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内山田ひろし

うちやまだひろし

漫画「GTO」に登場するキャラクター。本項では、彼自身の家族についても記載する。
目次 [非表示]

CV:長島雄一(アニメ版)、桜井敏治(デジタルコミック版)

演:中尾彬(1998年版)、田山涼成(2012年版)


プロフィール編集

1946年生まれ。51歳(ただし、無印単行本5巻時点)。血液型はA型。栃木県鹿沼市出身。東京教育大学(現在の筑波大学)卒。


概要編集

鬼塚英吉が勤務する東京吉祥学苑の教頭先生の一人。

幼少期から真面目一徹であったため、元ヤンキーで奔放な言動を取る鬼塚を敵視しており、ことあるごとに説教を食らわしたり、クビを提唱する等、彼にとっては天敵的存在。反面、内山田自身も鬼塚に振り回され、その都度、常軌を逸する程の災難に遭う為に、互いに苦手意識を持っている節がある。


かつては一介の教育者として理想に燃えており、母親が危篤の際も授業を優先したため死に目に会えなかったり、問題を起こした生徒を庇うために東奔西走するなど、教育に命を捧げる熱血教師であった。


しかし、人生の悲哀を背負ううちに、いつしか理想も摩耗し、現在は上にへつらい下に威張り散らし、通勤電車内の痴漢行為を日々の癒しとする情けないダメオヤジに成り下がっている(しかし、一度被害者から通報を受けた私服警官に現行犯で捕まり逮捕されそうになったが、途中で不良の喧嘩に目を奪われた警官の隙を突いて逃走。しかし、鬼塚に逮捕の現場を見られたことや鬼塚により警官から奪い返された自身の鞄を渡されたことから立場的に危うくなり、理事長に土下座して自身が進めていた鬼塚の進退会議を中止した)。

それでも自己保身しか頭にない丸山校長らと違い、完全に理想を失ったわけではないようで、作中彼の言葉に救われた生徒が出てきたり、幾度となく破壊されて保険が効かなくなった愛車を犠牲に生徒の命を救うなど、教育者の矜持を見せることもある。

鬼塚と交流するうちに、少しずつかつての熱意を取り戻し、時に鬼塚と一緒に飲みに行く程度の付き合いを持つようになる。


アニメ版の最終回では、圧力で事実のもみ消しを行おうとしている上に結果として生徒の一人が自殺する原因を作っておきながら生徒達を侮辱する発言をした教育委員会の面々に激怒し、教師の在り方を熱弁してその場にいた教師達から絶賛されるなど原作とはまた違う形で正しい教育者としての一面を見せている。この熱弁は教育委員長から怒りを買ってしまうも、結果的には鬼塚と彼が誘導させたマスコミがその場に駆けつけるまでの時間稼ぎにもなった。


『SHONAN 14 DAYS』においても、旅先で介抱して貰った看護師の女性に恩返しも兼ねて、かつては父親に憧れて医者を志すも父の死のショックから非行に走ってしまっていた彼女の弟を教育者として説得を試みて結果的には弟に再び医者になる夢を目指させると言った活躍も描かれた。


名前の元ネタは恐らく内山田洋とクール・ファイブのリーダー内山田洋だと思われる。



人物編集

幼いころは「神童」と呼ばれ、50を過ぎた今でも運動能力や思考速度は健在で、特に窮地に立たされるなどして火事場の馬鹿力を発揮した際の運動能力は凄まじく、武装した機動隊数十人を相手に一人で渡り合った事もある程。


団塊の世代育ちに加え、上記の熱血教師であったがゆえに生真面目で口うるさく神経質。その影響で重度のストレスを抱え込んでおり、鬼塚が不真面目な行動を起こすと持病の一つである尿路結石に響き、血尿をよく放出する。なお、鬼塚の進退会議を開くことになった際にはそのうれしさから尿路結石を出すことに成功している(しかし、上記の件により再び血尿は戻ってしまった)。


愛車はクレスタで、鬼塚などによって6回大破されてすでに保険がきかなくなっている。作中やファンの間でも定番のネタにされている。その後クラウンや軽キャンピングカーに乗り換えている。

