概要
ペルーのアニメーター、Joel_G氏が製作し、Youtubeに投稿しているオリジナルアニメシリーズ。またその主人公の名前。
第1シーズンは、オークションディ、断絶パーティー、Temptation Stairwayからなる。
3作とも日本語字幕およびRASH A1Mによって制作された日本語音声版が存在する。
第2シーズンの1作目はドリームBBQ。ENAシリーズ初のゲーム作品になる予定。
Pixivでは主にENAjoelg、enajoelgENAなどのタグが使われている。
作品解説
一部のキャラクターが音声では英語以外の外国語で話す(英語字幕は付くが、断絶パーティーにおいては一部の内容がまったく乖離している。おそらく意図的なもの)。
グラフィックデザインは懐かしいゲームのようなローポリゴン風。
登場人物
メインキャラクター(第1シーズン)
ENA
胴を除く体の右半分は黄色で滑らかな輪郭、反対側と胴は青色でブロックのように角ばっている。髪は右側がボブで左側はロングヘア。2本のアホ毛が頭の右側の上に浮くように生えている。目の形は右が伏せた半円、左がダイヤ型。普段の瞳の色はどちらも黒。
黒っぽいレーダーホーゼンのサスペンダースカートとベージュのシャツを着ており、これは作者の出身地ペルーの伝統的な女子学生の制服である。黒い靴と黒い靴下を履いており、左はニーハイソックス、右はアンクルソックス。
作者によるとミルクチョコレートの匂いがするらしい。
かなり情緒不安定であり、感情が激しく入れ替わる。
黄色の顔が優位なときは陽気で快活(Happy)、青色の顔が優位な時は悲観的で陰気(Sad)。
感情がどちらかに高ぶると高ぶったほうの感情の顔は白くなり、反対は完全に黒くなる。目の色は高ぶった感情のほうの色に変化する。
黄色が白くなるときは酔っており、青色が白くなるときはとても落ち込んでいる。
ひどく酔っているときは、奇怪で悪魔的と呼べる異形に姿が変わる。その姿も不安定であり、瞬く間にさまざまな色、形をしたものに変わっていく。
完全に悲しくなったときには全身が灰色になり、瞳が顔を覆う手の甲に移動する。
顔のデザインはスペインの画家ピカソの作品「鏡の前の少女」から影響を得たもの。
オークションディと断絶パーティーにおいては、黄色の顔は男性の声、青色の顔は女性の声だったが、誘惑の階段ではそのルールはなくなっている。
トゥロンというお菓子(ビスケット生地に蜜を染み込ませたペルーの伝統料理)が大好き。
Moony
(イラスト左)
ENAの友人。ENAのことをJENA、INAと呼ぶことがある。
月のような見た目の球体。左側に目とふさふさの眉毛、髪の毛らしきものがある。
右側には四角い穴が空いており、内から生えているのか挿しているのか、刺さったのか、よく何かが入っている。
ENAの特質に関しては慣れているのか特に心配した様子を見せることはなく、Sad状態に陥ったENAが嘔吐したときもただ断りなしで吐いたことを注意したくらいだった。
オークションディでENAは彼女とオークション会場に行き、断絶パーティーはENAが彼女の家を訪ねにいく物語である。
Temptation Stairwayの冒頭ではなんとスケートボードを乗りこなす姿を披露。そしてENAと共に“グレート・ルナス”を追うが、早々離脱。終盤に再開するが、グレート・ルナスにより願いを叶えられ、驚きの姿に変貌する。
オークション・デイ
Auctioneer
砂時計の中の犬の競売の司会。赤い法被と黒いズボンを着ており、黄色いネクタイを絞め、頭には黒い帽子、あるいは髪の毛のようなものを乗せている。
小さな人形のような見た目で、実際“手”によってカセットテープと接続されるまでは自ら話すことも動くこともなかった。
競売人らしく饒舌であり、声を張り上げて話す。
Headtombs
オークション会場に集まっていた者たち。口と2本の手がある墓石のような見た目をしている。砂時計の中の犬を落札しようとする。
主催側がオークションの存在を無かったことにしようとしたのか、何体かは雨のように降ってきた大きな岩によって潰された。
断絶パーティー
Guardian Entity
守衛。最初は赤いスライムのようなものにダビデ像の頭のようなものが乗っている見た目だったが、ENAに話しかけられると赤いスライムのようなものを有蹄の機械的な脚に構築した。
脚は右側の2本が黄色、反対が青、腹は黒く、肩と背中の上のホースのようなものは右側が緑、反対がオレンジ。
ENAの外見はコミュニティガイドラインから逸脱しているとして、血液サンプルの提示を求めるもENAに説得され、問題レベルを計算して「黙って安らかに行きなさい」と入館を許可する。
