概要
天神地祇の「地祇」のほう。高天原から天津神たちがやってくる以前から日本列島に鎮座していた神々を指す。ただし、姉と兄が天津神である須佐之男命やその子孫の大国主神、また彼の裔である神々も国津神である。
しかし、地上で生まれたわけではなく、天津神の一部が地上に降りてきたのが最初と言われているので、基本的には天津神との違いはない。
古事記や日本書紀では天津神に国譲りをしたり、平定されていったりして、とってかわられていく様子が描かれている。
こうした神話には天津神を奉じるヤマト王権が各地の豪族を配下におさめていった歴史が反映されているというが、一方大山津見神は王権側の豪族が祀っており、須佐之男命のような天津神が国津神に組み込まれるなど、その関係は非常に複雑である。
主な国津神
主宰神 大国主神(出雲大社)
大国主神の御子達
岐美二神の御子達
天之狭霧神、国之狭霧神、大山津見神(大山積神社)、大綿津見神、綿津見神、大気都比売神、鹿屋野比売神
大山津見神の御子達
木花之佐久夜毘売(浅間大社)、石長比売、木花知流比売、櫛名田比売(八坂神社)、久々能智神
大綿津見神・綿津見神の御子達
元天津神
須佐之男命(熊野大社)
スサノオの御子達
その他の神々
少名毘古那神(天津神ともされる)、一事主神、猿田毘古神、菊理姫命、保食神(?)、比那良志毘売、豊宇気毘売、瀬織津比売
メガテンシリーズにおける国津神
悪魔を分類する種族として登場。初登場は真・女神転生Ⅱでその後もいくつかの作品に登場している。
女神転生世界観における国津神は天津神と仲が悪く、女神転生シリーズの時系列では最も過去にあたる超力兵団ではスクナヒコナを首魁として天津神への復讐のための活動が行われた。
また真1の時代においてもメシア教とヒルコと結託し天津神の封印に関わるが、2の時点では手を切ら地下東京に封印されている(この際バラバラにされてしまった将門公の身体を集めて守り、ヒルコも将門公の魂をそれぞれ守っている)。