データ
登場作品:『ザ☆ウルトラマン』
第1話『新しいヒーローの誕生』登場
概要
怪獣などの怪異や超自然現象による脅威「アンバランス現象」により出現した最初の怪獣にしてウルトラマンジョーニアスが地球で初めて戦った怪獣。
湾曲した角が生えたティラノザウルス(当時の復元画)のような姿と巨大なトドやセイウチを思わせる2本の牙が特徴で、口から吐く冷凍ガス(作中の発言。一部図鑑設定では冷凍光線とも)を主な戦力としている。その威力・射程は極めて高く、たった一匹で春の港を数㎞に渡って完全に凍り付かせているほど。
他にも噛み付きや頭突き、尻尾などによる物理攻撃も強力だが、1対1では終始ジョーニアスに圧倒されており、集団戦の方が得意なのかもしれない。
活躍
南極から赤道を越えて流れてきた巨大氷山の中に4体が潜伏しており、冷凍ガスで潜伏している氷山が溶けない様に調節しながら赤道を越え、海を渡り東京湾に侵入。
そして四体の内の一体が先陣を切って出現し湾一帯を氷漬けにして露払いした後、残りの三体も海底氷山(文字通り「氷山の一角」だったわけである)を割って上陸。暴れ回っていた所へ、ジョーニアスが現れたため戦闘に突入する。
当初は最初に出現した個体ともう一頭がジョーニアスを冷凍光線で氷に閉じ込めたりと善戦するがジョーニアスには効果が殆ど無く一撃でぶち割られて脱出される。最後は二体が冷凍光線をジョーニアスによけられ同士討ちをして仲良く氷結してしまい、薄氷が重みに耐えられずそのまま海中に水没。
生き残った残りの二体も羽交い絞めによる頭突き連打でそこそこジョーニアスを苦戦させたが、プラニウム光線(Aタイプ)の二連射を受け倒され、死体は氷を突き破って東京湾に沈んでいった。
なお、この後日談的な内容が居村眞二氏作の漫画『ザ☆ウルトラマン』で描かれており、内容的には氷漬けになった2体は実は生きており、マンモスに擬態し、前回の復讐のため襲い掛かり、再びジョーニアスと対峙するが返り討ちに会い、完全に引導を渡されるといった内容であった。
その事からこの怪獣はマンモスの生き残りが変異して誕生した怪獣だと推測されるが、詳細は不明である。
余談
当初はレッドキングが登場する予定だった(後に27話で登場を果たしている)。
1話目から複数怪獣VSウルトラマンのハンディキャップマッチが組まれるのは珍しく、本作以外では『ウルトラマンレオ』『ウルトラマンティガ』『ウルトラマンマックス』でしか行われていない(怪獣が1話から複数体登場すること自体は『帰ってきたウルトラマン』でも行われていた)が、4体も登場したのはシーグラが初めてかつ唯一である。
また、今でこそ『ウルトラマンゼロ』シリーズをはじめとするように怪獣が大挙してヒーローと戦うのは珍しくないが、当時はヒーローと怪獣が1対4で戦うという描写が実写ではどうしても撮るのが予算・演出の関係上難しかったため、シーグラがいきなり複数体で出現したこの一戦は、『ザ☆ウルトラマン』がアニメという媒体をいかに上手く扱うかを象徴しているとも言えよう。
この後にも、ジョーニアスの前には島ほどでかい怪獣とか、竜巻や液体の怪獣といった実写化が困難な敵が数多く出現することとなる。
アニメ出展の怪獣だが着ぐるみも製作されており、『ウルトラマンをつくった男たち』のメイキング映像で倉庫に保管されているのが確認できる。
関連タグ
ザ☆ウルトラマン ウルトラ怪獣 一話怪獣(ウルトラシリーズ)
ギガザウルス:同じく恐竜型の冷凍怪獣である。