cv:阿座上洋平
概要
課外キャンプに参加していた、タクマと違う学校の中学3年の少年。パートナーデジモンはクネモン。
身長:162cm、体重:51.2kg、血液型はAB型(ゲーム内のプロフィールより)。
荒っぽい性格で、通行の邪魔になっていた女子連中を苦虫を噛み潰したような顔で注意し、サキからは「そんなんじゃ女子に嫌われるよ〜」と揶揄われており、本人にも思うところはあるらしい様子が見られる。
課外キャンプの目的地に向かう途中、現地民であるミウに連れられた先の神社でサキと共に行方不明となってしまうが、異世界の廃校に流れ着く。
しかし、常識の通じない異世界に迷い込んだ現実を吞みこめず、虚勢を張っては強がり、安全地帯に引きこもろうとしたり、パートナーである筈のクネモンとは不気味な容姿と喋れない性質のために意思疎通が出来ずに嫌悪感を抱くなど次第に臆病な本質が露出していく。
とはいえ、戦闘や探索の必要に迫られた際には手を貸してくれるなど最低限の協調性というものは持っているらしい。
余談
関連タグ
ネタバレ注意!!
異世界に来てから極限状態に追い込まれたのか、ヘタレを通り越して狂人一歩手前の状態に追い込まれる。
不良風の見た目に反してお母さんっ子だったらしく(しかもママ呼び)、折紙で作られた金メダルを何よりも大事に保存している。
謎の女性に病死した母親の面影を見たのか、地獄に仏が降りて来たような安らぎを得たかに思えたが、自分が敵の罠に嵌められた、異世界が絶海の孤島で救援は望めない状態にあるという事を知って発狂。
逃げた先の鉄橋でアルケニモン配下のサイクロモンに落とされてしまい、限界に達した精神状態の中、迫りくる黒い霧に母の幻を見て、自ら飲み込まれる形で退場。サバイバルの最初の犠牲者となってしまった。
前日譚によれば自分の口の悪さを自覚しており、他者から嫌われている事を誰よりも恐れている事が明らかとなった(『富永リョウの前日譚』)。
2周目以降、序盤で彼が生存しているうちに親密度を一定数まで上げるとなんと生還する。
ビビリながらも、クネモンとの関係を模索していくようになったり、以前と比べて積極的に行動するように。
同じく親に対してコンプレックスを持ち、パートナーに対してもあまりいい思いを抱いていなかったシュウジにシンパシーを感じていたらしく…。
こちらではクネモンともまるで親子か兄弟のように仲良くなっていく。クネモンが言葉を話せない幼虫のようなデジモンである事を考えると彼の「幼児性」や「誰にも嫌われたくない」(虫なだけに)という心理が反映されているのだろう。
なお、完全体以降は会話できるようになっており、究極体は彼の荒っぽい一面が反映されたようなデジモンが充てがわれている(なお、そのデジモンは道義/調和/激情のどれにも属さない)。
さらなる余談
オマージュ元である『デジモンアドベンチャー』において彼に相当するキャラクターは名前から察するに、WS版の主人公であった秋山遼という説がある。
ただし、デジタルワールドに来たテイマーたちを導く頼りになる先輩であった遼に対して、リョウは頼りにならない先輩という真逆のキャラクター性だが…。
ただ、諸々の要素を見るに、WS版で彼の相方を勤め、続編の『02』に登場する一乗寺賢との共通項が多め。
賢は友好的な芋虫型デジモンをパートナーにしているが、そのパートナーに嫌悪感を抱き、罵倒していた時期があるという共通点を持つ。
昆虫型デジモンを連れているという点だけみれば、泉光子郎ポジションのようにも思えるかもしれないが、彼に相当する人物は別に登場している。