概説
先輩がうざい後輩の話とは、しろまんた氏によるオリジナル漫画である。
初出はTwitterで、pixivでは2017年9月18日より連載。
小柄で真面目な女子社員が、大柄で豪快な先輩男性に振り回されながら、自らの無意識な想いとの狭間でのたうち回る軽快なラブコメディ。
絵柄のポップさと、しろまんた氏が得意とする「読者の虚を突く場面展開」により、Twitter上で話題をさらい、Pixivでの連載開始からも圧倒的な支持を受けて来ている。
ページ数は概ね4ページ前後だが、その中で「まだ結婚してなかったのか」「結婚式が来い」と叫びながら、糖死したり尊死したりする閲覧者を量産する、凶悪な砂糖成分に定評がある。
ファンアートも多数投稿されている。
オマケ要素として、しろまんた氏が過去に描いた漫画のキャラクターもちょくちょく混ざっており、確認して探してみるのも面白い。しろまんた氏自身もよく混ざっている。
書籍化及び商業展開
奇しくも2017年のクリスマスに書籍化が決定!!
しかも全エピソードカラー化に加え、カラー化に際しての再塗装も敢行され、書き下ろしも40ページ追加の豪華仕様となった。
追加エピソードには、本作の前日譚も含まれているため、人物関係やその出発点の確認も出来るボリューム満点な内容となっている。
Amazonでも入手可能なほか、Kindle版での電子コミックとしても読める。
現在、コミックPOOLでも連載中である。既刊は5巻。
電子書籍を含めてシリーズは累計100万部を突破している。
登場人物
CVは左が関連動画のPV、右がアニメでのキャスト。一人表記の場合PVキャスト
本作の主役である「後輩」。糸巻商事入社3年目の営業部員。
子供と勘違いされるほど小柄な体格の女性で、髪はポニーテールに結っている。淡白で生真面目な性格だが、根は純情で優しい子。ただし、怒らせるとものすごくおっかない。かわいいもの好きで、一人暮らしのマンションの部屋には、ベッドを中心に多数のぬいぐるみを飾っている。
先輩の武田とは仕事でよくコンビを組んでおり、よく武田に世話を焼かれている。当人は意地で否定しているが(そもそも鈍感なため)、分かる人には分かるレベルで無意識に武田を慕っている。
なお抹茶色の髪は、陰影ではなく地毛の疑惑がある。
五十嵐の先輩。
大柄で筋骨隆々・豪快・大雑把・声がデカい・面倒見が良い等々、いろいろな意味で典型的な体育会系気質。柔道の高段者らしく、紅白帯を所持している。
悪気なく五十嵐を子供扱いするような雑な言動のためウザがられているが、彼女に密かな思いを寄せられていることに気付いているやらいないやら。
五十嵐の同僚の女子社員。
五十嵐とは親しく、彼女を「双葉ちゃん」と呼んで可愛がっている。容貌・性格共に優良で、男性社員たちからも人気の美人さん。ご立派なものをお持ちで、アニメOPではしっかり揺れている。
風間とよく行動しており、気を置かない程度には親しい。その風間とは閑話で所々フラグが建っており、桜井もまんざらでもない様子を見せている。
弟の桜井優人も、近頃糖分増加中。
五十嵐の同僚の男性社員。
三白眼気味で表情に乏しいのため、感情が読みづらいが、場の雰囲気を察して言動に配慮できるなど、なかなかに要領は良い。
武田とも良き先輩後輩らしく、二人で行動していることも多い。たまに二人で五十嵐をいじることも。
桜井とは気を置かない程度には親しいが、ホワイトデーに知ってか知らずかマカロンを送っていたり、番外編で雨に濡れた桜井にスーツのジャケットを貸して透けた下着を隠してあげたり、チャラ男にナンパされて困っている桜井を「自分の女」とうそぶいて一緒に逃げるなど、端々で糖質を読者にぶち込んでくる。
ただ極端に虫が苦手で、カブトムシを見ただけで昇天しそうになっていた。
桜井の友人で同僚の社員。
桜井とは普通に女子トークが交わせる間柄。半眼の描写が多いため気怠そうに見えるが、他人の動向を鋭く観察している。
五十嵐との面識がなかったことから別の部署の社員と思われる。
五十嵐の幼馴染。
名前通りにテーマカラーが黒の、黒髪ショートカットの小麦肌美人。なおかつ巨乳。