Merci
ENAの友人。
黒いベレー帽を被り、ガクシタルのようなお面をつけている。腕部が濃灰色で胴部が白地に黒の横縞のトップス、濃灰色のズボン、両手には白いパペットを嵌め、赤い棒を両手で担いでいる。一見するとパントマイミストのように見え、実際会話をするときは両手のパペットをパクパク動かしている。
やや短気でイライラしたときには足を踏み鳴らすが、ENAにあった瞬間は嬉しそうにしていた。
韓国語で喋り、字幕では英語が表示されるが、その内容はまったく異なる。
前者では廊下から去るよう、誰からも物を受け取らないように言っているが、後者では道案内をしている。
やや攻撃的だったのは本気で友人を心配してのことかもしれない。
Rubik
ENAが通った部屋の主らしき人物。
オーボールに似たカラフルな八角形。底から生えたピンクの根が七角形と繋がっている。
部屋のことを奇妙だと評したENAに向かって、「プライバシーも守れないのか、消えろ」と体を真っ赤なルービックキューブのようなものに変えて怒気を露にする。
Robert
廊下に浮かぶUFOらしき物体から出てきた。
頭頂部が禿げた頭に酔っぱらいのように青いネクタイを巻き、青いシャツとズボン、茶色のベルトを着けている。四角い眼鏡を掛けている。
日本語で話すがMerci同様音声と字幕で話している内容が異なり、前者では廊下で起こっていることはあまりにも恥ずかしいこと、私達の罪に汚されずにここから去る事を願うと言っているが、後者では月になんていくもんじゃない、訓練されていないのに行くなら死んでしまうと言っている。
Temptation Stairway
Mannequins
グレート・ルナスに謁見しようと集った者たち。Moonyは彼らの大群に轢かれてしまった。
グレート・ルナスの周りにすし詰め状態で押し掛けており、ENAは彼らを掻き分けてグレート・ルナスにたどり着かなければならなかった。
Brick Frog
臀部を爆発させながら登場。
Manequinの大群の中にいた。
長方形のコンクリート片から黒いカエルの頭部と手足が生えたような見た目。
グレート・ルナスに会う気はないらしいが、グレート・ルナスに謁見しようとその外壁を登って努力むなしく落ちていくManequinsを見るのは好きらしい。
Merchant
一輪車に乗りながら登場。
社交ダンスをしているManequinsたちの中にいた。
全身黒タイツに紫と黄色の縞の風呂敷のようなものをつけており、顔と両手にはペルーのパコロのような赤いお面をつけている。
ENAにトゥロンを1つ売った。
スペイン語で話す。
Ulysses
グレート・ルナスの中に入ってすぐの小部屋にいた、グレート・ルナスの門番。
中世貴族のような袖のふくらんだ紫色の服を着ている。下半身と腕が無い(手はある)。
迂遠な話し方をし、ラグが起きたかのように頻繁に単語を繰り返し、体のテクスチャが変化する。
The Shepherd
Hourglaas Meadowの中に立つ、空に向かって両手を構えた人の上半身型のガラスドームの中の花畑を巡回していた戦車から吐き出された唇型の物体から出てきた。
黒い毛並みにベージュのベスト]と紐で留めた同色のスカート、猫のような耳にひげ、顔は右と、左の頬が赤で左が白。眼は黄色であり右は白目が黒、左は人間らしい形。
非常に疲れた様子で、ENAの姿を確認すると「また別のENAトラブルメーカー……」と呟いた。
最初はENAに攻撃的で杖を振り回したりしていたが、ENAがトゥロンを渡すと大人しくなり、自身の血液IDをENAに渡した。
Mariya
Gaboの持つ盆に乗った青いベールを被った角張った紺色の何か。
口が悪い。
血液IDがENAのものではないことに気づいたが、ENAに押しきられてしまった。
日本語を話す。
Gabo
豊かな口髭と顎髭を貯えたバレリーナの格好をしている男性のような見た目、髪はブロッコリーに似ている。
踊り子の格好をした彼と盆に乗ったMariyaの組み合わせは、どこかサロメを思い起こさせる。
作者によれば二人はある宗教画をモデルに作成されたキャラクターらしい。
日本語なまりのぎこちない英語を話す。
Phindoll
砂漠に聳え立つ逆ピラミッドのそばにあった黒い球体から出てきた。
ピンクのイルカ。グレート・ルナスの訪問者面接官。
軽薄な口調でなんとなくチャラ男の印象さえ持たせる人物だが、以外にも作中でENAの情緒不安定を気にかけているのは彼のみである。
メインキャラクター(第2シーズン)
ENA
二代目主人公。