反町版ドラマでの愛車はメルセデス・ベンツ、AKIRA版ではアウディ


鬼塚に対する暴言編集

第一部では、よく鬼塚に対する暴言を胸中や他人に吐いている。それは日本の公害や害虫、病原菌などの社会問題にかかわるものが多い。


「クズ」「悪魔」「学苑のガン」「Q熱リケッチア」「エボラウイルス」「ダイオキシン」「ウジ虫」「クラミジア」「スペースデブリ」「シデ虫」「エキノコックス」「日本住血吸虫」「広東住血線虫」「横川吸虫」「旋毛虫」「さなだ虫」「アニサキス」「ぎょう虫」「ミギー(←!?)」「回虫」「O-157



家族構成編集

妻と娘、飼い犬の3人と1匹の家族だが、大黒柱であるはずの内山田本人は妻や娘からは飼い犬以下の扱いを受け、煙たがれており、家庭での居場所がほとんどない状態にある。しまいには妻と娘(果ては飼い犬までも)が共に鬼塚のことを気に入る始末となり、更に家庭内での居場所を失っていく羽目になる。

原作では良子と好子が鬼塚と面識を持つのはかなり終盤だが、アニメ版では対面が大幅に前倒しにされている。


内山田良子(うちやまだ りょうこ)

CV:津田真澄 / 演:立石涼子(1998年版)、松山尚子(2012年版)

内山田教頭の妻。夫のことは完全に邪険に扱っており、肉体関係も既に5年以上ない。しかし自身は十数年間もの間、近所の肉屋・肉の星野(にくのほしの)と不倫関係を持ち、既に好子そっくりの娘がいる(即ち好子の異父姉妹であり、名前も同じで、好子とは同じ学校でクラスも一緒らしい)。

夫に対しては至って冷たいが、鬼塚のことをいたく気に入っており、夫にも見せないような明るい顔で優しく振る舞っている。

1998年版ドラマでは、家出した娘と共に一時的に鬼塚のアパートで暮らしたり、好子に結婚相手として「教師(鬼塚は例外)とだけはダメ」と釘を刺している。

2012年版ドラマでは名前が「良美」(よしみ)になっている。


内山田好子(うちやまだ よしこ)

CV:豊後敦子 / 演:馬渕英里何(1998年版)、小松美月(2012年版)

内山田教頭の一人娘(但し上記の母の事情から実娘ではないとみられる)。母同様、父に対する態度は冷たく、父の入浴後には必ずお湯を取り替えたり、洗濯物を別に洗うなど、父と距離を置いている。ただし、父のことを完全に嫌っている訳ではなく、父の日ネクタイをプレゼントするなど、密かな優しさも見せている。また原作最終回で彼女の父が「最近やっと向こうから話しかけてもらえるようになった」と話しているため多少なりとも親子仲は改善されてきている様子。

鬼塚に一目惚れしており、母と共に鬼塚に対して優しく振る舞うが、それが内山田の鬼塚に対する警戒心を強める要因となった。


えいきち

内山田家の愛犬。目付きが悪く、前髪と名前が鬼塚とそっくり(えいきちの名付け親は好子であり、内山田本人はディカプリオと名付けたつもりだったが、反応しなかったらしい)。

良子や好子には懐いているが、内山田には懐こうとせず、噛みついて威嚇してくる。また、鬼塚とも仲良くなっている。


余談編集

  • 前年に描かれた行け!稲中卓球部では似た容姿で同じCVの柴崎というキャラクターが存在する。
  • 2024年5月、1998年版ドラマの演者中尾彬が死去した後、原作者の藤沢とおるは頭を下げる内山田のイラストと追悼文、中尾への感謝の思いをXに投稿した。
  • 原作漫画をベースにしたアニメ版では彼が原作で行う痴漢描写は初登場時の冬月に対するものを除いてカットされており、鬼塚の進退会議を中止する件も「鬼塚が娘の好子と援助交際をしている疑惑がかかり、娘を追っていた際に迷走した末にゴリラの着ぐるみを着させられて街中を徘徊、警察の機動隊に確保されそうになって間一髪着ぐるみを脱いで逃走するも、その場で全裸になってしまい、慌てた所へ出くわした鬼塚にレインコートを貸してもらって助けてもらいその恩義という形で会議を中止する」と言った大幅なアレンジがされた(なお、鬼塚は好子とライブハウスの下見をした後で彼女が見たがっていたライブの付き添いをしていただけであり完全な誤解であった)。

関連タグ編集

GTO 教頭先生 顔芸 苦労人 名脇役


松平片栗虎:『銀魂』の登場人物。家庭環境での立場が色々似通っている。ちなみに彼も一度痴漢の容疑で逮捕されているがこちらは冤罪である。

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