道は拓いた……!……後はお前たちが切り拓け……!
プロフィール
本名 | レオンハルト |
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愛称 | レーヴェ |
所属 | 結社《身喰らう蛇》 |
肩書 | 執行者No.Ⅱ |
異名 | 剣帝 |
年齢 | 16歳(ハーメルの悲劇時)→享年26~27歳 |
出身地 | エレボニア帝国サザーラント州ハーメル村 |
生年月日 | 不明 |
武器 | 魔剣「ケルンバイター」 |
CV | 緑川光 |
概要
結社《身喰らう蛇》に所属する《剣帝》と呼ばれる《執行者》No.Ⅱ。
名前はレオンハルトだが、レーヴェの愛称で呼ばれることが多い。
レオンハルトは獅子の果敢という意味のドイツ語から由来する名前である(作中ではオリビエがそう述べている)。これは英語でいうところのライオンハートに相当する。また、愛称のレーヴェも同様に獅子という意味を持つ。
ほとんどの登場人物はレオンハルトとは呼ばずレーヴェと呼ぶのだが、本人はあまり愛称で呼ばれることを好ましく思っていない様子である。しかしながら公式でもレオンハルトという表記は皆無と言ってよく、モンスター図鑑に相当する魔獣図鑑、エンディングなどでもレオンハルトではなくレーヴェ(剣帝レーヴェ)という記述がされている。ちなみにレオンと呼ぶ者もいる。確かにレオンハルトを短縮してレオンというほうがレーヴェよりも自然である気はする。
また結社内では新興勢力時代からの古株メンバーでもある。
敵サイドのキャラクターではあるが、その中でも人間的、そして容姿、さらには強さ、どれをとってもトップクラスのキャラクターであり、人気は高く、ヴァンテージマスターやイースVS.空の軌跡でもキャラクターの一人として登場している。
ピクシブでは彼の愛称でもあるレーヴェが用いられる傾向にある。
容姿・性格
アッシュブロンドの美青年で、シェラザードは北方生まれだと推測している。
冷静な性格であり、あまり感情を表には出さない。利き腕は左利き。
ゴスペルの実験では周辺への被害をできるだけ抑えようとするなど無駄な殺生は好まないが、一方で自らを人の道を捨て修羅となった者と称し、必要とあらば女子供でも容赦なく殺すと豪語する。力なき正義は空しいだけという事も流儀は違えどもアリアンロードとは共通している部分はある。
戦闘能力
武器・強さ
武器は外の理で作られた金色の魔剣「ケルンバイター」を用いる。この剣は盟主から授かった。
戦闘中は剣技とアーツを駆使して戦う。
《剣帝》の名に恥じず、実力は執行者の中でも1、2を争い、S級遊撃士や《蛇の使徒》といえども彼を凌駕する者はそういない。敵うとすれば、結社最強の使徒であるアリアンロード、同じく結社最強の執行者であるマクバーンぐらいである。
クラフト
破砕剣
分け身
零ストーム
鬼炎斬
絶技・冥皇剣(SC以降)
アーツ
シルバーソーン
アースガード改
ティアラル(FCのみ)
活躍
過去
以下ネタバレ注意。
ヨシュアと彼の関係、同時にレーヴェの過去も空の軌跡で明らかになる。彼らはエレボニア帝国サザーラント州にあるハーメル村を故郷としていた。レーヴェは遊撃士を目指しカリン、ヨシュアの姉弟とも仲が良かった。しかし、あるとき村は襲撃を受けてカリンは命を落としてしまう。さらに帝国とリベールの政争の道具となりハーメル村は存在そのものが地図から消されてしまう結果となった。ヨシュアの心はその時壊れ、レーヴェもまた政治への強い不信を深めることになる。そしてそんな彼らに対して「身喰らう蛇」からのスカウトが来た。
結社所属後
空の軌跡の福音計画が始まる前は、結社関連の任務で《月光木馬團》や星杯騎士団のルフィナと戦ったり、ヨシュアと共に《D∴G教団》教団ロッジ《楽園》からのレン救出などを行っていた。
同じ執行者でありもとは敵だったシャロン曰く結社の新興勢力時代からのメンバーであり当時から一目置かれる実力の持ち主であった模様。
空の軌跡FC
「ふっ……やはり、最後は大団円か。」
「………それでいい。」
FCでは元『ジェスター猟兵団』のロランス・ベルガー(通称ロランス少尉)という偽名で、グランセル城のリシャール大佐の元で暗躍している。クーデターを進める傍ら、ヨシュアやエステルのことを遠くで見守ったり(監視ではない)、マーシア孤児院が放火された際にはテレサ院長と子供たちを助けたりといった行動も見せている。
ストーリー上では二回戦うことになる。闘技場と女王の救出の際であるが両方ともかなりの強敵である。特に後者の方はラスボスよりも強いのではないか、という強さである(負けてもストーリーは進行する)。
