出番が減少した。ただしデコロラアドベンチャー!からは従来のコミカルなキャラに戻っている。
- 第1期では第四世代までのポケモンが一部を除いてほとんど登場しない。
- BGMも刷新し、前作までのBGMはほとんど使われなくなる。
- 初めてシリーズ途中で作品タイトルが変更される。第2期では第四世代までのポケモンの登場が解禁され、前作までのキャラクターの一部も再登場する。
以上の変更の甲斐あって、DPでの問題点であったマンネリを解消することに成功した他、ムコニャの立ち回りを変更したことで、ムコニャが全く介入しない回を制作することの容易化に繋がった。この他、ドンバトルやニャース解雇などこれまで予測できなかった展開も積極的に取り入れられ、DPまでとは違う新鮮なストーリーを多数作り出すことになった。また、バトルシーンの作画も前作よりもクオリティが向上している。
登場人物の設定に関しても、(恐らくシリーズ初と思われる)型破りなヒロイン兼ライバルのアイリスの心の成長や回を追うごとキャラがどんどん濃くなっていったデントや、それぞれに強烈な個性を持つレギュラーポケモン(ツタージャ姐さん・暴れん坊ズルッグ・小悪魔エモンガなど)といった、印象的かつ根強い人気のキャラクターが多数登場しているのも事実(シューティやラングレーなどのライバルたちも結構注目されている)。
その一方で、一部のバトル関連が酷かった事や、原作からのキャラの性格改変も酷かった事に加え、東日本大震災の影響で重要エピソードが封印になり大筋が破綻してしまった(この点については、シーズン2以降のエピソードで軌道修正することになったのだが)こと等から、他のシリーズに比べて本作は著しく低い評価を受けることも多かった。
結果的には賛否両論となったものの、ベストウイッシュを当時見ていた子供の年齢が上がってきている影響もあるのか、ここ最近は再評価の傾向が出て来ている。震災の影響に悩みながらも面白い話を作ることを怠らなかったスタッフの努力についても、評価出来る点と言える。
また、前述のリニューアルのうち比較的批判の無かったもの(サトシ以外の旅メンバーの総入れ替え、ロケット団の出番の無い回の設定等)は、XY以降のリニューアルでも引き続き実施されている。
また2021年には、新無印でアイリスの再登場が決定が決まるとネットで多くのファンが歓喜した。
いろいろ言われているが、今でも根強く愛されているシリーズであることが伺える。しかしその一方で低評価を誇張してニコニコ掲示板などに書き込んだり、いいところを全カットして悪いところだけを切り取ってyoutubeにアップすることやキャラクターやキャストとスタッフの方々に文句を言う等、過度な低評価(場合によっては悪質なマナー違反)をするユーザーもおり、純粋に楽しんでいるファンに対して不快な気持ちにさせてしまうというトラブルも発生していることも事実である。
また、このシリーズから文字フォント(サブタイトル・OP/EDの歌詞)がフォントワークスの「ハミング」に統一されつつある。
登場人物
その他
イッシュゲストを参照。
主題歌
オープニングテーマ
- 「ベストウイッシュ!」(BW1話 - BW84話)
歌:松本梨香 作詞:戸田昭吾 作曲: たなかひろかず
- 「やじるしになって!」(BW85話 - BW108話)
歌:松本梨香 作詞:戸田昭吾 作曲: たなかひろかず
- 「やじるしになって!2013」(BW109話 - BW122話)
歌:松本梨香 作詞:戸田昭吾 作曲: たなかひろかず
- 「夏めく坂道」(BW123話 - BW143話)
歌:ダイスケ 作詞:ダイスケ・田中秀典 作曲:ダイスケ・田中秀典
エンディングテーマ
- 「心のファンファーレ」(BW1話 - BW25話)
歌:奥井亜紀 作詞:BWプロジェクト 作曲:田代智一
- 「ポケモン言えるかな?BW」(BW26話 - BW60話)
歌:つるの剛士 作詞:戸田昭吾 作曲:たなかひろかず
- 「七色アーチ」(BW61話 - BW78話)
歌:奥井亜紀・江崎とし子・あきよしふみえ 作詞:ピカチュウPJ-2012 作曲:江崎とし子
- 「みてみて☆こっちっち」(BW79話 - BW108話)
歌:ももいろクローバーZ 作詞:戸田昭吾 作曲:たなかひろかず
- 「サクラ・ゴーラウンド」(BW109話 - BW122話)
歌:私立恵比寿中学 作詞:戸田昭吾 作曲: たなかひろかず
- 「手をつなごう」(BW123話 - BW143話)
歌:私立恵比寿中学 作詞:柳達基 作曲:宅見将典