概要
西武鉄道の親会社たる西武ホールディングスより、突如導入が発表された存在で、コスト削減と環境負荷の低減を目的に、自社で現役で活躍する旧式の車両よりは新しい、ステンレス製のVVVFインバータ(1990年代ごろから採用されている、省エネ機構の一種)を搭載した他社の中古車両を、新車よりはやすい値段で調達し、導入するというもの。
他社の中古車両を導入し、車両調達費を抑えるやり方は、経営基盤の脆弱な地方私鉄ではごくありふれた存在だが、JRを含む大手私鉄が他社の中古車両を導入することは、歴史的価値のある車両の動態保存や子会社の余剰車を引き受けた例、新製しても需要があるかどうかわからない、既存車とは設計思想の大きく異なる車両の試験導入などのやむをえぬ特殊事情を有するものを除いて皆無であり、極めて異例である。
導入目的は省エネ化と車両調達費の削減の両立であり、新型コロナウイルスの感染拡大により鉄道事業者の被った打撃の大きさを象徴するものである。
投入線区
当初は直通運転先の東京メトロや東急の車両のうち、コロナ禍による需要低下を反映した運用削減で余剰となった車両を車籍だけ西武に移すのではなど、さまざまな予想が立てられたが、その後広報がマスコミへの取材に対し、池袋線や新宿線、拝島線には導入せず、国分寺線や多摩川線、多摩湖線などの枝線系統に導入する予定であることを明かした。あくまで予定なので今後変更となる可能性はあるが、これらの路線には輸送人員が中小私鉄並みの区間もあり、これまでも池袋線や新宿線を退いた自社の中古車両を転用して利用してきた実績がある。調達先が自社の路線か他社の路線かという違いはあるものの、これらの導入予定線区では中古車を利用するという方針は今に始まった事ではないとも言える。
候補
現時点では決まっておらず、西武鉄道自身もこれから調達先を探す予定とのこと。
ただ、条件を満たす中古車両をまとまった数を調達できる候補はある程度限られている。
条件を満たす線区と車両
など
鉄道ファンの反応
予想した該当車両をベースに西武鉄道のカラーに塗り替えた、いわゆるウソ電画像を投稿する人間が少なからず存在する。規約上写真を掲載できないpixivには今の所上がっていないが、今後上に述べたような車両のウソ電イラストが上がってくる可能性は高い。