CV:青野武(1991年アニメ版)/岩崎ひろし(2020年アニメ版)
『【その時の状況で、どう行動をしていくか?】で人間が決まっていくんじゃ・・・』
概要
パプニカ王国出身。68歳。
クロコダイン戦において逃げようとしていたポップの姿を見て、かつての自分と重なり放っておけなくなったため助言を授け、彼が真のアバンの使徒へと成長するきっかけを与えている。
ある程度の呪文は使えるようで、他にも水晶玉に遠くの光景を映し出すと言う特技も持つ。
主にメラやヒャドと言った初歩的な攻撃呪文を使う。弱点は「ふしぎなおどり」等で魔力を吸い取られる事(もっとも、これは彼以外の全ての魔法使い共通とも言える弱点だが)。
実はマトリフの弟分であり、彼を「兄者」と呼んで慕っている。
若い頃は共に同じ師匠の許で、正義の魔法使いを目指して修行をしていたようだが、敵と対峙しても根性がないので踏ん張れず、更には師の元から夜逃げしてしまう。
以来すっかり落ちぶれ、ニセ勇者一行に加わり現在に至る。
※長きにわたる間まぞっほがマトリフの実弟なのか、弟弟子(義兄弟)なのかは明らかにされていなかったが、2021年12月発売のオフィシャルファンブックに「兄弟子マトリフ」「弟分」と明記されており、血縁者ではないことが判明した。
ロモスの出発してからは、でろりん達と一緒に訪れた町で大道芸を披露して資金を稼いだり、訪れた村にやって来たモンスターを退いたりと微力ながら真の勇者を目指すために精進している。
そして、オーザムに駐留していた時に世界の危機が迫っていることを知らせる誰かの声を聴いて世界の危機を救う一翼を担った。
15年前のサババで、彼を良く知る人物がかつて修行時代のマトリフを兄のように慕っていた事が明かされている。マトリフが独り立ちした頃はまだ師匠の下で修行中だったらしい。
十数年前
隠れ里ギュータで、魔法使いとなるべく修行に打ち込んでいた。 その当時、兄弟子の「マトリフ」と姉弟子「カノン」がおり魔術を鍛える日々を送っていたが精神面が弱く踏ん張りが効かずにいた。 里の長であり師匠である「バルゴート」から『【勇者】とは、【勇気ある者】。 そして、真の勇気とは打算なきもの。 相手の強さによって出したり引っ込めたりするのは、本当の勇気では無い・・・お前の臆した精神が改善できぬのなら、ギュータにお前の居場所が無いと想え・・・』と告げられる。 酷く落ち込んでいた所を、マトリフから慰められるが『俺・・・この臆病な精神は、治りそうもないよ・・・』と自信を喪失してしまい、静かにギュータを後にした。
小話
- 前述の水晶玉の遠視能力の実力は、作中で1番との考察(本職のナバラは両手で集中した状態で、メルルは短時間の遠視が限界、ザボエラですらあくまのめだまを利用しての遠隔盗撮で遠見ではないにも関わらず、彼は片手で持ちながら何気なく成功させており、その技量の高さが描写されている)も有り、魔法使いではなく占い師を選んでいれば、悪党のような行為に手を染める事も無かったとまで評されている。
- 1991年版にて、まぞっほを演じた青野武氏はハドラーとの兼ね役で参加しており、それ以外にもアベル伝説ではルドルフ将軍、CDシアターシリーズではドラクエⅠの雨の祠の賢者、ドラクエⅡのデルコンダル王、ドラクエⅢの僧侶ライド(後に賢者に転職)、トルネコの大冒険では『不思議のダンジョン』がある村の王様を演じている。
- 2020年版にて、まぞっほを演じる岩崎ひろし氏は3DS版ドラクエⅧからトロデ王を演じている。
- 1991年版では、描写が更に掘り下げられ、でろりん達とダイ一行の名を騙って、村人達から歓待を受けるシーンが追加されている。
- 2020年版の追加シーンでは、わずかだがブラスと対決(つかみ合い)している。この時は「不気味な老人」と言う雰囲気が出ていた。
- ニセ勇者一行で唯一人、全うな経歴が定まっているからか、同集団の中では(表記こそ平仮名だが)まともな人名になっている。
関連タグ
ディードック:勇者アバンと獄炎の魔王に登場したまぞっほとマトリフの元兄弟弟子。
ドルマゲス:ドラゴンクエストⅧの登場人物。元々は師匠の下で暮らしていたが、魔法が使えないことから伝説の杖を盗み出し悪の道へと走る。CVは2020年版でミストバーンを演じている子安武人氏。