その後色々な伏線を残し姿をくらますことになる。
空の軌跡SC
「だが、それは欺瞞に過ぎない。」
中盤でエステルたちの前に登場。ボース地方で古代竜レグナートを用いて一部の町などを破壊して回る。しかしながら後にレグナート自身から被害を抑えようとしていただけでなく、自身が被害を齎したラヴェンヌ村の墓に花を添えるなど、エステル達から敵ながら筋の通った人物という印象を与える。
ゴスペルの実験終了後、エステルを拉致して自分とヨシュアの過去を話し、その上でヨシュアを追う覚悟を問いかけ、彼女の答えにどこか満足していた。
そして終盤では次々と執行者と対決する中でそのトリをとる。PC版発売直後の彼は(特別弱いというわけではないが)彼にしては弱いという意見が多かった。そのため、急遽強化パッチがつくられ結果として前作のロランス少尉の時と同様にラスボスを超える強敵、というポジションを得たのである(そのためか、またしても敗北してもストーリーが進行するようになった)。さらにPSP版ではそれに輪をかけて強くなっている。
ゲームの上では勝っても負けてもストーリーが進み、ヨシュアと一騎打ちを繰り広げる。その最中、レーヴェは自身の考えを打ち明ける。
レーヴェはカリンの復讐をしようとしているわけではなかった。ハーメルを初めとした大きな流れに翻弄され、都合の悪いものを忘れ去ろうとする人の弱さと罪に絶望している一方、可能性を模索していた。国家の論理などを超越して、圧倒的な存在感で人々に無力さを思い知らせる『輝く環』……それにより、自己欺瞞によって覆い隠されていたすべてをさらけ出させる。第二、第三のハーメルと…何人ものカリンが死ぬのを防ぐために。
しかし、ヨシュアはそれこそが欺瞞であり、かつてカリンが自らと引き換えに守ったように人は無力ではないと返すと……
「カリンは特別だ!」
「あんな人間がそう簡単にいてたまるものか!」
「だからこそ――――人は試されなくてはならない!!」
「弱さと欺瞞という罪を贖うことができるのかを!」
「カリンの犠牲に値するのかを!」
遂に感情を露わにしたレーヴェにヨシュアの答えは
「人は、人の間にある限り無力なだけの存在じゃない!」
僅かな隙を突いてレーヴェの剣を弾き飛ばし、ヨシュアはレーヴェに勝利した。そして、結社を離れようと思い始めた矢先にワイスマンから不意打ちを食らって、ヨシュアもワイスマンに奪われる。エステル達を最深部へ行かせて暫くした後………
『輝く環』を手に入れて怪物と化したワイスマンの前にトロイメライ・ドラギオンで現れた。その際にレーヴェはワイスマンを問い詰め、ハーメルの悲劇がワイスマンによって仕組まれていたことを知る。
ある程度予測していた答えに納得したレーヴェは魔剣ケルンバイターで『環』の絶対障壁を破り、エステル達の道を拓いた。だが、ワイスマンの反撃を受けたレーヴェは既に手の施しようがなく、エステルにヨシュアを託し、ヨシュア自身に『大切なものを守るために死ぬのではなく、守るために生き続けろ』と伝え、同時にカリンが何故、死の間際に安心したような微笑みを浮かべていたのか………10年間探し続けたその答えをようやく見つけて………最愛の弟とその仲間に看取られて息を引き取った。
その凄惨な過去とそれに伴う覚悟、生き様はエステル達に大きく刻まれることとなり、《環》の障壁を破る際に折れたケルンバイターはヨシュアの手で回収され、ハーメルの慰霊碑に突き立てられた。
空の軌跡the3rd
すでに死亡しているため登場しないと見せかけてまたしてもFCの時のように仮面をつけて黒騎士として登場する。(正確には本人ではなく本人の外見・記憶・戦闘力などコピーして創られたもの)ストーリーでは終盤で戦うことになり前作同様の強さを見せてくれる。今作では撃破できなかった場合イージーモードとして、敵が少し弱化したもので再戦することができるのだがイージーモードにした場合はとあるアイテムが手に入らなくなってしまう(カシウスにもイージーモードが存在する)。
さらに闘技場のナイトメアの最終戦でなんと剣聖カシウスとタッグを組んで登場。ただでさえ強敵のカシウスとのペアに苦戦させられたプレイヤーは少なくなかろう。
また3rdでの使徒(敵幹部)同士の会話において、同じ使徒のワイスマンに対してはほぼ全員が無関心或いは攻撃的であったのに対し、執行者であるレーヴェの死に関しては悼んでいる者が多かった。実力だけでなく、人格面でも高く評価されていた。
黒騎士としての戦いに敗れた際に仮面が割れた。ケビンを筆頭に彼らは薄々と黒騎士がレーヴェだと気付いていたが、レーヴェとの再びの別れを恐れるヨシュアの想念が仮面を纏わせていたのだった。が、その恐怖を乗り越えたヨシュアはあの時できなかった別れを告げることができた。そして、消える間際の彼の側には彼女がいた。
