概要
PlayStation4及びニンテンドースイッチ向けのデジモンシリーズ最新作。発売日は2022年7月28日。
異世界に迷い込んだ少年・少女たちが、元の世界に帰るためにデジタルモンスターと共に極限状態を生き抜くという、サバイバル色の強いシミュレーションRPG兼テキストアドベンチャーとなっている。
本作のデジモンの育成・進化はプレイヤーの「選択」によって左右され、同時に物語を変化させるという。
ストーリーには道義、激情、調和の3ルート(※1)が存在し、先述した3色に点滅する選択肢の中で一番多かったものによって分岐する。加えてこの分岐にはキャラクターの信頼度システムも関わってくるので詰みセーブには注意されたし。
なお、炎/水/土/風/光/闇の攻撃属性の他にも、データ・ウィルス・ワクチンの三竦みが存在する模様。この三竦みが導入されるのは歴代でも珍しい。
アグモンやファルコモン、ロップモン等歴代シリーズでもパートナーデジモンとなった事のあるデジモンがいる一方(ファルコモンは原種になっているが)、モブ以外のキャラのパートナーとしては珍しいデジモンが選出されているのも話題となっている。
『真・女神転生』シリーズのようにバトル中に敵と交渉して仲間になるシステムもある模様。
このシステムで仲間に出来るデジモンはパートナーデジモンとは別に扱われ、「フリーモンスター」と呼ばれる。
彼らの進化に関してはストーリーの分岐ではなく、アイテムが必要となる。
早期購入者特典としてギルモンが手に入るダウンロードコードが付属している。
登場人物
CV:天﨑滉平
主人公。課外キャンプに参加していた中学2年生の少年。
CV:本渡楓
ヒロイン。タクマと違う学校に通う中学3年生の少女。
CV:阿部敦
タクマの親友の少年。
CV:阿座上洋平
タクマと違う学校に通う中学3年生の少年。
CV:高橋未奈美
課外キャンプに参加していた中学1年の少女。
CV:広瀬裕也
課外キャンプに手伝いとして参加した高校1年生の少年。
CV:高梨謙吾
課外キャンプの舞台となった地方に暮らす少年。
CV:和多田美咲
エキセントリックな言動で周囲を煙に巻く不思議ちゃん。カイトの妹。
- 教授
CV:山路和弘
ケモノガミなる存在を研究していたようだが、主人公達と共に事件に巻き込まれてしまう。
- ミユキ、ハル
異世界に迷い込んだと思われる姉弟。
ミユキはサンショウウオのような禍々しい何かを引き連れている姿が確認されているが…。
敵デジモン
「主」と仰ぐ上位存在のために子供達を生贄にしようと襲撃してくる邪悪なデジモン達。
CV:山口眞弓
もんざえモンと共に子供を襲撃するが、単純な敵キャラクターではない模様。人間ではなく、「人間と共に行動するデジモン」を敵対視する。
「主」の為に生贄となる子供を求めているデジモン。
他者の精神に揺さぶりをかける戦術を好む陰湿な性格。
公式設定では温厚な性格だが、どうやら子供達を「エモノ」として認識している敵の模様。
ダムでシュウジとサキを襲撃してきた残虐な狼のようなデジモン。
力は強いが、頭が悪い。サイクロモンとの戦闘中に富永リョウがサイクロモンの攻撃で橋から落ちてしまう。
人間達のパートナーに成りすまして心を追い込もうとする。バレると襲ってきたり、逃げたりする。
主に従い、アルケニモン達に子供達の贄を集めるよう指示している。フードで顔が隠されており、正体不明だが…
用語
- ケモノガミ
主人公たちがキャンプしていた地に伝わる民間伝承。恐らく本作の鍵を握る存在。
豊穣や災厄を避ける対価として、子供の生贄に求め、神隠しで異世界に連れ去ってしまう。
現地では祟り神として恐れられているのか、神社が建てられている。
今作におけるデジモン達の呼び名。
歴代作品のデジモンは「自分(個人)が何者か」に対して曖昧だったり疑問を持っていたりしても、「自分はデジモンという種族である」「進化をする」ということはある程度はっきりと自覚していたのだが、今作の彼らは「自分達がどういう存在、種族なのか」という部分が分からない者がいたり、進化についても知識がないのが特徴。
オマージュ要素について
タクマがグレイモンを見つめる構図や少年・少女がキャンプ中に異世界に迷い込むという導入にアニメ第1作『デジモンアドベンチャー』のオマージュが窺えるが、レーティングがBとなっている辺り、内容はよりホラーテイスト寄りになっている事が窺える。
ファンからも『デジモンアドベンチャー』のダーク版として認識されつつある。
開発者の羽生和正Pによれば、実際に『デジモンアドベンチャー』の設定を監修していた角銅博之氏に意見を伺った事があり、本作のデジモンの立ち位置も「デジモンとは,古来より人間に寄り添ってきたスピリチュアルな存在で,時代によって妖怪や式神として見え方が変わってきたもの。デジモンと呼ばれているのは、あくまで現代においてデジタルガジェットを通して認識できるからなんだ」という角銅氏の意見を参考にしたもの。
また、本作と『デジモンアドベンチャー』のテイストの違いについても触れ、『デジモンアドベンチャー』を「十五少年漂流記」、本作を小説『蝿の王』に喩えている。
関連リンク
関連タグ
蝿の王:本作のモチーフ。
デジモンゴーストゲーム:同期作品。こちらも怪奇的な作風が特徴。死者が出る回も存在するが、場合によっては死ぬより惨い展開もある等わりと容赦ない。