概要
警戒区域外縁部に6箇所存在する「ボーダー」の基地の一つ。
もっとも、支部長が外部から招いた管理官ではなかったり、地域住民に対する窓口業務は行っていなかったり、本部とは別の理念を掲げて、時には対等に取り引きをしたりと、本部の出張所的な側面が強い他の支部とは大きく毛色が異なっている。
スタッフは10人程だが、元S級の迅と忍田本部長から「ボーダー最強の部隊」とまで言われる玉狛第一(木崎隊)を要する少数精鋭の基地である。
性質上反近界民の気風が強いボーダーにおいて「近界民にもいいヤツがいるからなかよくしようぜ」主義の友好派を標榜する異端の派閥であり、近界出身の隊員も複数在籍している。
無論、「近界民は絶対許さないぞ主義」の強硬排除派、城戸司令派とはあまりいい関係ではないが、そもそもの至上命題である「近界民から街を守る」という目的は共通していること、組織全体に対する規模の小ささや隊員の優秀さもあって見逃されており、普段は表立った派閥争いは行われていない。
支部の基地は河川の調査を行う施設を中古で買い取ったもの。そのため川のど真ん中に建っている。
また、支部隊員全員の個室が存在しており、住み込みの林藤支部長、陽太郎、迅、レイジ以外にも、小南や宇佐美などが泊まり込んでいる様子。
三雲隊の3人の部屋もそのうち用意される予定と言われていたが、遊真は支部所属以降こちらに移り住んでおり、修もB級ランク戦ROUND7を前に追い込みをかけるためこちらで寝泊まりする事になった。
玉狛第一は、林藤支部長が個人的に持ち帰ったトリガーと本部未承認の近界技術を使って、隊員に合わせたワンオフの特殊なトリガーを使用している。そのため規格の異なる本部開催のランク戦には参加していない。
旧ボーダーとの関係
実は、玉狛支部の基地は、元々旧ボーダーの基地だったものをそのまま使用している。
また、近界民に対する友好姿勢やエンブレムも同様で、現在のボーダーが切り捨てようとしているものを引き止めているとも取れる。
その旧ボーダーとの関係は、修が思わぬ形で偶然発見した「あるもの」に隠されていた。
エンブレム
上部に3つの○、下部に1つの○があり、中央には「BORDER」の文字が入っている。
これは、上の○が旧ボーダー時代に協定を結んでいた友好国、下の○がこちらの世界を表しており、ボーダーがそれらを繋ぐ役割を果たすという意匠が込められている。
メンバー
玉狛支部の支部長。34歳。
「旧ボーダー」創設メンバーの一人で、城戸正宗、空閑有吾、最上宗一(迅の師匠)の後輩にあたり、本部長の忍田真史とは同輩。
CV:浦和めぐみ
玉狛支部のお子さま。5歳。
動物と会話できる副作用を持っているが、意思疎通ができるだけでだいたい言う事は聞いてもらえない。
林道支部長と名字が同じだが実子ではなく、林藤支部長と陽太郎の両親が知り合いである事と諸事情から支部長が引き取り面倒を見ている。戸籍は唐沢さんが何とかした。
詳しいことは個別項目にて。
謎のカピバラ……?
玉狛メンバー全員にオスだと思われているが実はメス。
詳しい正体については個別項目参照
CV:中村悠一
S級→A級隊員。19歳。
副作用で「目の前の人間の少し先の未来を見ること」ができる、自称「実力派エリート」。
師匠である最上が遺した黒トリガー「風刃」を所持していたが、遊真のボーダー入隊を認めさせるのと引き換えに本部に返却した。
CV:竹内良太
元近界民のエンジニア。32歳。表向きはカナダ人という設定で玉狛支部に所属している。
ゆりと共に隊員スカウトで他県へ出張していたため長らく支部を留守にしていたが、第161話で帰還した。
CV:能登麻美子
オペレーター。24歳。
支部長の姪で、クローニンや草壁隊、片桐隊と共に隊員スカウトに出ていた。
A級 玉狛第一(木崎隊)
CV:前野智昭
隊長を務める落ち着いた筋肉。ボーダー唯一のパーフェクトオールラウンダー。21歳の大学生。
幅広い武器を操る技能の持ち主であり、近接戦闘から狙撃にサンドイッチ作りまでなんでもこなす。
CV:釘宮理恵
ボーダーでのキャリアは支部内では林藤支部長に次いで二番目の古株隊員。
非常に騙されやすい性格だが、隊員としては指折りの実力者である。
遊真の師匠。
CV:福山潤
瞬間的に武器や能力を超強化する諸刃の剣なトリガー「ガイスト」を使うオールラウンダ―。16歳の高校生。
家が貧乏なためバイトを掛け持ちしており、洋服も迅のお下がりである。
もさもさした男前(公式イケメン)。
修の師匠となり、修の能力をどう伸ばすか頭を悩ませている。
CV:中尾衣里
オペレーター。17歳の高校生。
トリガーやトリオン兵といった近界技術に興味しんしん。
元々優しいが、メガネをかけている人間にはより優しくなる。
元風間隊のオペレーターであり、近界遠征の経験も持つ。
三雲隊のB級ランク戦参加に伴い、そちらも兼任している。
B級 玉狛第二(三雲隊)
CV:梶裕貴
メガネがトレードマークの隊長でポジションはシューター。15歳の中学生。
面倒見の鬼と言われる世話焼きな性格。
戦闘能力は弱いが、作戦立案では一定の成果をあげている。
CV:村中知
ポジションはアタッカー。15歳の中学生。
「旧ボーダー」創設メンバーである空閑有吾の息子であり、元近界民。
近界での戦争に参加していた経験から既にA級クラスの実力者であり、三雲隊における点取り屋として活躍中。
CV:田村奈央
ポジションはスナイパー。14歳の中学生。
近界民に攫われた兄や友人を探すため、遠征部隊入りを目指している。
莫大なトリオン能力の持ち主であり、彼女のアイビスは地形を変える程の破壊力がある。
CV:島﨑信長
元アフトクラトル玄界遠征部隊隊員。16歳。
迅との戦闘中に部隊が撤退したことから捕虜として捕まっていたが、アフトクラトルへ帰国するために遠征部隊入りを目指す三雲隊を利用するべく加入する。
表向きは「ミカエル・クローニンの甥っ子であるカナダ人」という設定にしており、目立つ角も、トリオン体の設定を変更して消している。
元々軍事国家のエリート軍人のため、入隊直後から遊真同様に高い実力を示している。