死後
故人になったため以降の出番は当然ないがその武勇と人格は後のシリーズでも人づてに語られ、未だ多くの者から敬意を評されている。
ヨシュアとレンはもちろんのことエステル達にも彼は忘れ得ぬ人で、遊撃士協会でもその存在を知られていた。
閃の軌跡Ⅳでは大戦直前に起こったハーメル跡地の異界化の際に祭られていたケルンバイター越しに彼の声と思わしきものがヨシュア達に語り掛けてきたのであった。黄昏という世界の破滅を前に、嬉しい再会を果たしたエステル達は改めてリィン達と共に戦う決意を固めた。
レーヴェ物語
楽時たらひ氏の描くレーヴェ視点の物語
ハーメルの悲劇の前からSC終盤までの彼を主人公にした外伝作品。アリアンロードに剣の稽古をつけてもらっていた過去や盟主よりケルンバイターを受け取る事になった経緯などが明らかにされている、原作では見る事のできない平和だった頃の彼の色々な表情を垣間見る事ができる一品。
銀の意志
SCのOPタイトルでもあるが、空の軌跡全編を通してレーヴェのイベントや戦闘ではかなりの頻度でこのBGMが流れる。シリーズを通してレーヴェ以外のボス戦で流れる事が無いわけではないが、事実上のレーヴェ専用BGM。尚、ハーメルのBGMもこれの派生であり、ハーメル及びレーヴェに必ず着くBGM。
レーヴェの人気もあわせファンの間でも高い人気を誇る。
対人関係
ハーメル
レーヴェの中にあるトラウマで幸せだった過去。それ故、大きな楔になっている。
カリン・アストレイ―――同じハーメル村出身の恋人。将来は結婚すら考える程の仲であった。
ヨシュア・アストレイ―――同じハーメル村出身者で弟のように思っていた。
ヨハン―――同じハーメル村出身者で村では最年少だった男の子、ハーメルの悲劇で死んだと思われていたが………(リンク先ネタバレ注意)
福音計画
エステルを筆頭に多くの人物にその生き様を刻みつけ、死から数年経った後でも大きなウェイトを占める。
エステル・ブライト―――ヨシュアのパートナーで、ワイスマンの誘いで揺らいだ時にもレーヴェなりに気にかけていた。死の間際にヨシュアの事を託し、エステルにとっても彼との出会いで強くなったと自負させるほどで、実質的な義理の妹。
クローゼ・リンツ―――リベール王国の王女。クーデターの時にオーブメントに例えた国家論を説き、彼女も王太女になるに当たりそれを学ぶこととなる。同時にそれ以外の国の在り方を模索するきっかけにもなった。
アガット・クロスナー―――政治や戦争で大切な人を失った自分と似たような境遇の持ち主。共感できる部分もあったようで、彼の故郷に赴き、戦争で犠牲になった人たちの墓前に花を添えていた。数年後にアガットもハーメルで花を添え、互いの遺族の墓参りをしたことになる。
ティータ・ラッセル―――幼いながらもアガットを守る前に立ちはだかった彼女の意志を認め、剣を納めている。ティータにとっても、レーヴェは親友の恩人でただの敵では収まらない。
結社関係
アリアンロード――よく手合わせをしており、剣の作法をレーヴェに教えたこともある模様。アリアンロードも自分を超える剣士となる事を期待していた為、彼の死を残念に思っていた。(レーヴェの必殺技・鬼炎斬は彼女のアルティウムセイバーからインスパイアされたと思われる)
マクバーン――同じ結社の古株メンバーで付き合いも長く彼からは【レーヴェの阿呆】と呼ばれていた、互いに実力も高かった為、彼の死後自分とやり合えるものがいなくなったと言っており、レーヴェの死を残念に思っていた。
レン――かつてヨシュアと共に保護した少女。執行者となった彼女を指導したこともあり、レンからはヨシュアと並んで実の兄のように慕われていた。死後も成長したレンにとってレーヴェは大きなウェイトを占めている。
神速のデュバリィ――よく手合わせをしてたらしいがほとんど勝てなかったらしい。(100本に1本程度)最終的にはしつこいデュバリィにレーヴェが根負けしたようだ。分け身を用いた秘技【影技・剣帝陣】は彼からの直伝技。
ヴィータ・クロチルダ――彼のことをレオンと呼びアプローチをしていたが袖にされていた。相当に惚れ込んでいた模様。
ゲオルグ・ワイスマン――ハーメルの悲劇を仕組んだ元凶。つまりヨシュアとレーヴェにとってはカリンの仇。レーヴェは薄々ワイスマンが仕組んだことに気づいており、最後はレーヴェが拓いた道からヨシュア達がワイスマンの邪悪な意志を阻止した。
シャロン・クルーガー――同じ執行者で、シャロンが元々いた月光木馬團を結社が壊滅させた時には既に執行者として所属していた。