より正確には中学生時代からの付き合いで、引っ越してきた五十嵐の登校日に出会った以来の仲。
付き合いが長いだけあって、五十嵐の人となりをよく理解している。それと同じぐらいよくいじって遊んでいる。
五十嵐の武田に対する感情が何かは察してはいるが、ちょっとお節介を焼く程度に留めている。
桜井桃子の弟。
金髪の小柄な少年で、やや引っ込み思案ではあるが、純粋で優しい姉思いな性格。
姉との待ち合わせ場所がわからなくなったり、路地でカツアゲされてたりなにかとトラブルに巻き込まれる。
最近のエピソードでは黒部との絡みが多く、一部界隈から熱い視線が送られている。
五十嵐達の部署の管理職。口髭を蓄えている。
快適な労働環境を維持する影の立役者だと思われる。話し言葉と書き言葉での口調の乖離が激しい。
土方(CV:なし / 近藤孝行)
五十嵐の同僚の茶髪の男子社員。
のべつ幕無しに女性に声を掛けては断られているナンパ男。女性に対するアプローチが未熟な様子。
大石(CV:なし / 小田柿悠太)
五十嵐の同僚の男子社員。
細目の為、目から感情を読み取りづらい。
五十嵐や土方が「小石」と名前を間違えていることから、別の部署の社員と思われる。
奥寺もみじ
166話から登場した女性社員。
ブラック企業での社畜生活から一大決心で双葉たちの会社へ転職してきた。
双葉にとっては後輩に当たる。眼鏡と隈のこびりついた死んだ目が特徴。
ガチガチに陰キャだが、本来は努力家で素直な心の持ち主。前の職場で修羅場を潜ってきたため、デスクワークのスキルについては双葉も舌を巻くほどのものを持つ。一方で過酷な職場環境により心を壊され、自信と笑顔と涙を失い、オーバーワークに奔る悪癖を拗らせている。
しかしアットホームな現在の環境と先輩たちからの手厚いお節介のおかげか、徐々に心の傷は癒やされており、その目に潤いを取り戻しつつある。
五十嵐の祖父(CV:無し / 大塚明夫)
サングラスに髭面、武田並にゴツい体格の老紳士。一見すると不審者だが、中身は祖父バカの気の良い人物。
孫の五十嵐を猫可愛がりしており、桜井がいたずらに送った武田と五十嵐のツーショット写メールを盛大に誤解し、ついには帰宅を狙って真相を問い質そうとするなど、祖父バカぶりを大いに炸裂させている。
武田とはその後、酒の席で意気投合し、二人して五十嵐をいじっていた。
五十嵐の髪色は彼からの遺伝。
アニメでは『おじいちゃん』名義
カブ吉
五十嵐の飼っているカブトムシ。
たまたま木の下にいたのを見つけ、その後逃がしたが何故か五十嵐が着く前に会社や自宅にいるなど、ストーカーでは?と思われるような行動をしている。
蚊が血を吸いに来た際には最初こそ退治したが、家族などの事情を知り寝てる間にこっそり吸わせてあげていた。
アニメ
2020年7月1日、アニメ化決定が発表された。
2021年10月放送開始。制作会社は動画工房。
スタッフ
原作 | しろまんた |
---|---|
監督 | 伊藤良太 |
シリーズ構成 | 成田良美 |
キャラクターデザイン | 阿部慈光 |
総作画監督 | 室田雄平 / 吉川真帆 / 中川洋未 / 武藤幹 |
プロップデザイン | 中島絵里 |
美術監督 | 鈴木俊輔 |
色彩設計 | 伊藤裕香 |
撮影監督 | 桒野貴文 |
編集 | 木村佳史子 |
音響監督 | 高寺たけし |
音楽 | 堤博明 |
アニメーション制作 | 動画工房 |
主題歌
OP(第1話のみEDで流れた)
「アノーイング!さんさんウィーク!」
歌:五十嵐双葉(CV:楠木ともり)、桜井桃子(CV:早見沙織)、黒部夏美(CV:青山玲菜)、月城モナ(CV:古賀葵)
ED(第2話より)
「虹が架かるまでの話」
歌:堀江由衣
関連動画
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新刊PV
3巻発売記念PV
4巻発売記念PV
コミック7巻CM
アニメ関連
本PV
ノンクレジットOPムービー
キャラPV
五十嵐双葉
武田晴海
桜井桃子
風間蒼太
黒部夏美
桜井優人
月城モナ
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